HOBOKEN HOLLOW/グレン・ステファン
目次
正しいチェーンソーの使い方とは?
ギャハハハハ!!
題名見た?見た?
ワナじゃん!!これは間違うよ、絶対間違う。
誰だ邦題つけたやつ!!!ジャーキーにしてやるから出てきやがれ!!
しかもパッケージにはデニスホッパー保安官の顔写真!!ぶわっはっはっは~!!
全くもう、イマドキのレンタル店、こんなのがテキサスチェーンソービギニングの棚の中に、しれっと紛れ込んでいたりするから、油断も隙もあったもんじゃねぇのよね。
商魂たくましいにもホドがある!!
いやでも実は全く怒ってないよ!!見つけた時、思わずブハってなった以上、チャラってことで、もういいよ。
確かに、力いっぱいダメ映画だとは思います。
つーか地味。あまりにも地味。
何が地味って、舞台が農家。
でもって出てくるキャラ出てくるキャラ、不精ヒゲヅラのむっさいヤローばっかり!
女性キャラもいなくはないけど、いなくても状況は何も変わらん。
ともかくそのムワーンとむっさくるしい野郎どもが、ムンムンむっさいヤローにコレデモカとスタンガンでいたぶられ、やめてくれええええいと泣き叫ぶ!!!
……ン?なんですと?スタンガン?
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コワモテの兄さんが不敵に勝ち誇り振りかざす拷問器具、それは……泣く子も黙るスタンガン!!
あー、あの痴漢撃退でビリビリするやつね!!!
そりゃ怖いよね!!逆らえなくて、殺されちゃうのも無理ないよね!!<棒読み
あっ、でもチェーンソーはちゃんと出てきます。
もちろんチェーンソーというからには、木を切るシーンがあるのです!!
こ、こ、これは目ウロコ!!!
私はツネヅネ、ホームセンターのチェーンソー売り場で、「こんな恐ろしいモノを売って!!」などと背筋が寒くなるんですけど、腕を組み、よくよく冷静に考えてみたら、チェーンソーって木を切る道具だったんですよね!!
ぶっちゃけ、正しいチェーンソーは、別に人肉なんか捌かないんだよ!!
そんな常識を思い出させてくれる名シーンがこの映画にはあった!思わずありがとーーー、ナムアミダブツ!!と拝んどく!!!
そうそう、一応チェーンソーで木を切ってる本人が、何の意味もなく(サービス?)かすり傷を負ったりするから、この人を食った題名も、根拠のないただのワナ、と言い切れないのが確信犯です。
つーか、題名あくまでも「チェーンキラー」だからなぁ!!どこにもチェーンソーなどとゆー活字は入ってなくて、そこで文句が言えないという、ふざけた仕組み。
そんなこんなで、スプラッタ度はゼンゼンだけど、靴下をはいた「足だけ」とか、かなーりツボにはまるカットもあったことだし、私的にはまあいいか!!っと満足してます。
しかも、デニス・ホッパーをはじめ、マイケル・マドセン、トーマス・ハウエルと、豪華なようで、なんか微妙な役者陣も、ちょっとした余禄なのではあるまいか。
主演のジェイソン・コネリーは、なんとショーン・コネリーの息子さんとか!!
うん、やっぱり微妙!!とその微妙さに笑っちゃう~。
つーか、これって「実話」がモトって謳いなんだけど、「実話」と思えばこの地味さが逆にリアルかもしんないです。
身寄りのない外国人旅行者などが、コツゼンと消えても誰も気にとめない現実って怖いもんなぁ!!
ちなみに原題はホーボーケン・ホロウなので、苦し紛れすぎる邦題をつけた犯人は極刑に値するとしても、映画そのものには、つまんない以外の罪はない模様なのです。
まぁでも、何がホンキで恐ろしかったかといえば、あのかたそうでスジっぽそうで、キョーレツにバッチィ足もジャーキーになって、どこかの誰かが食ったのであろうか(汗)??ってことなんだけど!!!!
(2007,4月)
「テキサス・チェーンキラー・ビギニング」データ
HOBOKEN HOLLOW 2005年 アメリカ
監督
- グレン・ステファン
出演
- ジェイソン・コネリー
- C・トーマス・ハウエル
- デニス・ホッパー
- マイケル・マドセン