ミーハーdeCINEMA

ミーハーが、盛大にネタバレしながら映画感想をつぶやいてます。

キラーコンドーム

KILLER CONDOM(1996)マルティン・ヴァルツ

キラーコンドーム

H・R・ギーガーデザインのコンドームモンスターが可愛い

 

題名だけで、何が起こるか一目瞭然。

ナンセンスはナンセンスだけど、大まじめハードボイルド刑事ドラマに作り込んであるとこなんか、かなーり狙った確信犯ぽい。
べつに、ドハデなギャグがあるわけじゃないけど、おバカでドアホなのは確かなので、安心して「バカだね!」と笑っておけば、平和なんだと思います。

 

場所は一応ニューヨーク。
ドイツ映画ゆえキャストもドイツ人なので、みんなドイツ語喋るんだけど、ニューヨークだと言い張っているので仕方ない。

警部のデスクに、クロスさせたミニ星条旗2本。
警部の背後には標準サイズ星条旗。
ドイツ語で演説する合衆国副大統領候補もいたりして、かなりクドクド、ニューヨークをパロってます。

 

 

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そのニューヨークの連れ込み宿で、想像通りの事件が起きます。
最初の一晩で、なんと4本ものちんちんが鑑識に回される。

捜査に当たるのはルイージ・マカロニ。
アタイの目にはどー見ても残念なおじさんとしか映らないのだが、この映画ではシリアス2枚目なモテ男という設定なので、歩み寄るしかありません。
ちなみにシチリア出身で、ヘビースモーカーで、ホモ。(ホモサピエンスじゃなくて、ホモセクシュアル)

 

捜査のために立ち寄った連れ込み宿で、美形の男娼にビビビと来て、しけこんだお部屋でキラーコンドームに遭遇!!
さすがに全長32センチというサイズなら、並のキラーコンドームじゃ歯が立たなかったわけだけど、何も食いちぎらずにはすませられない、というコンドームのプライドにより、お手ごろサイズのゴールデンボール(直訳してね)を1コ、食いちぎられてしまうのです!!!

ま、ちんちんは一人につき1本なので、なくなるとちょっと大変だけど、丸いのは2つあって良かったね!!って話でしょうか。

まあしかし、いくら1コは残ったと言え、ルイージ刑事はおかんむりです。俄然捜査にヤル気が出てきました。

 

ちなみに捜査と平行して、刑事と美少年の純愛も進行。
でも酔ったはずみにもてあそんだ元同僚にまで、激しく愛されているルイージを巡って、いろいろ濃すぎる三角関係!!
……という人間模様がストーリーにイロを添え、ふつうの下品さでは収拾がつかなく済ませられなくなってます……。

キラーコンドーム

 

そのコンドーム、あのエイリアンなどをデザインした世界の有名人、H・R・ギーガーのデザイン!と誇らしげな枕詞が、ポスター、パンフ、HPにモレなくついてる……ってゆーか、ぜったいギーガーを酔わせて描かせたラクガキを、悪用したのに決まってるけど、まぁこのコンドームが、かなーーーり、カワイくて憎めないデザイン。

 

つまようじのような牙を剥き、内部のネバリケも愛らしく、バッタバッタと男性のブツを食いちぎり、「キィー」とか言ってサカサカ逃げていきます。
モンスターと言ってもコンドームだし、消化器官もないくせに、一人前だなオイ……とか思うとちょっぴり不憫さがこみ上げる。

 

しかしねぇ、こりゃ男性にとっては、しみじみ恐ろしいと思います。
よく考えたもんだよなぁ。
男性がコンドームの中におさまったブツを、食いちぎられる恐怖に並ぶものといったら、残りは深爪ぐらいしかないんじゃないでしょうか……。

しかも、ホシは、結構無差別ですもんね。相手の地位など関係ないから、副大統領すら手加減なしにザックリと、被害に遭ってしまいます!!!
それにしても、アヒルちゃんの浮いた風呂場にコンドームが現れるシーンなんか、モトネタのジョーズよりはるかに、リアルに怖いんじゃないでしょうか。

そして、捨て置けないのは、この殺人コンドームに、サイズの違いがあるところ。
巨大殺人コンドームなんて、よい子はとてもシラフで見ちゃ~だめ。

 

ちなみに、スタッフの中にユルグ・ブットゲライト(※1)の名を見つけて、(ユルグこんなトコで何やってんの?!)とか言って更にもう一笑いできるという、思わぬ余録も侮りがたい一品。

 

(1999年8月)

 

※1 ユルグ・ブットゲライト
ネクロマンティック 、死の王、シュラム等の監督で、作る映画モレなく上映禁止という、ドイツ映画界の問題児)

 

キラーコンドーム [DVD]

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「キラーコンドーム」データ

KILLER CONDOM 1996年ドイツ

監督

  • マルティン・ヴァルツ

出演

  • ウド・ザメル(ルイージ・マカロニ)
  • ペーター・ローマイヤー(サム・ハンクス)
  • マルク・リヒター(ビリー)
  • レオナルド・ランジング(バベット/ボブ)
  • イリス・ベルベン ゲルト・マーベリンク