Dead Silence(2007)ジェームズ・ワン
ジェームズ・ワン&リー・ワネルと聞けば、条件反射で期待する
ある日、仲良しジェイミー&リサ夫婦のもとに、差出人不明のでかい荷物が届く。
なにかしらっと荷物をバリバリほどいてみると、果たして中身は、腹話術の人形ビリーであった。
「あらジェイミー、養子をとったのね~~~。」……ってオイオイオイオーーーーイッ!!!
受け取るか?ふつう!?!そんな怪しいモン!!!……って話よね!!!
もしも私がリサならぜったいヤだよ!!!!
大事なことだからもう一度言う。
扉の外に謎の配達物。ピンポンダッシュで、配達人の人影はナシ!開ければでっかいお人形!!!
その人形ちゅーのが、よりにもよって、あの「ソウ」のジェームズ・ワンとリー・ワネルのコンビが用意した腹話術の人形なんです!!!もうぜんっぜんかわいくない!!!つーか、そんな気味のわりー人形、ベッドになんか寝かせてたまるかああああああ!!!
ま、当然よね、そんなうかつな真似をするから、ホラミロ、ヒデー死に方させられました!!!
舌を抜かれて声を取られる?そんな、最悪にもホドがあるやろ!!!
いや、……いいんだよ、いいんだよ。それがホラー映画ってモンだし、リサ役のローラ・レーガンには、格別こおゆー特殊メイクが似合います。
ぶっちゃけ、分別バッチリ、セリフいちいちごもっとも、行動はきわめて常識的!!!みたいな登場人物しか出てないとしたら、それはもはやホラー映画ではない。っつーか、どんな映画にもならないだろうなあ~~~。右も左も上も下も、360度ぐるっと総「さわやか三組」状態?そそそそれはある意味究極のホラー???
スポンサーリンク
まあいいや、だからつまり、画面のジェイミーに向かって、「ヤメとけ!!!そこはツっコムんじゃねえ!!」などと心で思いっきり忠告しながら、身を乗り出せるような映画でした。ってことなんです。
主役のジェイミーが、どうせ最後にヤラレちゃうのに、なんで途中まで無事なんだろ?
みたいな、適度な隙のある脚本なのにも、イガイとホっとさせられる!!
腹話術という見世物のカモす、カビくささもなんか好きだなぁ~。
かつて愛したチープなホラーの記憶が思い起こされ、回顧ゴコロをくすぐられます!!
ジェームズ・ワンは若いけど、愛好者のツボをすごく心得た人なんだろうなぁ。
やっぱ才能?やっぱセンス?それとも、指圧のココロは母心?
まぁ、私はキモいイラストを描きましたけど、実際のスプラッタ度は高くなく、オバケ物だけどサスペンス。作り話と現実のばざまの不安定さが恐怖をソソる、という、わりと健康的な(?)ホラーだと思いました。
でもって、メアリー・ショウより、断然ジェイミーのおとーちゃんが怖かったなあ~~~。
赤くクマどられた目の虚ろさが、ハンニバルにアタマのナカミを食われてるレイ・リオッタ(役名わすれた)の姿になんだかデジャ・ヴュ。
なんつーか、「我を失う」ってことには、底知れない怖さがあるなぁ~~~。
「叫ぶと死ぬ」ってゆーのもなぁ・・・。
叫ばなきゃ大丈夫なのになぜ叫ぶ?わかっちゃいるけど、つい叫んじゃう。それが人間ってモンなのサ!!って感情移入できるからコワ面白い。
ただ、特典映像で、みんなに「シーっ」ってやられるのだけは、ウザい!!
2009年4月
「デッド・サイレンス」データ
Dead Silence (2007年 アメリカ)
監督/脚本
- ジェームズ・ワン(監督)
- リー・ワネル(脚本)
出演
- ライアン・クワンテン ジェイミー・アーシェン
- アンバー・ヴァレッタ エラ・アーシェン
- ドニー・ウォールバーグ リプトン刑事
- ボブ・ガントン エドワード・アーシェン
- マイケル・フェアマン ヘンリー・ウォーカー
- ジョーン・ヘニー マリオン・ウォーカー
- ローラ・レーガン リサ・アーシェン
- ドミトリー・チェポヴェツキー リチャード・ウォーカー
- ジュディス・ロバーツ メアリー・ショウ