PUMPKINHEAD: BLOOD FEUD/マイケル・ハースト
目次
だって、ランス・ヘンリクセンが出てるから!
実はアタイ、パンプキンヘッドシリーズを見たのは、シリーズ4作目のコレがはじめて!!
いや、一応ランス萌えだし、3なんか愛するダグ・ブラッドレイも出てるしってことで、レンタルショップで幾度となく各種手には取ってみるものの、パンプキンヘッドちゅーたらつい「オウガバトルで、デネブが飛ばすカボチャだっけ」というスリコミから逃れられない、頭が石化した身でございまして・・・。
しかもアタイ偏食なので、カボチャのモサモサを想像するに、「水分もなしでカボチャを食べられる気がしない!!」というあつい壁が立ちふさがってしまうのです。
もちろん自前の妖怪アンテナにて、題名だけですでに、シリーズ化するほどのモンじゃねーだろ!!という、お告げも聞こえてきたりするし~……。
ただ、たまたま今回はこの見るからに低予算なパッケージをマジマジ見ているうちに、ついつい魔が差したつーか暗示にかかったっつーか、なんやわからんけどフラフラと、気づいたらトランスレンタルしてたんですよね。
つか、DVD、5本借りると安いんですよね……。
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あらすじと感想
お話は、愛し合う二人の家族は犬猿の仲!!っていう、まぁ、世にも大雑把なロミオとジュリエット???
と言ったらシェイクスピアは怒るだろうか……。
ともかく、両家の確執は遠い昔の事故が原因……といいたいトコだが、慰謝料としてその事故を起こした車をよこせの、よこさないの、強欲スパークの結果なんだからオトナゲない!!
なぜか被害者のおじさん自身は根に持ってないのに、周囲が激怒!
ロミオのマッコイ家の結婚式に殴り込みをかけたり、火炎瓶を投げ込んだりと、ジュリエットんちのハットフィールド家の、お行儀の悪いこと悪いこと!!!
金目のモノがからむと、ややこしくならずにいられない人間関係の縮図が、なにげにリアルでいたたまれない。
そんな家族同士の目を盗み、井戸のそばにシートをひいて、ひそかにイチャつロミオとジュリエット!!!
そこへジュリエットのおにいちゃんズ乱入!!
ゆいいつ恋の理解者で見張り役をしてたロミオの妹が、おにいちゃんズにおっかけまわされて早々に死に、さらにイチャつく二人も引き裂かれる!!
ジュリエットのおにいちゃんズに半殺しにされたロミオは、森で妹の死体を発見、すっかりテンパり怒り心頭!!!
そこへナイスタイミングで、森の魔女登場!!
もちろんロミオは、うらみ晴らさで、仕事人パンプキンヘッドを召還!!
オノレのたましいと引き換えに、ジュリエット以外のハットフィールド一家の皆殺しと、ちゃっかり便乗結婚祈願!!
ふつうは遅くともここらへんで、えええ???結婚したい相手の一家を皆殺し???ってなるので、
「それが愛なら、愛ってなんだああああ!?!」と思いつめるタイプの人は、絶対見ちゃ~~~アカンやつ。
まぁ、愛と恋にニュアンスの違いをつけて、恋とはイコール春のただの生理現象!!ってぐらいに割り切ったジャンルわけしとかなきゃ、3流アメリカンホラーは見られませぬなぁ~~。言うと、友達なくすけど(爆)。
まぁ、発情のパワーでもって命は受け継がれていくのだから、子孫繁栄に貢献する真っ当な発情なら、若さの生理現象ってことで充分美しいじゃんか。
なんかホラ、逆に後ろめたい思いとか、けしからんたくらみがある時ほど、いろいろ美化する必要が発生するんかもよね。
いや、話がそれたかな。
ともかく、このカップルの場合、発情パワーが家族愛よりも断然強かったことが、意外と青春期の本質を突いてるっぽいのが可笑しいです。
まぁ、ロミオもロミオなら、ジュリエットもジュリエットだよ!!
親兄弟がヒデー痛そうな有様で惨殺されてて、元凶の彼氏さえ殺せばとめられるのに、なにをぐずぐずしているんだ!!!
(あっ、ちなみにロミオもジュリエットも、一応別の名前がついてるよ!!)
残り、妹一人という段階になって、やっとこさ彼氏を撃つ(彼氏は安楽死=パンプキンヘッド消える)ので、妹のことだけは愛してたんやナ……とか思えなくもないんですが……。
さすがに、お、遅すぎだってば……。
どうせ撃つならもっと急いでやっちゃおうよ、おじさんかわいそうやろ!!とか思うし、逆にそこまで全滅したんならもう妹もあきらめて、いっそ結婚しちまえよ!!
……と、思わず言いそうになるじゃんか(爆)!!!<アタイの、アタイの世間体が!!!
まぁ、そんな感じなので、主役二人にまったく同情できなかったし、肝心のスプラッタ描写もあんましナイので、ハッキリ言ってぜんぜん面白くなかったです。
ぶっちゃけ、この世に存在しなくても、まったく支障ない1本だろうけど……。
でも、ここでミーハーはこう気をとりなおす。
ランスが出てれば、それだけで100点追加!!!
モトが0点なら100点満点。
まあ、コレの場合モトがマイナス100点だから、100点足しても0点だけど(爆)!!
ランスはいいよね~ナイスミドル。
全く役に立たなくても、いるだけでイイ。
なんたって、襟をはだけたシャツの着こなしが許される、数少ないオヤジだと思います。
トラップはただひとつ。アタイたち脳裏に、ビショップやターミネーターだけはフラッシュバックさせないように、気をつけさえすればいいだけだよ!!
2009年3月
「パンプキンヘッド/禁断の血婚」データ
PUMPKINHEAD: BLOOD FEUD (2007年/アメリカ/95分)
監督
- マイケル・ハースト
出演
- エイミー・マンソン
- ブラッドリー・テイラー
- ランス・ヘンリクセン