The Sentinel/マイケル・ウィナー
目次
超豪華キャストにびっくりする
ヒロインはニューヨークに住んでいる、トップモデル、アリソン。
コスモポリタンとかピープルなんかのトップを飾りまくってるらしい。
ぶっちゃけ、トップモデルって言う割りに、イマイチ、セレブ感を感じないけど、そこはまぁ、脇役が豪華すぎるから仕方ないのかなぁ。
弁護士のマイケルという恋人もいるけど、精神的自立のために、一人暮らしのための物件を探しています。
で、安さにつられて決めたのが、みるからに怪しい苔むしたアパート……。
というところからお話が始まるのだが、そもそも、不動産屋さんがエヴァ・ガードナー!という時点で、物件の怪しさダダモレやがな。
つーか、ヒロイン、「トップモデル」って設定必要?普通のOLさんとかで良くない?
まぁいいけどさ・・・モンダイは、フレンドリーなアパートの隣人たちが、すでに死亡している犯罪者たちだった!ってことなのです。
まあそれは実害がなければべつに大したことじゃないと思うけど、主人公にとっては一大事。
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なんせトラウマのモトとなっている、二度と見たくもなかったであろう、死んだ実の変態オヤジが化けて出たのが大メイワク!!
そこでちょっと、父オバケの鼻をそいで目玉をぶっつぶしておいたりする。
ヒロインつえ~~!オヤジしばらく出なくなるし。
……ともかく、そんなこんなといろいろあって、そのアパートで生きているのはただ1人、窓辺にたたずむ盲目の神父さんだけ……、という事実が浮き彫りになってきます。
いやぶっちゃけこのアパートって、地獄の入り口なんだよね!
盲目の神父は、悪魔がこっちに来ないようにと、見張る使命があるらしい。
そいでもかれこれ年なので、そろそろ次のセンチネルと世代交代……。
さてその次のセンチネルとは?ってどんな察しが悪くても、そんなん最初からわかりきってる!!対抗馬おらんし!
まぁたぶん作り手の狙いは、キリスト教方面から見た、放蕩や自殺や不倫愛などへの天誅モノあたりなのかなぁ?
かといって、ホラー全般に言えるように、筋自体はあってもなくても、面白さに何の影響もない模様です……。
ここまでバッチリ、ネタバレしても、怒られる心配もなさそーな。
でも、その盲目の神父さんが、水分が抜けすぎて床ずれすら無縁のようなジョン・キャラダインだったり、トップモデルのアリソンが出ているシャンプーのCMが、アタイもひっくり返りそうになったほど、カッチョ悪かったり、そうゆう所はいちいち面白くて笑うんですよね。
アリソンの父親なんて、普通じゃないにもホドがある!つー貧相な肉体美丸出しの、白塗り盆踊りな変態ぶりで、この監督はこの映画に、リアリティをだす気は毛頭なかったんだな、とか察したりした。アクションでは名匠とか呼ばれているみたいやけど……。
んで、 何が印象に残ったかって、惜しみなく出てくる、もの凄い出演者群!
ぜったいこいつが犯人だ!みたいな眼光ながらもまだ美形だったクリストファー・ウォーケン。
いかにも重要人物!てな顔で脇役を演じたジェフ・ゴールドプラム。
トムベレンジャーとは思えないクセのないトムベレンジャー。
やっぱり存在感スゲー!ってなっちゃうエヴァ・ガードナーなどなど、挙げればキリがないほど、ネバネバ~~とネバ濃い。
ふつーの人たちだけでもこんだけ粘ってるのに、最後にワラワラと湧いて出る、意外と人の良さそうな、悪魔役をやった、奇形の人たちもすげぇ濃い!!
ただ、ホンモノの奇形の人を、こともあろうに悪魔役に使ったカドで、日本公開は1週間で打ち切り、ビデオDVDの国内発売まかりならん!……ということになった顛末があるみたい。
んなの、当のご本人達が、ナットクして出演してるんだったら、外野がガタガタいわなくてもいーじゃんか……。とか思うけど……。
ともかく、そんなこんなのいわくがついたおかげで、たまたまカルト扱いされてしまったんだろうか、とか勘ぐりつつも、なんか保存版よね、みたいな、ヘンな映画だったと思います。
2005年5月
「センチネル」データ
The Sentinel 1977年 アメリカ
監督
- マイケル・ウィナー
出演
- クリス・サランドン(マイケル)
- クリスティーナ・レインズ(アリソン)
- マーティン・バルサム(ラジンスキー教授)
- ジョン・キャラダイン(ハロラン神父)
- ホセ・フェラー(プリースト)
- エヴァ・ガードナー(ミス・ローガン)
- アーサー・ケネディ(フランチーノ司祭)
- バージェス・メレディス(チャールズ・チェイズン)
- シルヴィア・マイルズ(ジェルデ)
- デボラ・ラフィン(ジェニファー)
- イーライ・ウォラック(ゲイツ警部)
- クリストファー・ウォーケン(刑事)
- ジェフ・ゴールドプラム(カメラマン)
- トム・ベレンジャー(新婚さん)
- ボブ・メルビン(悪魔の一人)
- ビヴァリー・ダンジェロ(サンドラ)