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『ドラマ』項羽と劉邦 King's War(2012)その1

楚漢伝奇 その1

項羽と劉邦kingswar

目次

 

至上最も豪華な項羽と劉邦

 

アタイね~、昔から妙に好きなんですよ!!項羽と劉邦のお話が・・・。
どのような切り口であれメディアであれ、項羽と劉邦がからむなら、できればゼンブ、目を通したいなぁと思ってるんです。
それがたとえ、全何十話あろうとも・・・・。
フー。

とゆーわけで、命からがら前半40話くらいまでを見ましたので、後半を見る前に、独り言としてなんか書いておくことにしました。


それにしても最近の・・・ガオ・シーシーものと言ったらいいのかな、もうシロート目にも、諭吉の乱舞がわかるので、おせんべポリポリなんかしながらユルーク見てるとだんだんいたたまれなくなってきまして・・・、「もしや正座で見るべきなのでは?」と、ふと白足袋を探すほど・・・。


ともかく、俳優、大道具小道具エトセトラ、すべてが圧倒的に豪華絢爛。
特に衣装が眼福でござる。
なんせ手が込んでるもんねえ、劉邦軍のバッチィ衣装に至るまで、質感あってすごく良い!

あと、始皇帝の乗ってた馬車?って言っていいのかな?つーかキャンピング輿?どっちかというとキャンピングリムジンと呼ぶべき?
あれにはまったく驚きました。
あの時代設定で、セレブ仕様のお部屋がまるごと移動してんだもん!
なんかいろいろ、唖然を通り越してアッパレすぎる!!
古の文化の再現を忠実に試みる段階を飛び越えて、大きくエンタメに舵を切った、ニュー歴史ドラマの幕開けを感じさせてくれました。

 

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感想

けどまぁ、ぶっちゃけ序盤は、どうでもいいようなエピソードがダラダラと続くし、こんな感じの水増し話が80話も続くのかと思うと、思わず気を失いそうになったりしました。

そもそもアタイ、ダオミンさんが大好きで、ダオミン劉邦に絶大なる期待を寄せてたんですよね。
ところがアリャリャ、ダオミンさん演じる劉邦のキャラが、なかなか魅力的に見えてこない。
なんか、腹に一物ある感じばかりが強調されて、劉邦のチャームポイントであるはずの、かわいげの部分があんまし伝わってこないんですよ・・・。
そこは本当に意外であった。

でもアジアきってのイケメン、ピーター・ホー演ずる項羽の鎧姿が血の海にそそり立つシーンなんかを見ると、さすがにアドレナリン出まくります。
流血シーンなんか、アタイの鼻血とコラボレーション。

飛び散る血肉はCGやけど、その点さえ気にしなければ完全陶酔物件です。


ただ、中国時代劇を見るにおいてぜったい避けられないはずの、下手なホラーよりずっと怖かったアレ、残酷な大量殺戮やら壮絶な戦死、むごい処刑の場面などがサクっとライトに流されるせいなのか、話の奥行きはやや浅め?

まぁ、家族で見られる全年齢対応テレビ仕様なのだろうから、そこは仕方ないのかな!!


つーか、このドラマはもしかして、歴史ものの皮をかぶっちゃいるが、「ひでぶであべし」なあの路線を、密かに狙っているのかもしれませぬ!!
中国時代劇から、「権力にまとわりつく、いびつにねじれた感情の底知れないおそろしさ」ってやつを軽減させると、きっとスポ根になるんだな。
でも、項羽がイケメンすぎるせいか、スポ根の中にドッサリと仕込まれたサービス・・・・というか、ロマンス部分がややクドめ?
個人的には、戦国ものにおけるロマンスは、やりすぎないほうが美しいと思ってるんだけど・・・。


ともあれ、お話そのものに引き込まれたことを実感したのは、焚書・坑儒(ふんしょ・こうじゅ)のエピソードあたりからでした。
なんてったって、中ボス、趙高さんの活躍が増えると俄然ドラマ感が増しますもんね!!
ましてこのドラマの趙高さんは、プクっとしたふてくされ顔が可愛すぎ!!
他のドラマで汗臭い役をやってたなんて信じられないほど、プリティーでギャルでビューティホー。
なのに目的のためには、臭いはじめた死体とだって、しばらく生活を共にする!ってすごい根性発揮したりなんかしちゃってて。
ああたまらん。もういっそ、主役にしたらどう?と思うぐらい。

項羽と劉邦 King's War


そしてもう一人、最高なのが范増さん。
これまで見てきた楚漢ドラマのなかで、一番好みの范増さんです。風になびくおくれ毛、後ろに倒れすぎた姿勢、ムっとしてるへんくつジジイぶりが、本っ当~~~に可愛い!んでもって声がまたいいのだ~。
こんなステキおじいちゃん、アタイが項羽だったら、絶対憤死なんかさせないぞ!!


