ミーハーdeCINEMA

ミーハーが映画やドラマを見てはあれこれとつぶやいてます。

『映画』リダイアル~Re:DIAL(2005)

Long Distance(2005)マーカス・スターン

リダイアル

目次

モニカ・キーナ可愛い!

オッケーだよ、オッケーです。

これは~~~どっちかと言うとやや面白いと思いますっっっ!!!

あらすじはまるで推理物!

恋人と別れたばかりのニコール、ちょっと情緒不安定。
モト彼の肩を持つ、無神経なママとの電話でヒートアップ、ついガチャンと切ったり間違い電話をかけてしまったり、テンパり具合もハンパなし!!


その間違い電話の着信履歴をもとに、リダイアルしてきたのが殺人犯!!
そして、その殺人犯はかなーりクドクドねちっこく、殺人のたびに現場の電話からニコールに話しかけてくるのです。
そしてなれなれしいことに、次第に殺人現場とニコールとの距離を詰めてくるのだ!!壊れかけるニコール、仕事を超えてニコールを守ろうとする刑事フランク!!見えざる殺人者とは一体っっっ??


いや~、まぁ微妙なんですけど・・・。
このあらすじを見て「面白そうだ」と思った人に目をキラキラさせて「じゃあ見てみるね!」などと言われると、咄嗟に「ちょちょちょっと待った!!」と反応してしまいそう・・・というか。


ぶっちゃけ人を選びますよね。

こういうタイプの映画の場合、ネットにばらまくあらすじの段階でカモを正しくふるいにかけんとイカンのに、これではまるでバナナに見せかけた干草で、おサルを捕獲しようとしているかのようだ。
バナナと思って飛びついたのに、中身干草だったらおサルさんは怒るで!!

作戦は明らかに失敗であろう。
やっぱ、干草がエサなら、ヤギを釣ろうよ!!!……っつー話ですよね。


まぁ、気まぐれ雑食な習性ゆえ、たまにはバナナでも、と思って干草にひっかかったカバ、みたいなスタンスの私ですので3周ぐらいまわりまわって結果オーライに着地しました。

これを俗に「偶然の神着地」と呼びます。嘘です。
つーかもともとこうゆーの、わりと好きなジャンルなんですよ・・・。

衝撃の(?)ラストを見終わってからも、伏線を思い出しては、あーここにつながるのか~~~っとか、真実の人間関係はこうだったのね~~、みたいに腑に落ちる楽しみもなくはないし、低予算風ながら大きな破綻もなく、うまくのめりこませてくれたし、なによりモニカ・キーナが可愛いんですよね!!!

誰よハニワ体型とか言ってんの!!
女の子の世界には、ちいちゃくてポッチャリだからこそ可愛いカテゴリがあるんですよ!!


ぶっちゃけ、衝撃のオチネタはめっちゃ早くからバレバレですけど、それが面白さの障害になってないとこがスゴイんですよ。
むしろ、バレバレだからこそ面白い。

ニコールが、フランクに対して発するフェロモンのなにげない気持ち悪さ。
ライト捜査官とのやりとりのフロイトネタでおおおっと何かがわかったよーな気にさせてもらえるアゲ感覚。
向かいの彼女の、パンツの柄の悪さに至るまで、いちいち、面白いのでは?とひっかかる。


何と申せば良いのかな?
たとえ使い古しネタであろうと、映画に見入りながらふと立ち止まって、オツムの神秘など、やや軽めに感じられる塩梅がいい感じなんですよ。
大作映画みたいな、へんに大げさに思わせぶりな闇で、強引に気を持たせられたりしないところに好感を抱けたとでも言うか。

やっぱね~、ごく普通にわたしたちの目にする光景だって、みんなが同じものを見てるとは限らなくないですか?

私のようなド近視は、日常ですらしっかりうつつを見てるが、たとえ視力1.3の優良目玉がキャッチした映像すらも、個人的なオツムの解釈という働きが強烈にかかわると、現実とはいえないオリジナルな世界に勝手にカスタマイズされたものを見せられてるかもしれないのです。(息継ぎ)


だからといって、そんな迷宮に翻弄されてるばっかりじゃ、人間やってらんないですからね!!
こういう映画をきっかけに、ひととおりプチ精神世界をさまよって、エンドロールを見ながら我に返って、アンタは現実もちゃんと見せなよね!!
と、己の脳に言い聞かせたり。
そんなこんなの、ちょっと広がる面白さ。

ただ、普通のサスペンスみたいに、純粋に「犯人探し」をしたい場合は、これよか、内田康夫の浅見光彦とか、横溝正史の金田一耕助とか、江戸川乱歩の明智小五郎とか見る方が、ぜったい温厚に見終われると思います。

ちなみにアタイはベタベタ好きなので、そん中では、金田一コーちゃんがおススメです。

2009年6月21日

 

「リダイアル(Re:DIAL)」データ

Long Distance(2005年)

監督

  • マーカス・スターン

出演

  • モニカ・キーナ (ニコール・フリーマン)
  • アイバン・マーチン (フランク・ハルジー刑事)
  • ケヴィン・チャップマン (ジョー)
  • タマラ・ジョーンズ (マーガレット・ライトFBI捜査官)
  • ロニー・ファーマー (ロビンソン捜査官)
  • リチャード・スニー (キーティング捜査官)
  • デヴィッド・イアン (アパート管理者)
  • アリス・ダフィ (ノリス夫人)
  • ベイツ・ワイルダー (ターナーFBI捜査官)
  • ポーラ・プラム (サラ・フリーマン)
  • エミリー・ガルヴィン (ニコールの隣人)
  • マイケル・カッディール (デイヴィスFBI捜査官)
  • ティム・マッキンタイア (チャーリー刑事)
  • マーク・ヴァン・サヴェージ (ウィルソンFBI捜査官)