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『映画』死霊のはらわたⅡ(1987)

EVIL DEAD 2/サム・ライミ

死霊のはらわた2

目次

 

アッシュさん、濃すぎ(笑)

 

前作で、誰もが「もしや?」とうすうす……つーか、かなり濃い目に抱いていた疑い。
ついにⅡで、白日のもとにさらされました!
ほ~らやっぱり!!アッシュは、空前の頭カラッポ男であった~!!
ああすっきり。

さしあたって男前要員を装っていた前作と違って、今回は、ごく早々に「アホ」をカミングアウトした故に、アッシュの顔面の過剰な動きものびのびと、思う存分解禁!

あらすじと感想

 

お話はといえばもぅ序盤からとばすわとばすわバリバリ全開。
アッシュがピアノをひき、リンダが踊る。くるくる踊る。
なぜ踊る?かといえば、それが伏線だからです。
だって伏線以外に、わざわざそこで踊る意味、なんかある?ないよね、ないない。

そんな小学生でも指差すような、不自然な伏線をぽんっと入れちゃう、ライミ監督の、まだ若さあふれるきっぷのよさがたまりません。
で、それが何のための伏線かとゆーと、単なる一発芸のため、ってとこにさらに涙を誘われます。

 

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さて今回のリンダは、前作のリンダよりかわいいけど、末路は前作でネタバレ済み。
でも1と違って2のリンダは、とりあえず、リンダを死霊として追い詰めたアッシュに、「偶然にもそこにたまたま落ちてたシャベル」でザックリスッパリ、頭と胴を2分割されるだけという、前作の極悪さが影をひそめた、ヒューマンでホットな死に様でした。

 

逆に、今回のアッシュは前回に輪をかけてお気の毒さが炸裂。
死霊と化した右手との死闘は、酒にでも酔わずには見られない!!
なんせ、オノレの右手といえども死霊は死霊、やっつけなければこっちがやられる死に物狂い。
当然アッシュの右手の末路は、リンダの末路とおんなじなんだが、そこから先がアホだった!

ナント、失われた右手の替わりに、ホラー的必須アイテム、チェーンソーなどもれなく装着、かなり変わり果てた姿にて、実写版アッシュのご登場!うっそーーーん。

 

そのどうかしているビジュアルに、一瞬逃げ腰になるものの、話はご都合を極めてドンドン展開しちゃうので、おちおちボーゼンとしてもいられない。
死霊も確かにかわいくパワーアップ(というよりCG化?)!!
でも、やっぱりアッシュの狂いっぷりには、何も太刀打ちできないかも……。過剰に笑い、過剰におののき、過剰に目玉をひんむいて、起承転結関係なしに、所狭しと大暴れ。

そんな、理性にきっぱりと見切りをつけた、度を超した吹っ切れ加減が、いっそ、アッパレとも思えてくるヨ!いや錯覚だろうけど……。

 

ともかく、かなーり目鼻立ちくっきりの男前、しかも濃いパフォーマンスならジム・キャリーもまっつぁおってぐらいのブルース・キャンベルを、なぜジムキャリーのようにハートフルなヒューマンドラマで見かけないかというと、絶対~にこの映画で熱演しすぎたせいだと思う(笑)。
彼の人生を狂わせた、濃くて暑苦しい芸風は、B級ホラーの歴史に残りすぎました。いまさら路線が変わってもそりゃ困るよね。

 

ちなみに、私は前作の、 ゴリゴリぐっちょんな中にも、一服のソコハカげなおかしさ が好きだったので、ここまでギャグ路線が徹底すると、逆に退きそうになってしまう。
けどまあ、いくら小学生ギャグが炸裂してるとはいえ、チキンなどつまみながら、家族で見られるような映画でないことだけは確かなので、もし今から初見、ってな場合の方が、気をおとすようなこともないんじゃないかな……。
シラフでは苦しい戦いになるかもだけど・・・。

 

しかしこの時点のさらに後々、アッシュがはるかあんなとこまで行っちゃおうとは……、まだ夢にも知らない私たちなので、予断を許してはいけないわけなのである……(つづく)。

 

(2004,3月)

 

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「死霊のはらわたⅡ」データ

EVIL DEAD 2 - DEAD BY DAWN 1987年 アメリカ

監督//

  • サム・ライミ

出演//

  • ブルース・キャンベル(アッシュ)
  • サラ・ベリー(アニー)
  • ダン・ヒックス(ジェイク)
  • セオドア・ライミ
  • デニス・ビクスラー(リンダ)
  • リチャード・ドメイア(エド)

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