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『映画』ヘルレイザー7 / ワールドオブ・ペイン(2005)

HELLRAISER:DEADER/リック・ボータ

ヘルレイザー7

目次

 

おしゃれヘルレイザー

 

いくらお気に入りシリーズとはいえ、7とか8とかになってくると、さすがにどーでもよくなりそうになる。
けど、やっぱ乗りかかった船なので、出ると同時に、ワーイっと見ました。

大丈夫!!アタイは好きです。このヘルレイザー!!!

なんたってリック・ボータという人は、スタイリッシュな映像作りがウマイよなぁぁぁ。
そこが多少鼻にもつくんですけど、ヘルレイザーをズタズタにすることなく、現代にマッチさせた功績は、絶対おっきいと思います!!

 

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それに私はミーハーだから、起用された役者さんが美しいと、やっぱ前のめりになりますもんね。
主演のカリ・ウーラさん、「美女」と説明されなくても美女とわかる、ホンモノの美形。

1のジュリアの時に覚えた、2分に1度のペースで突っ込まざるを得ないような、忙しい葛藤は必要なし!!
ワキを固めるヒトタチも、かなり華のある美形揃いで、目の保養としては申し分なく堪能させていただきました!

 

もちろん、1とか2とかと比べちゃうと、ギャップが目立つしインパクトも欠けるし、正直ぜんぜん物足りないけど、ジュリアもフランクもチャナードも、つか、第一クライブ・バーカーがいないんだからしょうがないよ。

だからといって、オサレ映像を得意とするリック・ボータに、ジュリアに匹敵する強烈キャラを作れと言ったって、そりゃ死ぬってモンだよね。
普通の人は、ジュリア免疫もってないやろ。

 

やっぱ人間、美意識とかプライドとかいろいろあるので、「キレイなもの」は人の目にさらしやすいけど、キレイなものを作れる力を土台にして、わざわざ「醜悪なモノ」を作れる人は、この世にそんなにいないと思う。

ですからして今回は、前回前々回に引き続き、作風がきれいめゆえに物足りないけど、「リック・ボータのヘルレイザー」として、完成されてる作品なのかな、と思います。
こじんまりとまとまった冷たい世界観が、熱帯夜なんかにはいい感じ。

お話は、犬猿の仲の2人のケンカに、アングラ記事を得意とするタブロイド記者、エイミー・クラインが巻き込まれていくという、ひどいトバッチリのハナシ。

というと実もふたもないのだが、一方が、死者をよみがえらせるという、カルト教団なのが風流だし、こじんまりとしつつも、ミートトレインな楽しみがたまんない!!

あと、足元にジュワっと広がる血糊とか、背中に刺さった包丁を、ウっと押し出すシーンとか、マーラの死体からパズルボックスを取るシーンの緊張感なんかが、好きだなぁ~っと思いました!!

 

でもって、最終的にはからくり職人ルマルシャンの系譜(ぶっちゃけ今回はウィンターですねっ)VSピンちゃんの、あいもかわらずな犬猿の仲の、決着のつかなさがおかしくて笑いがとまんない。
おかげで、一応救いのない絶望的なオチなのに、何か後味がサワヤカな気もしてくるからスゴイ!!

 

(2006.8月)

 

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「ヘルレイザー/ワールドオブ・ペイン」データ

HELLRAISER:DEADER / 2005年 アメリカ

監督

  • リック・ボータ

出演