一方、個人的にいまいち困ってるのは韓信かなぁ~。
たぶん役者さんの顔がちっさいせいなんだろうなとは思うんだけど、ゴッツぃメンツにぐるっと囲まれ、まったく大人物には見えませぬ。
ぶっちゃけ、項羽軍にいたときの、足軽ぶりは衝撃でした。
石を並べてブツブツと、誰に頼まれもしてない作戦を練ってるその姿・・・・、なんか見ていていたたまれない!

 

おかげで、やっと大将軍になってからも、脳裏から痛々しさが消えなくてつらかったです。

つーか、このドラマの合間に、「王的饗宴」のチャン・チェン演じるりりしくも美しい韓信を見たもんだから、余計に残念さがつのるのかもしんないなぁ・・・。

 

項羽と劉邦 鴻門の会 (字幕版)

項羽と劉邦 鴻門の会 (字幕版)

 

 

ともかく、韓信の見せ場がやってくるはずの後半までには、もっと感情移入できますように!!


あとは、薄姫のキャラがおもしろい。
なんせ、他のどのドラマよりインパクトあって笑う。
たぶん、呂雉(チン・ランさんだし)をヒロイン枠に置いたせいで、その他のキャラ設定にねじれが生じたのではなかろうか。
劉邦にはあまり相手にされなかったけど、高い世渡りスキルを駆使して、劉恒を文帝に押し上げた!!・・・ってことなら、たしかにああいう感じになるのかもよねぇ・・・。
ともあれ、そういうちょっと新しい人物像に対して、これまでのスリコミが干渉すると、ちょっと気が散りそうなので、やっぱこのドラマ、歴史エッセンス入りのエンタメ、として、割り切ったほうが楽しそうな気がします。

登場人物

あっそうだ!
登場人物を、顔写真入りで整理したら、わかりやすくてイイんじゃない?
・・・と思って適当に手をつけたものの、あまりにも人数多すぎて気が遠くなったのと、使用許可なしにキャプチャ画像を載せるのはやっぱマズイかも?とドキドキするし、だからといって、大量の似顔絵を描くのもメンドイので、とりあえず今はこんだけ(笑)。
あくまでも自分用のメモなので、このドラマ限定のくくりではなくて、いろいろごっちゃになっています。
気が向いたら増やしていこう、という気はあるんだけどどうなるかな~。

秦始皇帝 嬴政(えい せい)

秦始皇帝

生きてる間は中国のトップとして君臨し栄華を極めたであろうこの方も、側近が死を画したために死臭を放つまで埋めてももらえず、死体で巡遊を続けるハメとなる。

書いた遺言はポイされて、大嘘の遺言を捏造されるしの、さんざんな死亡直後。
権力者のお決まり目標、不老不死にこだわって、徐福の口車にコロっとひっかかるのもオチャメ。
いろんな人が始皇帝役をしていたけど、このドラマのユー・ホーウェイさんは、低音でのぼそぼそっとしたしゃべり方が、なんとも暗くてええのよのぅ~。

二世皇帝 胡亥(こがい)

胡亥

アタイのアイドル胡亥さん。
趙高めにそそのかされてのフライング棚ボタ即位で、大はしゃぎしてハジケまくる可愛いバカトノ。
結果的には親にもらったお国をまるまるぶっつぶしてしまい、あげく若くして命を落とすという自業自得を食らう、天下のトホホ皇帝なのだぁ。
そんな残念な運命を背負ったこのキャラを、ユー・ビンさんが、顔面の筋肉を駆使しつつも、すがすがしく演じておられて萌えます。
スピンオフ希望!!

 

公主 晨曦 (しんぎ)

 

晨曦
扶蘇の娘で子嬰の姉。始皇帝の孫に当たります。
でもたぶん、ドラマ用の登場人物だよね?
実際にいた人とは思えないんだけど・・・。
登場した時点では、胡亥と並ぶアホ姫?と思ったのだが、意外と利発な姫様じゃった。それに、好きな顔だ(笑)。
宦官の、拷問部屋に閉じ込められるシーンは怖かったなぁ~。

 

