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『映画』ザ・ドア 交差する世界(2009)

Die Tür / アノ・サオル 

 

ザ・ドア 交差する世界

目次

 

トンネルを抜けるとそこは5年前だった! 

 

マッツ・ミケルセン主演のドイツ映画。
マッツ以外はドイツ俳優さんたちで、アタイオススメ、ドイツ美女の、ハイケ・マカチュも浮気相手役で出てるぞ! 

 

あらすじ

画家のダビッド(マッツん)には、レオニーという、天使のごとく可愛い一人娘がいるんですけど、よりにもよって、ゲスな浮気の最中に、どえらい悲劇が起こります。
パパに置いてかれたレオニーは、一人で蝶々を追って、プールに落ちて死んじゃうんです。
ぶっちゃけ、この世に、わが子を失う以上の悲劇がある?

まして、妻にしてみれば、ダビッドが殺したも同然ですからして、そら、夫婦仲とて、ズタボロに破綻しますよね。

事故から5年後のダビッドは、後悔と絶望と罪の意識と孤独で、もうヨロヨロのドロドロでした。
レオニーが溺れたプールに飛び込んで、自殺を図るけど死に切れないし、助けてくれた親友から逃げ出すも、凍った道路ですべって転ぶ、というていたらく。

ところが、そんな時、(あの?)蝶々が目に留まる。
蝶に導かれて、とあるドアを開け進むと、なんと出口は5年前につながっていたのです。

 

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感想

過去に戻ってやり直したいことはアタイにもあります。
丁度、5年前に戻り、体を張ってでも食い止めたいことがあるんだもんね。
だからね、ストーリーがどんなに無茶な転び方をしようとも、アタイは断固支持します。

5年前に死んだはずの娘を、5年後のパパが助ける!!
5年前の浮気男の自分が、5年後の自分を不審者扱いしたから、5年後の自分が5年前の自分を殺す。(ややこしいなオイ!)

とっさにですよ、アリですよね、ええ、アリですよ!!とりあえずキリギリスはすっこんでろ!

正当かどうかはともかく防衛で、殺人だけど、殺した相手は自分ですよね?娘を死に追いやった張本人のオレ!

大体、娘を失った親が、娘を救える地点に戻ろうもんなら、そらなんでもやらかしますよね。

過去の自分が死んじゃったら、今の自分は?とか、二の次でOK!!
タイムパラドックスだろうがパラレルワールドだろうが、知ったこっちゃねぇだわさ。

というわけで、アタイとしてはハラハラドキドキ、由緒正しく手に汗握って、ふりほどかれそうな展開に、食らいついていきました。

 

まぁでもそんなふわっとしたSF(つーかファンタジー?)なので、真剣に、つじつまを合わせて溜飲を下げるような映画ではございませぬ。

パラレルワールドの要素は消化不良だし、もしかして、ダビッドはプールに飛び込んだ時死んでいたかも?あるいは、トラックにはねられて死んでいたかも?とか、死後の世界である可能性も含めて、思考がベストポジションを求めて、あっちゃこっちゃに飛ぶんだけど、どの推理に対しても、「これでスッキリ!」と確信が得られる描写を見つけることはできませんでした。

でも、幸いアタイは「結局、どういうことなのよ?」という余韻が残る映画がわりと好き。
とても面白かったです。

 

それにしても、死ななかった娘と5年前の妻は、5年後にいきなり存在しちゃうのかなぁ~。学校とか、どうすんだろ・・・。


あと、さすがに、トンネルが往復可能な通路だったり、トンネルの存在が意外とメジャーで、ダビッド以外のご近所さんも、結構5年後からなだれ込んでる。っていう展開の、収拾をつける気のなさそうな広がりようは、思わず「シャマラン監督か!」ってなりましたけど・・・。
(※シャマラン監督好きです)

 

みどころ

 

みどころは当然マッツさんですよね。 
流血のマッツさん。
水もしたたるマッツさん。
全裸のマッツさん。
前髪ハラリのマッツさん。
マッツひげが切断されるシーンのイロケときたらもう、変態だったら、見るっきゃない!

 

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「ザ・ドア  交差する世界」データ

  • Die Tür  2009年 ドイツ

監督

  • アノ・サオル

キャスト

  • マッツ・ミケルセン (ダヴィッド・アンデルナッハ)
  • ジェシカ・シュヴァルツ (マヤ・アンデルナッハ )
  • ヴァレリア・アイゼンバルト (レオニー・アンデルナッハ )
  • トーマス・ティーマ (シギー )
  • ティム・ザイフィ (マックス )
  • ハイケ・マカチュ (ジア )