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ミーハーdeCINEMA

ミーハーが、盛大にネタバレしながら映画感想をつぶやいてます。

極道恐怖大劇場/牛頭 GOZU

極道恐怖大劇場 牛頭 GOZU / 三池崇史

極道恐怖大劇場 牛頭

ツカミのヤクザ犬から、ラストまで、安定の変態ぶり!

喫茶店。やくざが話し合っている。一見和やかなムードだが、アニキはかなり、張り詰めている。
ああっ!突如お外に飛び出す、哀川翔っっ……いやさアニキ!
目にもとまらぬスピードで、見知らぬおばさんのかわいいチワワをもぎとったかと思うと、ちぎっては投げ、ちぎっては投げ、ズタズタボロボロ血祭りに!
そしてあっけにとられるおやびん(石橋蓮司)に向って、泣く子も黙る名調子で、「あれは、ヤクザだけを殺すように訓練されたヤクザ犬」てなことを、真顔で言ってのけるのであった……。

ええ、アタイは素直に思いました。「ヤクザ犬!!そそそうなんだ!!」
けど、おやびんはさすがに長いつき合いらしく、冷静に退いていた。
「こ、こいつめ、とうとうイカレやがって……。ヤダヤダ。」 こいつがイカレたということは、あのチワワの次に血の雨を見るのは、どー考えてもオレやんけ(汗)。かくなる上は、ヤラレルより先にやっちまえ!!
それが正しい極道ってもんよ!!フハハ。
……てなふうに思ったりしちゃった模様です。

 ■続き

そんな、わりかしありがち(三池限定)なオープニングからはじまるものの、事態は名古屋の茶碗蒸し、やがてマサカズ旅館へと、さらにはヤクザ処分場へと、少しずつ、少しず~~つ舞台を移すに従って、まるで観客をふるいにかけるかのように、不条理度が増していくんです。
んで、ふるわれて残ってしまった身の上としては、不条理度が増せば増すほどオモシロイ!!!と身を乗り出すハメになるのです。

ともかく、「面白い」ってことを前提に見さえすれば、登場人物なんかもいちいちグロキュートで、ケガをして包帯ネットをそよがせている火野正平なんてもう、銅像にして後世に残しちゃってもいい感じ!!案外22世紀あたり、待ち合わせの名所になってたりして!

つーか、あまりにも、個人的ツボが多すぎて、いちいち全部は語ってられないが、ツボ刺激における最大のヤマ場はやはし、処分場にてひらひらとなびく、アニキ模様のあられもない皮。
別にアニキをお慕いする、義理や道理やエッチなパンツの思い出がなくとも、ありし日のアニキが走馬灯のように偲ばれ、涙(ハナミズつき)なくしては見られないという迷場面だったと思います。

あとは何といっても、「セピアな名古屋」の描き方が凄い。それはもう、見れば見るほど、曽根親子のお国自慢を、三池崇史が徹底的にコケにしまくる、という虐待ぶりでありながら、不思議と愛を感じられるというか。

うん、これは絶対傑作だと思う。デッド・オア・アライブと並ぶ傑作。
おしりにオタマを挿さずにはいられないおやびんの一挙一動は、あまりにも吐きそうですけど、おやびんも長くないことだし温かく許しておいて、アタイはキミちゃん(はあと)の出番を、鼻血でも噴射しながら、ポカーンと楽しめば良いのよねえ。
全くもう、キミちゃんの、エコエコでアザラクなイメージを一新の熱演は尊敬に値する。今後は「姐さんっっ(はぁはぁ)!!!」とお呼びしちゃおう。

ともかく収拾のつかない方向に、ムムム度が絶好調に広がりまくる展開でありながら、ストーリーは、ちゃんとしっかりあるんだもんなあ。
誰もがあっと驚いて、しまいにゃアゴをおさえて大笑いせずにはいられない、お得意の、仰天の反則オチもちゃんとある!!!
そしてコリャコリャの大円団。ああよかったね、よかったね。<いいんか?まあいいやろ。と、ぐるぐる巻いてた脳内にも、一応の決着がつきました。

ただひとつ、はあとのツクリがセンシティブな私は、どうやらこれで、牛乳が飲めなくなった模様です。たまにうっかり牛乳飲んで、おなかをこわしては、GOZUを思い出す、という後遺症も発生しました。

そういえばこの映画、ググれば結構、リンチっぽいつくりとか言われてるみたいっす。
それを言うなら、私はジュネっぽさも感じましたよ~。
だって、どこかにドミニク・ピノンあたりが紛れ込んでいても、すごく自然に馴染みそう。
ゆえ、カンヌが牛頭っても、なんの違和感もないもんね。
まあでもあくまでも牛頭は牛頭。三池監督のオリジナルな世界ですよネ。ステキです。大好きです。

そして、トドメのようにしめくくられるあの曲で、「あーすっかりだまされた(笑)!!」と目が覚めます。ゴズ~~ゴズ~~♪

2003年

極道恐怖大劇場 牛頭GOZU [DVD]

極道恐怖大劇場 牛頭GOZU [DVD]

 

「極道恐怖大劇場/牛頭 GOZU」データ

極道恐怖大劇場 牛頭 GOZU 2003年 日本

監督//

三池崇史

出演//

曽根英樹
哀川 翔
吉野きみ佳
火野正平
冨田恵子
曽根晴美
川地民夫
木村 進
間 寛平
加藤雅也
小沢仁志
遠藤憲一
小沢和義
山口祥行
長門裕之
石橋蓮司
丹波哲郎