少林足球/チャウ・シンチー、リー・リクチー
目次
次回、少林ボーリングを待つ!
やっぱりチャウ・シンチーは天才なんですよね・・・。
この、スミからスミまで、ポカーンとするほどのくだらなさね。
こんなの、普通の大人だったらぜったい恥ずかしくて作れませんよね。
だからこそ、あえてしでかしてくれた豪気に、敬礼。
なんてったって、少林拳でサッカーっすよ!!!
本編べつに見なくても、妄想だけで3日は笑いが止まりません。
なのにそんだけで終わらせず、一発芸ネタにありとあらゆるトッピングを施して、コッテリネッコリ、糸まで引かせた極厚なのを大スクリーンで見せてくれたのです。
ハッキリ言って、こんな大バカ映画に惜しげもなく札びらを切る、香港映画のおおらかさが好きすぎる。
なにはさておき、今どき小学生でも恥ずかしい、バナナネタを持って来るあたりの、あきれたセンスが素晴らしい。
ぶっちゃけ、精神年齢が低ければ低いほど楽しいタイプの映画だと思う。
天然でオツム小学生なみの、私のための映画でした。
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ただ、映画の前半、 饅頭屋の調理台にあの茶色く匂い立つむっさい靴がどん!と置かれた時はさすがに、巷で賛否両論の暴力シーンよりはるかに身の毛もよだつ思いをしました。
実際、身の毛がよだつネタはいっぱいあって、なかでも生タマゴネタなんかを食らった日にゃー、思わずムンクの叫びみたいなスッパイ顔になってしまう!!!
アタイは、アタイは、生卵が無理!!ぶっちゃけ、半熟卵ですら、無理!!!
一方、だんとつに楽しいのはやはしサッカーシーンかな!!
登場人物はどいつもこいつも、臭い!!バッチイ!!!10M以内には近づくな!!みたいな納豆のごときやつらばっかりなんですけど、背中に炎エフェクトをしょい、ネバネバの糸ひきながら戦う姿をみてるうちに、やがてカッコよく見えてくる……なんてマジックが金輪際ないという、徹底したむさくるしさ!!
何事も、中途半端よりとことんだ!!と思うので、限りなく暑苦しくどこまでもババッチク、ドロドロに濃ゆーくネバる男たちに、これぞヒーローと言い張られても抵抗できない。
欲を言えば、敵チームがサイボーグもどきなんて言う、ありがち月並みな設定だけがちと惜しい。
たとえばリンチェイの11人チームだったりしたら、ぜったいもっと凄かったのに!
リンチェイも125人もいたら(ザ・ワン)さすがにウソだけど、11人ぐらいなら無理なく納得できますもん。
いやー、本当に面白かった。つうか好き。
あとは、DVDが出る時に、 少林ボーリングを付録につけてもらったら、アタイは迷わず成仏できます。
(2002年6月)
少林サッカー ― オリジナル・サウンドトラック (CCCD)
- アーティスト: サントラ,レイモンド・ウォン
- 出版社/メーカー: カッティング・エッジ
- 発売日: 2002/09/26
- メディア: CD
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「少林サッカー」データ
少林足球 2001年 香港
監督
- チャウ・シンチー
- リー・リクチー
出演
- 鋼鉄の脚:チャウ・シンチー
- 鉄の頭:ウォン・ヤッフェイ
- 旋風脚:モー・メイリン
- 鎧の肌:テイン・カイマン
- 魔の手:チェン・グォクン
- 水渡り(軽功):リン・ツーソォン
- ムイ:ヴィッキー・チャオ
- 少林チーム監督ファン:ン・マンタ
- 少年ファン:ブー・イエドン