FLOWERS OF FLESH AND BLOOD/日野日出志
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日野日出志が好きだったし、頑張って見た
まあどえらく昔に見たきりなので、実を言えばやたらエグかった以外の、詳細はあまり覚えていません。
なんか、最近またどっかから出た、って情報を小耳にはさんだ気がするけど、今の心境としては、金輪際見たくないかも・・・。
ただ、私のスプラッタ事始めにあたる作品だと思うので、なんか一言メモしておきます。
※画像はイメージです(うそです、ちがいます、すいません)
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その昔、ご近所にあったがために、ときおり利用していた、ごく小さなレンタルビデオ店。今にして思えば、もうその店構えから、すごい怪しさ。
開店は夕方で、ビデオのラインナップといえば、大メジャーか、スプラッタか、エロビデオかという、ターゲットのわかりやすい店です。
その店内が竹林とすれば、そのビデオは竹に囲まれたかぐや姫。
竹の中で発光して、連れて帰れ!とアタイにプレッシャーをかけるのです。
実際、しかたなく手にとってみれば、すんごく忘れがたいパッケージで、手と手の隙間からそっと見るだけで、「もう充分です!一刻も早く月にお帰りください!」と思っちゃうほど、キモい。
しかもとなりにメイキングビデオまであるんだもん。
インパクト強すぎて、好奇心がおさまらないので、泣く泣く借りることにしたのです。
タイトルは、「血肉の華」と「メイキング」。と、シュワちゃんの「コマンドー(口直し)」。当時はレンタル代も、いまより断然高かったのに、お小遣いはたいたりして我ながらよくやったよね……。
ともかく、1人で見るのは怖すぎたので、弟に張り付いて、一緒に見てもらいました。
なにを隠そう、アタイもともと、ただ残酷なだけっていうのがダメダメなのです。
なのに何でこんな、最悪に病んでて痛そうで残酷なだけの「嫌がらせ」に目を通すハメになったかと言うと、やっぱし「創作」ってやつへの好奇心かと思います。
やっぱ、ちょっと気になりますよね。どやって作んの?肉の裂け目?とか、どうなってんの、突き刺さってんだけど?とか。
なるほどこうゆう見せ方もアリなんだ!……っていう、製作側の工夫に対する感動ですよね。
いや、今にして思えば、もちろん単なる興味本位。
でもその時はあくまでも、舞台裏のお仕事ぶりを、作り物という前提で、観察しまくるのが目的、と自分に言い聞かせつつ、感情移入を「しない」と強く決めてから、見ました。
そうは言っても、血肉の華はほんとうにゲロゲロなのよね。
見るからに怪しいイカレたおっちゃんが、「あんたの身体に華を咲かせる」とか言って、さらってきた女の人を、世にもたのしそーに、生きたままどんどん解体していくんです。
この方はやがて恍惚として、目玉までしゃぶってみせるんですよ。
救い(?)は女の人が「痛みを快感に変える注射」とやらを打たれていて、痛がりもせず嬉しそうに死んでいった(よく覚えてないけどたぶん)ことぐらいでしょーか……。
ただ、私は本編より先にメイキングを見る、という反則技を使ったからなんとかやっと見れたけど、先に本編を見ていたら、絶対トラウマになってたと思う、強烈にイヤなシチュエーションでした。
特に当時はね……アタイも乙女でしたので、泣きそうなホド気持ち悪かったです。
結局キッチリ、シリーズ全編見たんだけど(見たんかい!)、シリーズの中でも、コレがダントツ、アカンやつだと思います。
もはや映像は普通のルートではなかなかお目にかかれませんね・・・。
日野さんの漫画は今見ても色あせない面白さがあるので、どんどん映像化したらいいと思うんだけど・・・。
「ギニーピッグ2(血肉の華)」データ
FLOWERS OF FLESH AND BLOOD 1985年 日本
監督
- 日野日出志
出演
- 田村寛
- 夕顔きらら