『映画』サイン・オブ・ゴッド（2002）

DAS JESUS VIDEO/セバスチャン・ニーマン

サイン・オブ・ゴッド

DAS JESUS VIDEO/セバスチャン・ニーマン

■ワンポイントメモ

ともかくステファンの肉体美を見てあげるための映画……つーか、そうまでして見せるほどのモンでもないような気がすんですが、まぁ、温かく見守ってあげるのがいいのかな～～～～。
あ、ヒロインの女優さんもナイスバディです。脱ぎませんけど……。
あと、ドルフ似の殺し屋みたいな人がカッコよかったなー。
すましてるワリに、なんら活躍しないのが悲しいですけど……

マティアス・ケーベルリンがイイ

んーと、んとんと、題名だけだとなんやら壮大なロマンの予感がしたんですけど、イザ蓋を開けてみれば、思いっきりB級なドイツ映画が、グツグツ煮えたぎってたんですよね！！
そりゃまぁ……鍋の中身が、海の幸かなんかだと超グッジョブ！！
だがしかし、ここで煮えてるのはアツアツの、ソニーのビデオカメラなのだった！！グルメとしては微妙やろ？……つーかモンダイとして、それ以前？

もし、この映画をまだ見てないのにここに迷い込んできた人は、どこかのポータルサイトで、ぜひあらすじをごらんください。

現代のどこかに存在する、キリストの姿を映したビデオを、若き考古学者が追う！！だがしかし、行く手を阻む謎の組織！！

……という、3歩間違えばインディ・ジョーンズ、2歩違いならバック・トゥ・ザ・フューチャー、1歩違いでハムナプトラかザ・フライ？……みたいな夢を見せてくれるトラップに、モレなくお目にかかれるハズ！！

しかしコイツは、ドイツ映画だ！！……ということを、ユメユメ忘れちゃいけないのであります。
ひととおりヌカ喜びをしたところで、できるだけすみやかに現実に戻り、ちゃぶ台（ひっくり返し専用）などをセッティング。

ともかく、舞台は始終イスラエル。登場人物は、ドイツ人もイスラエル人もひっくるめ、全員ドイツ語ペラペ～～～ラ。
……ここでなんだか私はややデジャヴュ？あるいはトラウマ？……気のせいだろうが、マブタのウラの走馬燈に、キラー・コンドームあたりがユラユラ揺れてたりするような……。ま、ま、まあそれはさておいて！！

私は、ステファンの頭の形が好きです！！おわり！！

……いやちゃうちゃう。そこで終わっちゃイカンかった。
そういや、今年こそもう少し長文を書けるようにリハビリせなアカンなぁ、と初詣で拝んだんだった……。

えとえと、これね！！
アクションでアドベンチャーなタイムトラベルものの種に、なぜかプロティンを大量投入、ワイワイモリモリ肉付けした結果、こんなに体育会系になりました！！……って映画ですよね、うん、たぶん。

ぶっちゃけイエス・キリストを扱ってるというナイーブさはヘソのゴマほども見あたらなくて、タイムトラベルは刺身についてるツマ未満、あえて言うならプラスチックの、黄色い菊の花程度のモンでした。

主人公も脇役も、ただひたすらに腕まくりして腕立て伏せ！！みたいなモウモウと汗くさい煙に、ゴホゴホ巻かれつつ、一体何がどーなって？……とモゴモゴ追求しそうになっても、苦情の受付は問答無用で締め切られてる！！

主人公は、なんせ、追われます。なんで追われてんのかよくわかんないまま、逃げます、探ります、潜ります、捕まります、カンケイないけど、時計をしたまま風呂に入ります、いくら防水が自慢でも、手首も洗えよ！！

そしていっっつも、キッチリ無事です！！
腹をぐっさり刺されても、次のシーンではピンピンしてます。脱ぐたび腹のバンソコが「刺された事実を忘れちゃいないぜ！！」と一応アピールしている以外、誰もなんにも気にしてない模様。
そのかーり、周囲の人はバコバコ死にます。
でも、命も心も立ち直りが早すぎるヒロインが○ｈｖっいｓｇふｊ×でオーマイゴッド！！！

つーか、ツッコミ所は多いんですけど、貴重な寿命を使って、深く考えるもんじゃない！！！
ぶっちゃけ、敵も、どうせメイドのミヤゲに映像を見せてくれるんなら、ハデに人件費を消費しまくって、ドカドカしつこくおっかけ回すより、主人公たちを泳がせて、イチバン最後に取り上げちゃえばいいじゃん！！……とか言ったら、その場で映画、ジエンドだしな。

いや、でも嫌いじゃなかったです。単に、いろいろ残念な映画だったな～ってだけで、結構面白かったもん。
アタイが形容詞を駆使して書くと、どうしてもアカン映画のごとき臭いがくっつくようだが、ハリウッドなんかの、「売れるテンプレ」に札ビラぶんぶんタイプのハッタリをコーティングした映画なんかに比べれば、ぜんぜん良心的だと思います。

なんつったって、主人公の脱ぎっぷりがイイ映画に、根の悪い映画はないんちゃう（爆）？＜それかよ！！

2008年2月