BAD ASS/クレイグ・モス
目次
ダニー・トレホ、めでたしめでたし
こ、こ、これはっっ、すげぇ衝撃作だと思います!
そもそもは、しょぼくれたおじいちゃんがバスで不良をやっつけてスッゲェェェ!というユーチューブに上がったモトネタが、実在するんだそうですね。
けど、映画では盛り盛りデコりにデコってるから、そんなマメ知識は無用の模様。
さしあたって話の上澄みだけすくってみると、アクションひとつとってももうあの弾力は二度と戻らない、と甘酸っぱい哀愁がよぎる遠い日のパンツのゴムひもみたいな・・・伸びきったゆるやかさ・・・・。
「ダニー・トレホ主演」という冗談が、マチェーテとはまた違った方向にぐいぐいと成長して・・・なんか、実をつけたりしてるみたいなんだけど・・。
そこは、そんな冗談2度も3度も実ってるんじゃねぇ!とばかりに、むしって投げつけそうになるんだけど・・・。
あらすじとか感想とか
でもさ、アタイ心を無にして考えてみたんだよね!!
ダニー・トレホが路線バスに、ひざを揃えておとなしく乗っている状況のスゴさを!!
もしも、もしもよ?
バスなんちゅー走る密室で後ろの座席にダニートレホが乗ってたら?とか考えると、脳から一気に血の気がひくよね!
なのに不良!ダニー・トレホ演ずるフランクに向かって、勝負を挑んでしまうのです。
死に急いでるわけでもない、無名の不良がですよ。
そ、そ、そんな無謀な話があるか!!
やっぱさ、主役ダニー・トレホでこの話に説得力を持たせたいなら、不良はスタローンか、セガールあたりが演るのが、もっとも正しかったんじゃないのだろうか??
でも、無名だからこそ、勇敢にトレホに立ち向かう不良の度胸が浮き上がるのよね。
すごい、すごいぞ、不良!!
アタイは結構感動しました。
そして、なによりこの映画のメインアトラクションが容赦なかった。
それすなわち、「トレホ兄さんの満面の笑顔をアップで見る、見続ける」というバンジージャンプにも劣らぬスリル。
しかもラブ・ロマンスつき。
人間、命を粗末にしちゃいけないなぁ~、としみじみ実感する昨今、映画館の大画面で目の当たりにしてたとしたら、さぞかし危なかったよね。
幸いDVDスルーのおかげで、アタイはかろうじて命拾いできたわけなので、神様感謝!!っとにわか信仰にもはずみがついたりした次第。
一方、ディスポーザーのシーンみたいに、いつもとおりのトレホ兄ぃの狼藉もあって、バイオレンス需要に応えてくれるサービスも。
まぁ冷静に考えてみりゃー、もちろん後世に残ることもなく、ツタヤやゲオの棚からも多分早々に消えゆくのだろうが、なんだかんだと内輪のよしみみたいな脇役陣ずらりを、やいのやいのとながめるだけでも、風物詩的なナニかはあったんじゃないだろ~か。
と、ここに魚拓を残します。
2014年7月
「バッド・アス」データ
BAD ASS (2012年) アメリカ
監督
- クレイグ・モス