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ミーハーdeCINEMA

ミーハーが、盛大にネタバレしながら映画感想をつぶやいてます。

特捜部Q -檻の中の女-

Kvinden i buret

特捜部Qのカールとアサド

あらすじ

ユッシ・エーズラ・オールスン原作のミステリー。

とある捜査で、やらかしてしまって心と体に深い傷を負った刑事カール。
もともと同僚に好かれるスキルがない不器用なキャラなのに、奇跡的にカールを理解してくれていた部下2人を、自らの強引な捜査によって失ってしまったのです。

職場復帰後、「まだ来なくていいのに」みたいに言われ、「お前とは誰もペアを組みたくない」とまで言われ、結局唯一の居場所の捜査一課みたいなトコから外されて、特捜部Qに追いはらわれます。

特捜部Qとは、捜査が終了した事件の整理をする部署で、厄介な刑事をとりあえす放り込んでおく最果ての窓際みたいなトコなんですけど、アサドという可愛い部下を得て、書類に目を通すうち、敏腕刑事としての勘がうなりをあげる事件を発見、勝手に再捜査を始めてしまうカールさんなのでありました。

再捜査の対象は、フェリーからの「投身自殺」で片付けられていた、一人の美人議員ミレーデの、失踪事件であります。

 

 ■続き

 

感想  

ネタバレあるよ。

 

マッツ映画で馴染んでいくうち、妙に気になり始めた、ニコライ・リー・カース目当てに見てみたら、なにこれ~~~めっちゃ面白い!

なんたって、ニコライの誇るチャームポイント、眉間の深いタテジワが、カールのキャラにビンゴですよね!
そしてもう一人の萌えキャラが、ファレス・ファレス演じるアサドさんです。

お話が進むにつれ、この2人がだんだん距離を詰めていき、シリアスなりに、面白コンビぶりを構築していく過程がたまりません。
後半、ついにアサドのコーヒーを認めたカール!!やだ~この2人仲良しじゃん!!

 

それにしても、被害者のミレーデさんは災難でした!
加圧室に監禁され、一年ごとに気圧を上げられ早や五年、ってだけでも気を失うほど恐ろしいのに、バケツトイレにバケツ飯!
監禁生活中たった一度、犯人が親切だったのは、虫歯に苦しむミレーデに、無言の差し入れをほどこした時なんですよ。

えっ、それ何?ペンチ?ペンチなのかよ?

おかげでミレーデさん、監禁中にもかかわらず、憎い虫歯めを、めでたく引っこ抜くことができました!!ありがとう犯人、気が利くね!

・・・なんてわけないだろ、麻酔はどこよ麻酔は!!!麻酔がムリでも、せめて酒とか飲ませなさいよ!

まぁ、こんな目に遭わされたら、普通はいっそひと思いに殺してくれ!って思いますよね。
思うに、同じ監禁ものの中でも、最もイヤンなシチュエーションではないでしょうか。

ただ、それだけに、ミレーデに対する犯人の凄まじい憎悪を、ゾクっと痛感して辛かったです。

なのに、なのにね!
こんな、ドス黒そうな題材なのに、この映画は美しいのです。
とくに、憎悪の原因が明らかになるシーン!!
ふわりふわりと白い雪が舞う中にミレーデ。半そでの赤いニット。
少年の目が、ミレーデを追う。
理屈じゃなく、一瞬、見とれてしまう清らかさ。

 

あくまでもアタイの解釈ですが、

その場の状況の悲惨さ、その後の運命の暗黒、自分の運命を変えた憎い少女に、一瞬魅了されてしまった少年。
その自己嫌悪のようなものが、少年の心に、時限爆弾のようなトラウマを仕込んでいたのかもしれない。
そして、再会の時、パンドラの箱が開かれた!

・・・という感じで、ミレーデに惹かれた記憶と、ミレーデへの憎悪が、リアルタイムでつながったことが、おぞましい復讐の原動力になったのかな、という気がしました。

 

ウフェ

個人的に、ミレーデの弟のウフェがめっちゃ良かったです。
事故の後遺症があって、セリフがないだけに、表情や動きの訴えに、圧倒されるのなんのって!
ミケル・ボー・フォルスゴーは、こういう役が似合いますのぅ!

特捜部Q檻の中の女のウフェ

 

最後に

ほんのちょっとのいたずらが、とりかえしのつかない悲劇を生む。
まして、キャラがいちいち濃い目のぶん、悲劇の規模もデカくなるよね。
事故の当事者の、誰一人として、(命が助かっても)救われないラストは、けっこうドンヨリするんだけど・・・。

最後に、警察手帳を取り返し、アサドに向かってほんの少し、不器用なヘタクソ笑顔を見せるカールが、超絶可愛かったので、次作も見ようと思います。

 

特捜部Q 檻の中の女(字幕版)

特捜部Q 檻の中の女(字幕版)

 

 

 

「特捜部Q -檻の中の女-」データ

  • Kvinden i buret 2013年 (デンマーク)

監督

  • ミケル・ノガール

キャスト

  • ニコライ・リー・カース(カール・マーク)
  • ファレス・ファレス(アサド)
  • ソニア・リクター(ミレーデ・ルンゴー)
  • ミケル・ボー・フォルスガード(ウファ)
  • ソーレン・ピルマーク
  • トロールス・リュービュー