HELLRAISER: BLOODLINE(1997)アラン・スミシー(ケヴィン・イェーガー)
ピンヘッド様宇宙編
さすが我らがピンヘッド!!
今度の舞台は宇宙です!!
そんな遠路はるばる出かけて、あいも変わらずな上目線。
なのに感傷にふける余裕もくれず、恐怖にふるえるイトマもくれず、アタイがポカーンと、おやつのまんじゅうなどとり落としてる間に、スピーディに変わり果ててしまわれる。
ああクライマックスにあるまじき、ご都合なオチ。
アーンド、ピンヘッドに対する中ボス程度の軽々しい扱い!
だからこんな有様か!とか言って、アラン・スミシー名義の真相に思いを馳せてみたりする。
お話は、中世に始まり未来で終わり。
何世代ものめくるめく時を、まとめてあっさりと駆け抜けました。
設定が壮大な割には、あれもこれものエピソードを手当たりしだい組み込んで、古新聞紙でカサ増しした福袋的な?B級の中でも、1.2を争う、お得感のない内容でした。
例えばアルジェント映画なら、それでも全然オッケーですよね。
しかし、こと「ヘルレイザーの完結編」ってことになると話はべつよね!!
シリーズ最初から欠かさず見ているヒマ人としては、「ヘルレイザーの完結編」を見終わって、物足りなさにボーゼンとたたずみたくはないのであーる。
どうせだったら、あっけにとられて愕然とさせてもらいたいのであーーーる。
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ただ、前述の部分だけ100歩譲れば、ホントは結構、面白かったトコもあります。
映画としてどうよ、とは思うものの、自前の想像力を活用すれば、物足りなさは過剰なほどに補えますし。
だいたい、宇宙船が箱になっちゃうなんて、アイデアとしては最高だったと思います。さぞかしピンちゃんもたまげたろうなぁ・・・。
キャラクター的にも、ブルース・ラムゼイは好みだし、パズルも解いてないのにご災難な双子とか、ザコとどこが違うんだ?みたいな微妙な立場の闇の女王だとかとか、3日もあれば、気が済むまで突っ込めて楽しめるのかもしれません。
双子セノバイトの、体を張ったワザも好き。人間、清く正しく生きた以上は、双子にサンドイッチされて、体がぐるんぐるんと巻き込まれるような死に方だけはしたくないのはまぎれもない。
などなど、不満以上に好きなシーンも多いので、「見なくてもいい(ぷんぷん)!」とまでは思ってません。
ヘルレイザーって、3以降は見てない人も多いと思うけど、ものは試しという言葉は、この作品のために生まれたはずです。
もしも、アゴのひとつやふたつ、外れたとしても、近代医学は優秀なので、なんら臆することはありません。
難易度の高いつじつまあわせに苦労した暁には、脳細胞の活性化も期待できそう。
名付けて、ホラー・セラピーなんちゃってなんちゃってなんちゃって。<なげやり
(2004年)

ヘルレイザー:ピンヘッドファンコのPOP Hellraiser: Pinhead Funko POP
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「ヘルレイザー4/ブラッドライン」データ
HELLRAISER: BLOODLINE 1997年 アメリカ
監督
- アラン・スミシー(ケヴィン・イェーガー)
出演
- ブルース・ラムゼイ
- ヴァレンティナ・ヴァルガス
- ダグ・ブラッドレイ
- キム・マイヤーズ
- クリスティーン・ハーノス
- アダム・スコット
ヴァレンティナ・ヴァルガス?誰?と思う人多いと思うんだけど、どうか「薔薇の名前」を思い出して!!!いるから!!