CAST AWAY(2000)ロバート・セメギス
サバイバルおたく必見
毎月1日は映画の日。朝イチでキャスト・アウェイを見てきました。
なんつったって私には、超変人自給自足推奨男の父がおり、幼少からサバイバル教育を押し付けられていましたので、自給自足生活が他人事じゃなかったし、今回はいい機会だから、ひとつよそさまのサバイバルと我が家のサバイバルを比較してみるかってなりまして・・・。
さて、トム・ハンクス演じる主人公チャック・ノーランドは、時計とにらめっこして分刻みの人生を送る、宅配便戦士。
ところが彼の乗った飛行機が落ち、少々の宅配物と共に流れ着いた無人島で、これまで生きてきた時間の流れと、まったく違う時間を体感するハメになります。
これは、そんなこんなで織り成される、チャックの孤独なサバイバルぶりを温かく見守る映画なのです。
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まず、凄かったのは飛行機が落っこちるシーン!!
もうね、アタイはヒコーキがガツン!ときた瞬間から、トム・ハンクスと一緒にもがき苦しみ、翌日筋肉痛のシップをあちこちに貼りました。
タイタニックじゃわかんなかったが、海で起こる事故ってほんっっとに怖い!!ぜったい海では死にたくないぞ!!!
けどなんと、そんなすごい臨場感でもって、問答無用に疑似体験した墜落事故も、災難としてはほほんの序の口に過ぎなかった模様です。
なんつっても、サバイバルは生き残ってからが本番ですしね。
人間どうせ1度は必ず死ぬんだから、もしこんな状況になったとしたら、ゼッタイ早めに己が命を見限ったほうがラクなはず。
チャックも一度は世をはかなんでいましたよ!
けど、どんなに生きることがつらくても、あの手この手で生きてしまう。
それは人間の業なのか。
ところで舞台となる、主人公の流れ着いた無人島だけは、ちょっとリアリティに欠けていた。
なんせ生き物は殆ど出てこず、いたのは魚とカニぐらい。
地中以外どこにでもいそうな鳥さえ一羽も見当たりません。
「手抜き描写や!!」と一瞬指差しかけたけど、いや待って、ここはそうまで筋金入りの不毛の地なんだなぁ~~~っと、チャックと一緒に絶望するべきところだったに違いないです。
それに、不毛の地にもありがたいところはあるわけよ。
たとえば、大けがして血をダラダラ流しながら海を歩いても、キワモノパニック映画にならずに済むんですよ!
ともかくもぅ「ギャー、サメ来るでぇぇぇぇ~!はよ引っ込めれ!足!足!」などとアタイ気が気じゃなかったのだが、イカダから海中にはみだしたチャックの足は、食いちぎられもせずず~っと2本ありました。
つーか、サメどころか、タコにもゾンビにも襲われない!すげえ!!
そして忘れてはならぬのが、ウィルソン君の存在ですよね!
ウィルソン君との別れのシーンは、ほんまもんの号泣もの。
ウィルソン君、あんなに演技派だったのに、なんでアカデミー賞取れなかったんだろう?っというのは映画界の7フシギ!
ぶっちゃけこのお話は、そこで終わってれば「めっちゃ面白かったよ!」と言ったと思う。
でもその先が、ちょっと眠かったのは否めません。
監督にも意図があったのだろうが、アタイの睡魔が、つい失礼を働きました。
ともあれ演技派のウィルソン君のお手柄で、少々の不満や物足りなさはマジ全て、きれいさっぱり帳消しにできると思います!!!
あと、サバイバル生活を経て、最初ぽっちゃりだったチャックの体型が、みるみるスッキリしたのがスゴイ!
あれCGじゃないんでしょ?トムハンクス、25キロも減量したんだってねえ!!すばらしい役者さん、ぜひ極意を教えて欲しい。
そうそう、我が家とのサバイバル比べですけど、当然比べるのもおこがましい状態でした。
チャックと同じ目にあったが最期、アタイごときの軟弱さでは、きっと火すら起こせずに早々涙におぼれて昇天するでしょう。
ただ今回、この映画を見たことにより、ヒコーキに乗る前には歯医者に行き、サバイバルナイフかスケート靴ぐらいは、いつでもバッグに常備しなくっちゃいけないぞっと決意を新たにしましたです。
あ、財布ぐらいは忘れても、絶対忘れちゃいけないバレーボール。生き残りの必需品だと思います。
あとは早急に、オデカケバッグを、登山リュックに買い換えなければ・・・。
2000年3月
「キャスト・アウェイ」データ
CAST AWAY 2000年 アメリカ
監督
- ロバート・セメギス
出演
- トム・ハンクス(チャック・ノーランド)
- ヘレン・ハント(ケリー・フリアーズ)
- ニック・サーシー(スタン)
- ジェニファー・ルイス(ベッカ・ツイッグ)
- ジェフリー・ブレイク(メイナード・グラハム)
- ピーター・ヴォン・バーグ(ユーリ)
- クリス・ノース(ジェリー・ラベット)
- ラリ・ホワイト(ベティーナ・ピーターソン)