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デッドコースター/ファイナル・ディスティネーション2

FINAL DESTINATION 2(2003)デヴィッド・エリス 

デッドコースター(字幕版)

デッドコースター(字幕版)

 

 

 職務に忠実な死神、頑張る!

 

大規模な事故から奇跡的に生き延びた、アイドル顔の若者たち!
しかしこの映画はアンブレイカブルではなく、「ファイナル・デスティネーションの続編」だった、よりにもよって!
今助かったばっかりに、不幸にも、近日「より悲惨な死」がお待ちかね~!!!なワケなのです。
ああ、キンバリー(A・J・クック)の善行は、結局世紀のハタ迷惑だった。でもカワイイからいいんですけど!

というわけで、このお話。
「本来運命によって死んでるはずのところで、ひょっこりうっかり助かっちゃったヤツとかいると、今後なにかと歴史の筋書きのツジツマ合わなくなっちゃって困るんだよね!だからあんまり影響でないうちに、無理くり死んでもらうんだけど、なんか文句ある??」という、ナニゲにごもっともな言い分の、死神……というか、「死」そのもののお仕事っぷりを、高みから見物させてもらう、という趣向です。

つまり、敵は「運命」なんちゅうバカデカイものなんで、倒してめでたし、って相手じゃないし、「死」のリストに名前が載っちゃったら最後、もぅ死ぬしかないらしい。

 

どうせ死ぬなら、ハデに目立って死んだ者勝ち?

 

だって、せっかく前作で生き残っても、今回死に方が超ショボかったおかげで、あまりにもあっけなく「クレア=ザコ」に格下げだ!!!
それよりは出てくるや否や、あっというまに痛々しく変わり果てた、名前も知らぬ彼のほうが、ハシゴと共に記憶にきっちりおさまりましたし。

まあでもせっかくの前回生き残ったはずのヒトタチが、「ごめん!!生き残ったかと思ったら、やっぱ死んじゃってたんだよね!!!」っていう血も涙も感情移入もない割り切った展開自体は、潔くってよかったです!
たぶん、デヴォン・サワが「もう出ない!」って言っただけなんだろうと思うんだけど。

 

肝心の「死にっぷり」については、かなーり手が込んでていい感じです。おかげで、控えめながらも抱いてた期待を、きっちり回収できました。

スプラッタにしてはグロゲロネッチョリ度がぜんぜん物足りない気もするけど、サービス精神のカタログのような、バリエーション豊かな断末魔を見せられたので、BGMがわりに流すだけの映画じゃないことだけは確かですよね。

スプラッタの中では、ナニゲに後味がさわやかで、とくに人格を疑われる心配もなく、そこらへんの人たちに、片っ端からオススメできそうなライトさもヨイです。
たぶん、ジャンルはアイドル映画。

 

2004年2月

 

「デッドコースター/ファイナル・ディスティネーション2」データ

FINAL DESTINATION 2  2003年 アメリカ

監督

  • デヴィッド・エリス

出演