ミーハーdeCINEMA

ミーハーが映画やドラマを見てはあれこれとつぶやいてます。

『映画』悪魔のいけにえ(1974)

The Texas Chain Saw Massacre/トビー・フーパー

悪魔のいけにえイラスト

目次

 

あらすじとか感想とか

ネットリとデコに張り付く髪の毛も汗くさい、ある夏の日の思い出・・・・。

内容自体は超単純。
ドライブ旅行をしていた、「男女混合の若者たち」というホラーあるあるメンバーが、よそさまのおうちに勝手に入り込んでみたものの、その一家がかなーりエキセントリックで大変だったよ!!
って言うドタバタ劇ですよね。

それでも、もし、フランクリンの写真写りが良かったら?
・・・このようなドタバタに巻き込まれずにすんだかも・・・。

 

つーか、いくら戸が開いてるからって、人様の家に不法侵入してんじゃねーよなぁ・・・・という、一見自業自得なところもあります。

でも、それがテンションの高い殺人一家に全力で追いかけ回される、という極刑に当たるかといったらそれはちょっとあんまりでは・・・とは思いますけど・・・・。

まぁ、世の中に「タナボタ」という現象がある一方、「理不尽な不運」というモノもあるわけで、そんな時は心を無にして、観自在菩薩行深般若波羅蜜多時・・とポクポクするしか道はないのでございましょうね・・・(悟り)。

 

スポンサーリンク  


なんせ74年の映画なので、レトロな臭いは防ぎきれないものの、いまだ色あせない強烈な魅力があって、根強い人気に支えられてるホラー金字塔的な映画です。

第一犬が歩いて棒に当たるより、スプラッタを見て 「悪魔のいけにえ」 に当たる方がダントツ多い。
つまり、スプラッタ映画を見ていて、「ん?どっかで見たような」と思えば、ルーツがコレだったりすること多し。
どっかで見たようなどころか、モロリメイクもありました。


そして、どんなに近年のリメイクもんのデキがオサレでスタイリッシュでも、やっぱオリジナルが一番ええやで!!と思わせてくれる、不動のオーラがあると思う!
マイケルベイ(※1)にはおとなしく、パール・ハーバーの続編シリーズでも、えんえんと作っといてもらいたいです(暴言)!

 

映画「悪魔のいけにえ」

まぁこの映画で個人的に好きな大部分は、死体ホビーのビジュアルなんで、本当のルーツといえば、モデルとなった「エド・ゲイン(※2)」その人なんでしょうけど、それはまた別の話に置いといて・・・・。

スプラッタの草分けとして、映画としての評価も世間じゃ高いみたいなんですが、そこらへんの難しいことは、アタイにはよくわからんので、それもまぁ置いといて・・・・。

 

悪魔のいけにえの魅力

んとね!
個人的にはこの映画の魅力って、レザーフェイスをはじめ、変態殺人鬼一家を、とってもチャーミングに見せてくれてるとこだと思ってます。
なんつっても、レザーフェイスのようなキャラは、垢抜けすぎてもなんだかな、と感じることがあるもんで、結局サビーニ乱入前の、このオリジナルの素朴な怖さが、あ~好きだな~って思えるのです。

 

いまやホラー界の大スターにのぼりつめたレザーフェイス。
チェーンソーを片手に、人の顔をはいだマスクをつけた、一見鈍くさそうな大男。
血糊がちょっぴりチャームポイントな、エプロンがけの腹はメタボ疑惑が濃厚。

しかしいざとなったら早い早い。走るし。
オツムの弱点を肉体が頑張って補っている、体育会系の≪屠殺者≫です。

 

個人的には、被害者を バコン! といきなり襲って、ズルズル個室に消えるとこが神シーン。
じたばた暴れるパムをとりおさえ、全く自然にフックに吊し、チェーンソーを手に取り、手際よくカークの解体をはじめるあたりは、まるで「働き者」の肉屋さんみたいです。
冷静に考えりゃ、チェーンソーが肉の解体に向いているとは到底思えないケドまあいいか。
がおー!とチェーンソーを振り回していて、自分の足なんか削っちゃうとこなんか、「んも~しょうがないなぁ」と妙に親身になってしまう。
お食事タイムにはおかあさんがわりに、フェイスに化粧を施したりしちゃってるのも、なにがなんでも見逃せませんし!

 

もう1人の主役は、もちろん元祖絶叫クイーン。
これでもか!これでもか!いんやまだまだ!とばかり、と後半えんえんたった一人でエンドレスに叫び続ける根気とグレードの高い排気量(??)は、近来の映画のテンポでは見かけないしある意味フレッシュ。

けどさすがに・・・・。

アタイも気長いほうだけど、しまいにゃー「もうわかったからええかげん黙っておくれ」と、サリーちゃんをほっぽって、コーヒーブレイクに突入しました。

そりゃ本人にとっては一大事だと思うけど、私にとっちゃぁ他人ゴトだし・・・。
ところがそんな始終騒がしすぎるサリーちゃんを、殺人一家は鬱陶しがりもせず、気長に面倒見よく追いかけてあげていました。

変態家族、 あ、あ、あんがい気のイイやつら???

 

そういえば確かに、おじいちゃんに対するいたわりや尊敬とか、会話の絶えない家族関係は、イマドキ珍しいほどホット!
レザーフェイスだって、無感情なのかと思いきや、家族間では、オバカだけどいじらしい、かわいい末っ子ちゃんなのです。

というわけで、変態殺人鬼一家の、気狂いながらもなごみのお食事シーンを筆頭に、意外とほのぼの系のような気もする不思議な一品。
入門編(なんの?)として、バイブルとして、神棚付近に保存版。

 

 

※1 マイケル・ベイ
(テキサス・チェーンソーなる、リーアーメイとジェシカ・ビールしか見所のないいけにえリメイクを作った犯人。
※2 エド・ゲイン
(実在の殺人者。マザコンだったり死体をリサイクル活用しまくった異常さが、いろんなホラーに影響を与えた)

 

 

悪魔のいけにえ 公開40周年記念版 [Blu-ray]

悪魔のいけにえ 公開40周年記念版 [Blu-ray]

 

 

 

「悪魔のいけにえ」データ

The Texas Chain Saw Massacre(1974年)アメリカ

監督

  • トビー・フーパー

キャスト

  • ガンナー・ハンセン(レザーフェイス)
  • エドウィン・ニール(ヒッチハイカー)
  • ジム・シードゥ(ドレイトン・ソーヤー)
  • ジョン・デュガン(おじいちゃん)
  • マリリン・バーンズ(サリー)
  • ポール・A・パーティン(フランクリン)
  • アレン・ダンズィガー(ジェリー)
  • ウイリアム・ヴァイル(カーク)
  • テリー・マクミン(パム)
  • ロバート・コーエン(車の窓を拭く男)