その他大勢の人たち

  • 子嬰しえい(始皇帝の孫、気がふれたふりをして、リベンジを狙う。胡亥の死後、中ボスをやっつけて秦王となるけど、すぐ項羽にやられちゃうんよね。)
  • 淳于越じゅんうえつ (儒者。、焚書・坑儒のエピソードで出てくる。)
  • 徐福じょふく (不老不死をネタに、始皇帝をだまくらかすアッパレオヤヂ。)
  • 公子高こうしこう(始皇帝の子。趙高の手前、始皇帝に殉死するより他、一族の命を救う手立てがなかった。)
  • 殷通いんとう (会稽の郡守。態度は大きいけど小者なおっさん・・・。)
  • 叔孫通しゅくそんつう (太傅。なにかと、見せ場の多いおじいちゃん。)
  • 張林ちょうりん (晨曦の侍医。お話に重要に関わるフラグだけは立ってるけど・・・。)
  • 明花めいか (趙高の息のかかった女官)
  • 王離おうり (官軍の将)
  • 李良りりょう (趙国武将、秦に降伏する。)
  • 趙成ちょうせい (趙高の弟。ふうん、て感じ。)
  • よう (子嬰の娘。このキャラ、必要だったのかなぁ?)
  • 項燕こうえん (楚の大将軍。項羽と項荘の祖父。項梁と項伯の父。出番は短いけど、インパクトはある)
  • 項伯こうはく (項燕の子にして項羽の叔父。張良に恩があって、劉邦軍寄り。)
  • 虞子期ぐしき (項羽の友人にして虞姫の兄。)
  • 項庄こうしょう (項羽の弟。)
  • 鐘離昧しょうりまい (項羽の友人。項羽軍で芽の出なかった韓信に目をかける。最後を思えば悲しいのう・・・。)
  • 宋義そうぎ (楚の宰相。なんちゅーか卿子冠軍、ひどい描かれかたすぎて笑う。)
  • 項狄こうてき (項羽の部下で虞姫の父の仇。・・・ってエピソード、別になくてもよかったのでは・・・。)
  • 魏豹ぎほう (魏王の弟。側室の薄姫にごっつ依存しまくり。)     
  • 曹氏そうし (劉季がゴロツキだったころの愛人。劉肥の母。)
  • 曹参そうしん (蕭何の部下。)
  • 周勃しゅうぼつ (もと楽師。劉季の弟分。)         
  • 尾生びせい (劉季の弟分。)
  • 夏侯嬰かこうえい (県の厩舎係。劉季の弟分。)        
  • 呂太公りょたいこう (呂雉の父。お金持ち。)
  • 呂雉りょち (劉季の妻。のちの呂后である。が、このドラマではなんかヒロインぽい描かれかた・・・。)
  • 呂須りょす (呂雉の妹、盧綰から樊噲に乗り換える。)
  • 劉太公りゅうたいこう (劉季の父親。プリティー。)
  • 紀信きしん (労役を逃れてから、劉季と行動を共にする。後に大役を担う)
  • 曹無傷そうむしょう (労役を逃れてから劉季と行動を共にする。)
  • 審食其しんいき (呂雉に親切。)   
  • 酈食其れきいき (酒飲み儒学者。いいおじいちゃんなのに、ひどい目にあわせないで~!)
  • 倉海君そうかいくん (張良と共に、始皇帝を襲ったあのヒト。事後、死んだのかと思ったら、ちゃんと逃げてたらしい。)   
  • 季桃きとう (韓信に興味をもつ娘。ぷくっとシモブクレで、アタイ的には、このドラマいち可愛い!)

あっ、主要人物は、とくにメモしなくてもわかるので省きました。
気になったら、オフィシャルサイトに、合法的に載ってるやつを見ればいいもんね!
つーか、ここでそれをやったら、長くなりすぎて絶対途中で力尽きそうだし・・・。
もし、のちのちカユいとこが出てきたら、その都度対応していくかも・・・・。
ということで、何かと散らかしたまま、たぶん後半に続く・・・でも、続かない可能性もあります・・・。

2014年6月

 

一応続き・・・。

seicolin.hatenablog.com

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項羽と劉邦 King's War データ

 

監督

  • ガオ・シーシー

キャスト

  • 項羽(こうう) 何潤東(ピーター・ホー)
  • 劉邦(りゅうほう) 陳道明(チェン・ダオミン)
  • 蕭何(しょうか) 楊立新(ヤン・リーシン)
  • 張良(ちょうりょう) 霍青(フォ・チン)
  • 嬴政(えいせい) ユー・ホーウェイ(于和偉)
  • 韓信(かんしん) 段奕宏(ドアン・イーホン)
  • 范増(はんぞう) 孫海英(スン・ハイイン)
  • 呂雉(りょち) 泰嵐(チン・ラン)
  • 虞姫(ぐき) 李依暁(リー・イーシャオ
  • 戚夫人(せきふじん) (タン・イェン)
  • 趙高(ちょうこう) 許文広(シュー・ウェングァン)
  • 李斯(りし) 李建新](リー・ジェンシン)
  • 胡亥(こがい) 于濱(ユー・ビン)
  • 章邯(しょうかん) 曹衛宇(ツァオ・ウェイユィ)
  • 扶蘇(ふそ) 葉項明(イエ ・シャオミン)
  • 晨曦(しんぎ) 小斯琴高娃
  • 司馬欣しばきん 呉暁東(ウー・シャオトン)
  • 崇信すうしん 張新華(チャン・シンファ)
  • 雍歯ようし 優勇(ユウ・ヨン)
  • 項梁こうりょう 祝延平(ジュー・イェンピン)
  • 羋心びしん 姫晨牧(ジェン・チェンムー)
  • 英布えいふ フー・トン胡東
  • 龍且りゅうしょ ファン・ユィリン范雨林
  • 季布きふ リー・ユェン李淵
  • 薄姫はくき シュー・ヤン徐楊
  • 樊噲はんかい カン・ガイ康凱
  • 盧綰ろわん ワン・ジーシー王継世