The Bone snatcher/ジェイソン・ウルフソン
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超新ジャンル、砂漠ホラー!
みつをも言ってる。人間だもの。
時間の無駄ってわかってるけど、ついつい魔が差すことがある……つーか、たまには珍味も食べたくなって、「骨身にしみる恐怖!」……とかいうエサに喰らいついちゃうことってありますよね……?
骨身にシみる誘い文句から香ばしく匂い立つB臭に、あまのじゃくな原始の脳が条件反射しちゃうというか。
そんなわけであらかじめ、怪しさ満開、期待度、ゼロ。
各種苦し紛れが目に浮かぶようなそのジャンルもなーんと、砂漠ホラー。万一面白かったら儲け物。
しかし オープニングからいきなり期待(というか、危惧?)をまるで裏切らないショボさ!!!だめだこりゃ!!!という烙印を、最初の5分でペタンした。
もしかして、必要なシーンも余分なシーンも、まるごとダラダラ入ってる?
それって、編集まえの素人ビデオを、そのまま見せられる、という拷問?
こりゃひでぇ!007も口を割るって!
実際、「わざとか?」と疑わずにはいられないほどつまんない!
いつまで待っても、うんともすんとも盛り上がんない。
もしや、この配給会社の言う「ホラー」って、直訳すれば、「環境ビデオ」???ビジネスのトチュー、ニホンゴ、ツージナカッタアル??
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ただ、話は環境ビデオでも、ところどころ、ちょっとずつ面白かったりしたんです。
ほんの100歩ぐらい譲れば、死体は案外魅力的だし、クリーチャーにも妙な愛嬌があったりなんかして。
正体も一応意外といえば意外で、だからどうってこともないけど、単なる「あっそう!」だけでもないかも・・・。
逆に、生きてるキャラで魅力的なキャラは一人もいないっちゃいないんだけど、個人的には、この映画の低予算ぶりを象徴しているかのような、 「乾燥具合が砂漠にぴったりなマグダ」 さんだけ、ちょっとした例外だったかな。
なんせ、いざ変わり果てた時、マグダならばこその干からびて情けない不思議な存在感が、未知のおツボにクリティカルヒット!
彼女のおかげでそれまでのだらだら進行も、全て許せると思いました。
しかしまぁ……会心の一撃を食らったのはただそれだけっちゃそれだけです。
それでもホラー映画お約束のように、ラストの別れのシーンは、生き残りの二人がとってつけたようにチューとかします。
二人、一体いつのまにそんなことになっちゃってたんだろう。
「ボーン・スナッチャー」データ
The Bone snatcher 2003年 アメリカ
監督
- ジェイソン・ウルフソン
出演
- レイチェル・シェリー
- スコット・ベアストー
- ワーリック・グリア
- パトリック・シャイ
- パトリック・レスター