ミーハーdeCINEMA

ミーハーが映画やドラマを見てはあれこれとつぶやいてます。

テキサス・チェーンソー

 THE TEXAS CHAINSAW MASSACRE(2003)マーカス・ニスペル

 

テキサス・チェーンソー コレクターズ・エディション [DVD]

テキサス・チェーンソー コレクターズ・エディション [DVD]

 

 

悪魔のいけにえ、リメイク版

えと、誰もが知ってる 「悪魔のいけにえ」のリメイクなので、いちいち比較もしてみたくなるけど、やりはじめてきりがなくなると終わらないので、ちょっとだけ。

もちろん不服はあるんだけど、リメイクと意識せずこれだけ見れば、近年のホラーの中では、作品に対するまじめな姿勢みたいなものに、やや好感!
何度も見たいと思うほどじゃないけど、いいじゃ~ん!とたまに思えます。
もちろん今でも、マイケル・ベイが、こんなホラーになんで関わりたがるのか、理解に苦しみ、悶えてはいる(コラ)!!

 

良かったのはなんといっても、バンに乗せた女の子っすね。まだ元気に息のある時も、風通しよく変わり果ててからも、ホラーでイヤンな存在でした。バンの後ろにバコンと空いた丸い穴。そこに付着した血糊の描写の生臭さは、思わず鼻をつまみたくなるほど、結構お気に入り・・・・。

 

そして相変わらずに声高らかなR・リー・アーメイに尽きるのですよなぁ。
最初は普通に登場するけど、もちろん普通じゃないことなど、誰の目にもバレバレ。
トビー・フーパー版で言うなら、ドレイトン・ソーヤーあたりの役所だと思うんだけど、まるで生ぬるいアイスクリームにトッピングされたワサビみたいに、キャラのスパイシーさが暴走してました。

つーか、やっぱリーアーメイが出てきたとたん、誰もが「軍曹」に敬礼しちゃうんじゃないだろうか。条件反射ってあるよね。別格、別格。

 

 

で、一番「やめてくれ~~!!!」とオトロシかったのが、ジェシカ・ビール扮する巨乳ヒロイン、エリンが地下室に投げ込まれ、フックに刺し吊された友人のアンディを発見!!! 下手に助けようとするシーン!!
中途半端な善意が、かつてないほど大迷惑!!

「やめろ」と抵抗するアンディの体を、「助けるワ」とか言って持ち上げフックから外そうとするエリン!!
しかし途中で力尽き、気の毒なアンディは、おかげで、 はずれかけてはまた刺さるハメに (涙)!!

もうたまらんと、アンディは、「殺してくれぇぇ」と、懇願(するよね)。「できなぃぃぃぃ~」ナドと泣き叫びつつ、スグに意を決したエリン、涙ながらにナイフを握り、アンディの腹を一刺し!

・・・・・・って、腹かぃ(汗)!!
友達だよね?友達だよね?けど、普通の友達なら、頸動脈あたりをバッサリ切って、一刻も早くラクにしてあげようよ!!!
それとも実は友達じゃなかった?ずっと友達ぶってたけど、ここにきて友情の亀裂が表面化?ナドと単純アタイでさえ、過去の人間模様を深読みせざるを得ないほど、気の毒すぎる状況!!

・・・・・でもさすがマイケルベイの名前つき映画、腹の一刺しごときで、苦しみもせず即死でした。どうやら誰にも悪気はなかったらしい・・・・・。

まぁ、このシーン、ぶっちゃけ面白かったです。小道具の使い方がうまくて、緊迫感もあって!


いかんのはやっぱり、レザーフェイスの活躍が少なすぎ!!!ってところなんじゃ~ないでしょうか。家族もちょっと変わってるってだけで、ぜんぜん普通の人たちだしさ・・・・・。
やっぱり、レザーフェイスを中心に、ウルトラMAX気の狂った家族を、アタイがもうやめてええええとお願いするほど、野放しに描きなぐって欲しかったよね!

 

ちなみに、この映画、実話だとかって言ってるけど、死体を余さずリサイクルしちゃうとか、アタイオキニの実話な部分はハショりきっちゃってるくせに、そりゃないよね。
どうしても「実話」と言い張るのなら、せめて、「エド・ゲイン本人(故人)」だけは、マイケル・ベイにデコピン可、ってお詫びコメントを、巻頭に特大文字で捧げとくべきだと思います。

 

2004年4月

 

「テキサス・チェーンソー」データ

THE TEXAS CHAINSAW MASSACRE 2003年アメリカ

監督

  • マーカス・ニスペル

出演

  • ジェシカ・ビール
  • エリック・バルフォー
  • ジョナサン・タッカー
  • R・リー・アーメイ