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ミーハーdeCINEMA

ミーハーが、盛大にネタバレしながら映画感想をつぶやいてます。

ゾンビヘッズ~死にぞこないの青い春~

映画感想「さ」行

ZOMBEHEADS / ブレット・ピアース&ドルー・T・ピアース兄弟

ゾンビ・ヘッズ 死にぞこないの青い春 [DVD]

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ゾンビのロードムービーという新分野!

おぉぉ、これは、新しい!

物語の主人公は、寝起きの青年、マイク。
もちろんゾンビ映画なので、「目覚めたらまわりがゾンビだらけ」っていうお約束はキッチリ、クリア。寝起きマイクのまわりでも、ゾンビがヨロヨロ歩いていました。

寝ぼけながらも、周囲の異常に焦ったマイクが、民家に向かって助けを求めたりするぐらいまでは、至ってフツーの平和なゾンビ映画のヒトコマですよね。
ところがなんと、善良なはずの民間人から、いきなり命を狙われて、主人公、「なにそれ?キョト~ン!」・・・みたいなあたりから、話の流れが、おおいに脱輪し始めて、油断がならなくなってくるのであります!!

まず、ゾンビが、なぜかマイクを襲って来ないのが怪しいですやね!

いや、客観的には、主人公が人間から攻撃を受けるのは、ムリもない自然な流れなんよね。だって、マイクの風貌がね。どえらく顔色悪いしね!なんか、穴とか開いちゃってるし。

 ■続き

単刀直入に言えば、マイクお前ゾンビだろ!ってことになるよね。
気の毒に、腕も簡単にモゲっ!ってなるし、聞けばおしっこなんか、ここ3年していないってゆーんだから、膀胱の惨状や押して知るべし!でもまぁ、連れのブレントみたいに、放尿中にナニがモゲるよかだいぶマシ?

いやいや、そうよ。そうなんですよ。
マイクに、連れがいるコトが、この映画の楽しさなんですよね。
まずお調子ゾンビのブレント。あと、二人になついてついて来た、かなり発酵してるであろう、本格派ゾンビのチーズ。
そしてゾンビだからといって分け隔てなく、ごくナチュラルに車に乗せてくれた、人間の、やもめ純愛エロじじい、クリフ。


なんつーかね~、さしあたってのストーリー自体は、目線は新しいものの、とりたてて大騒ぎするほどの欠陥も長所もないカンジで、ダラダラ流れます。
にもかかわらず、始終他の残念なゾンビ映画との大きな違いを感じるのは、このシトたちのキャラの立ち具合いじゃないだろ~か。
連れ以外にも、ゾンビ映画のお約束、筋肉質のアウトロー黒人完備、各種、オバカキャラの配置もビンゴ!
多少、主役が安い感じはするけど、画面の中、どの顔を見ても残念すぎて、B級の悲しさを実感する、みたいなことの(少)ない、キャラの安定感があるのよね。
やっぱ、キャラの魅力に、予算は関係ないんだよ!(あんまし)


ちなみに、その気になれば、ブレントのロス・キダーは半ゾンビ界のノーマン・リダース!・・・といえない事もない。かもしれない。
なら、マイクの彼女は、言うなればお産まえのケイト・ハドソン。
クリフは、んとんと、無名界のドナルド・サザーランド!
可愛いチーズは、ゾンビ界きってのジミー大西!(メイク前のマーカス・テイラーはさながら、ジョージ・クルーニー!)
そしてマクディンクルは、まるでモミアゲ界のアレクシス・アークエット!・・・こ、これはふつうにどっちもどっちか。


と、と、ともかく!
主役に絡む登場人物が増えるにつれ、「半ゾンビ目線」が、思った以上に新鮮で、気分が上がってくるのですよね。
半ゾンビたちは、たとえ体は腐ってようが、人間としての意識を持ってて、オバカっぷりも生前のまま、目的(人間彼女に指輪を渡す)に向かって一歩一歩と距離を詰めてく。なんか、ほほえましいんよね!
つーか、この映画の楽しさって、生きたオバカも死んでるオバカも、ざっくりひとまとめに入り乱れている、阿波踊り系とでも言おうかなぁ。同じアホなら、腐らにゃソンソン?

あっ、それから、世間にゾンビとバレないように、切り抜けていくシーンのひとつ。↓

ゾンビヘッズ

カポシ肉腫か!
っていうネタをぽんっと平気で入れちゃってるのがいいね。
マイクの中の人が、エイズを公表しているだけに、これがもしA級映画だったらゾンビ映画界のご意見番が、黙ってなかったかもしれないもんね。


ま~、アレだ。あらすじまでクドクド書いたら長引きすぎるのでまとめに入ろう。
そもそも、医療の現場で、何かと物議をカモす「脳死」
いくら心臓が鼓動を打とうと、脳が死んだと宣告されたら、人生はひとまず終わり、と世間一般に判断されます。
で、この映画の半ゾンビはその反対みたいなつもりなんかもね。
体は死んでてわりかしウエットに腐り気味なんだけど、脳が香ばしく働いているゆえ、「ちゃんとオバカとして青春する」
ナニはともあれ、青春は素晴らしく、発情は、若気の至りの原動力だ!そうだそうだ、うん、たぶんそんな感じだ!

そして、こんなチャーミングなゾンビなら、普通は「まさか!」とのけぞりそうな、あの反則ラストもアリだよね!!
ええ、アタイは許可します、ハッピーエンド。
ぶっちゃけ、なんだかんだ言っても、途中までは、ふつ~にオモロイ面白いB級映画だったのだけど、ラストのインパクトで、一気にジャンク度が増して「こここここれは一生忘れないかも!!」って、鼻息の温度が上がったもんね!

それにしても、ゾンビのしつけがこれほど上手くいくんなら、アタイも「クサヤ」とか由緒ある名前をつけて、1匹ぐらい飼ってみたいなぁ。ゾンビーノあたりをはじめ、最近はゾンビコメディも増えてきて、可愛いゾンビも結構いるけど、チーズはそん中でも、ダントツに可愛い萌えゾンビ!と認定しとこう。

2012年8月

 

「ZOMBEHEADSゾンビヘッズ~死にぞこないの青い春~」データ

DeadHeads(2011)アメリカ

監督//

ブレット・ピアース&ドルー・T・ピアース兄弟

出演//
  • マイケル・マッキディ(マイク・ケラーマン)
  • ロス・キダー(ブレント・ガスリー)
  • マーカス・テイラー (チーズちゃん)
  • トーマス・ガラッソ(Thomas Jeremiah)
  • エデン・マリン(エミリー)
  • ナタリー・ビクトリア(エリー)
  • レナード・ケリー=ヤング(Charles)
  • ベンジャミン・ウェブスター(マクディンクル)
  • Harry Burkey(クリフ)