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『映画』フェノミナ(1984)

Phenomena/ダリオ・アルジェント

フェノミナ

目次

 

ダリオ・アルジェント最高傑作美少女ホラー

 

いや~、このころのアルジェントさんは最高でしたよね! 
やっぱ、アルジェントさんほどの変態には、のびのびと思う存分好き勝手していただくに限ると思います。

特にフェノミナ
なんと申しましても、「虫と交信できる美少女」という設定が素晴らしすぎる!

でもってその「虫」なんですが、カブト虫とかクワガタとか蝶々とかっていう虫界の花形をさし置いて、ハエとかハチとかウジとかの、思わず踏み潰してしまいたい類のやつらがグイグイ前面に出てくるって言うね!

しかも、美少女のフェロモンが、発情期でもない虫を発情までさせてしまう!

もしやジェニファー、蝿の王ベルゼブブっぽい何かか?というイメージが、アタイの脳内に満ち満ちて、ロマンに変化した瞬間です。

 

まったくもってこんなあきれた変態ホラー映画によって、とてつもなく情熱的に、美意識を挑発されたアタイの身にもなって欲しいです。

おかげで、以来、なんか道を踏み外した気がするけど、まぁしょうがないよね。
フェノミナが免罪符だったら、わりと無敵じゃないでしょうか。

 

あらすじ

映画「フェノミナ」のジェニファー・コネリー

虫と交信できる美少女ジェニファー。
殺人事件に巻き込まれて、めっちゃひどい目に遭いまくる。
中でも、夢遊病でフラフラのヨロヨロ、蛆虫プールでゲボゲボのゴボゴボ、着衣でブクブクのスイスイのバシャバシャは、「こんな美しくて清純で可愛いジェニファー・コネリーにこんなことさせて!(怒)」・・・・と、思わず眉間のシワで迷路ができるレベル。

 

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感想

 

素晴らしい!のひと言です。

いちばん最初の被害者は、フィオーレ・アルジェント。
つまりダリオの娘ちゃんが演じているらしいんだけど、親としてこんな役よく娘にさせられるな(アーシアならともかく!)と思うほどヒドい有様。
確かに絵的には美しいんだけど、びよ~~んと首が飛んでってハイそれまでよ、かと思いきや、昆虫学者の家の水槽にて腐敗した頭部として保存され、虫のわき方を観察されてる!
ギャー!!やめろスッピンすぎるだろ!!

 

あと、犯人なんだけど、それってどうなの!
というほど、道徳観のカケラもないのが潔いです。
異形に対する、まるで配慮のないいたぶり方、逆にアッパレと言うしかないような気さえしてしまいます。

一応アタイとて、まともに考えればいろいろ思うことがなくはない。
ツッコミも原稿用紙に30枚分ぐらいはございます。

そんでも、やっぱアルジェントさんはこれでいいのだ。
ホラー映画は、下衆でフェチで変態なほど面白いし、第一、14歳のジェニファー・コネリー(しかも白シャツ!)の存在だけで、スペシャル感は半端なし。
モツ鍋をどんぶり一杯のドンペリでいただくかのごとき乱暴さと、清楚で透明な美少女のコラボが織りなす違和感は、ある意味めくるめく体験でした。

見終わった後は満足感(心筋梗塞?)で息苦しいほど。

ともかく、美少女は正義、美少女ばんざい!と呪文を唱えることにより、強引にも全てが丸くおさまる感じです。

 

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「フェノミナ」データ

Phenomena (1984) イタリア

監督

  • ダリオ・アルジェント

キャスト

  • ジェニファー・コネリー
  • ダリア・ニコロディ
  • ダリラ・ディ・ラザーロ
  • パトリック・ボーショー
  • ドナルド・プレザンス
  • フィオーレ・アルジェント
  • フェデリカ・マストロヤンニ

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