War and Peace/BBC
目次
トルストイの名作をドラマで!
全8話。
ストーリーは、広く知られてるやつですが、もし知らなくてもノープロブレム!
アタイも大昔に読んだきりで、ほぼ覚えていなかったけど面白かった~!
この、BBCによって映像化された「戦争と平和」は、ちっちゃいお子様以外の全ての人が、身を乗り出して見るに値する格別のドラマだと思います。
映像は豪華絢爛、キャストの濃度もラインナップも、ただごとではございません。
たぶん、時代の再現率も、めっちゃ飛びぬけてるのではないでしょうか!
ただ、トルストイの原作を、余すことなく描きだしている、とまでは言えないような気もしますので、このドラマでいろいろ気になるところは、あらためて原作をじっくり読んで検証し、ムフフな納得を回収するのも楽しそーーー、とは思います。
ともあれ、ドラマというのは少々コアさに欠けてても、19世紀のロシア貴族の暮らし、生き方死に様、戦争の現場のリアルなど、視覚的にキャッチできるのが良いのです!
なんせ、映像美にかけては偉大なるBBCクオリティ。
なんだかんだ言ってとてつもなく面白いので、とりあえずたくさんの人に手招きしたくなるやつです。
ということで、ごく簡単に人物像だけでもご紹介します!
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主要登場人物
ピエール・ベズーホフ伯爵
ピエール(ロシア名はピョートル?)はベズーホフ伯爵の落とし子でありながら伯爵に愛され、棚からボタっと落ちてきた爵位と莫大な財産を相続してしまいます。
遊び好きで酒好きだけど善人で、世の中のために役立ちたいとふんわり思ったりしてるのですが、彼の財産を目当てにした美女とうっかり不幸な結婚をしたり、迷える子羊状態でフリーメイソン入りをしたりする。
だから色仕掛けにのるのはやめとけとあれほど~~~!!!っと、じれったいことこの上ないけど、不器用すぎて可愛いんですよ・・・。
その人物を、我らがポール・ダノが熱演しているのです!
幸あれ!!と祈らずにはいられません。
アンドレイ・ボルコンスキー
ピエールの友人の中では、最も信頼に値する人。
ただ、冷たく接していた妻が産褥によって死んだあとになって、急に死んだ目をして後悔の日々を送るとか、個人的には好きなタイプじゃないのよな~。
ただ、物語の核をなす「赦し」を象徴している人ですよね。
名誉を求め、戦地に赴くものの戦争の空しさを悟ったりと心情の紆余曲折を経ただけに、いずれ幸せにたどりつく資格があったはずなのに、トルストイの仕打ちは容赦なかった。
ナターシャ・ロストワ
ナターシャは悪意のない天真爛漫な女性なので、そりゃ誰でも好きになるよねぇ。
だからといって、完全無欠なわけでもないので、時によろめくこともあります。
でも、誤りは挽回できるのだ!
そのほか、気になる人物
ジャクロのニコライやニコライ父も萌えるんですけど、私はやっぱり断然ドーロホフですね!
見ててめっちゃ飽きない人物で、いろんなことをしでかすんですが、最後に大役を果たすところでわーーーっとなるよ。
友人関係にどんなにけしからんしがらみがあっても、戦火を生き抜いて再会すれば、やはり友達!
最後のピエールとの再会はいろんな意味でじーんとします。
これが、女の場合はそうもいかない。
ピエールの悪妻エレーヌの末路のみじめな描写は、悪女とはいえ泣けました。
アンナ・カレーニナといい、トルストイは女性の不貞には厳しいっすね。
エレーヌは絶世の美女ってことでもてはやされチヤホヤされて、それゆえすきだらけで享楽にふけったところを、男たちにつけこまれた女性という感じ。
あと、個人的に幸せになって欲しかったのがニコライに一途な思いを寄せてたソーニャです。
けなげすぎる可憐な美女なので、もうちとしっかり報われてほしかった・・・。
ともかく、いろんな魅力的な人物がこれでもかと押し寄せてくるドラマでした。
できれば時間を確保して、もう一周したいです。
ドラマ「戦争と平和」データ
- War and Peace(2016)イギリス
BBC放送時は全6話だった模様なんだけど、日本放送時に8話に編集されたみたい。
キャスト
- ポール・ダノ / ピエール・ベズーホフ伯爵
- ジェームス・ノートン / アンドレイ・ボルコンスキー
- ジム・ブロードベント / ボルコンスキー公爵
- ジェシー・バックレイ / マリヤ・ボルコンスカヤ
- エイド・エドモンソン / イリヤ・ロストフ伯爵
- グレタ・スカッキ / ロストフ伯爵夫人
- ジャック・ロウデン / ニコライ・ロストフ
- リリー・ジェームズ / ナターシャ・ロストワ
- オットー・ファラント / ペーチャ・ロストフ
- アシュリング・ロフタス / ソーニャ
- アナイリン・バーナード / ボリス・ドルベツコイ
- レベッカ・フロント / ボリス母
- スティーブン・レイ / クラーギン公爵
- カラム・ターナー / アナトーリ・クラーギン
- タペンス・ミドルトン / エレーヌ・クラーギナ
- マチュー・カソヴィッツ / ナポレオン・ボナパルト
- ブライアン・コックス / ミハイル・クトゥーゾフ元帥
- ジリアン・アンダーソン / アンナ・シェレル
- トーマス・アーノルド / ワシーリィ・デニーソフ
- トム・バーク / ドーロホフ