ミーハーdeCINEMA

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『映画』悪魔のいけにえ3レザーフェイスの逆襲(1989)

Leatherface The Texas Chainsaw Massacre

悪魔のいけにえ3レザーフェイスの逆襲

目次

 

悪魔のいけにえ待望の第三弾

 

キャスト欄のケン・フォーリーという名前に涙する人か、ウィゴ・モーテンセンのファンにはおススメ!!
つまり、それ以外の人にどうおススメしたら良いのか私にはわかりません・・・・。
多分だけど、うかつにお勧めなどすると、97%怒られそう。

まったくもぉ、どうやったらこれほどまでに、面白くない映画が作れるのか、逆に平伏するほどです。
大体さ~、これ一本だけ観ても充分アカン雰囲気なのに、まして「悪魔のいけにえ」とか言う題名がついちゃっちゃー、いけにえファンにケンカ売ってるよね?と誤解されてもしょうがない、つーか!!!

強い一言を使うとすれば、名作「悪魔のいけにえ」の軌跡を台無しにする空前の大駄作かもしれません。

 

出演の俳優さんたちはヴィゴを抜きにしても、その界隈では豪華な顔ぶれであるのにもかかわらず、こんなにゆるいアタイですら、豪華大根役者競演状態に見えてしょうがなかったという有様でして。
しかも、大根のなかでも足首まで青い青首大根役者VSキングスライム桜島大根役者!!みたいな黄金対決!!(他の映画で見る限り、ぜんぜんそーでもないのになぜなのさ!)

 

特殊メイクや美術の、予算のあるなしとカンケイない部分で、ロコツに間に合わせっぽいヤル気なさもやるせない。
つーかガイコツを、ただゴロンと転がしときゃいいってもんじゃないんだよ!
インテリアとして、ちゃんとオシャレにデコってちょ!!・・・・という話じゃございませんかね?

 

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それは映画全体の盛り付けにも言えることで、ポラロイド写真とか車いすとかフックとか、いけにえのお約束が、単なるふりかけのごとくまぶされてるだけ!っていうのも残念すぎます。

あと、トビー・フーパーの作ったキャラクターみたいに人数あわせしときました的な、焼肉のタレ味でヨシとしたみたいな、中まで味のしみてない家族。
レザーフェイスは別人のようにセミロンゲのハンパにいい男になっちゃってるし、おじいちゃんはお宝鑑定団で値をつけてもらえば1000円ぐらいの、陶器製の置物みたいだし。 
いますよね、ホームセンターの屋外売り場に、あんなカエルとか、タヌキ!!

 

さらにお話はわざわざ間をはずしてるとしか思えない微妙なテンポ、エピソードを順番に描いているものの、待てどくらせど、こない山場。
さてはこの映画には、起承転結という言葉がないのでは?
え?ジェフ・バー、ニホンゴわかりません?起承転結、直訳すればグッドモーニングターンヒップだよ、オケー??

 

つーか、レザーフェイス!!
一体どこでいつのまに何をどーーーー逆襲してたっけ?
身内をささやかにオーブン(?)につっこんだりして地味に遊んでる場合じゃないよ、 獲物を2人も逃がしてどうする??自分の立場、わかってんの?仮にもタイトルに名前があるのに、その冬眠で寝ぼけた熊すぎる行動ってどうなん????

アタイは、アタイはもう、期待はずれで胸が張り裂けそう!!!

 

だがしかし 

・・・・・ただですね、この映画の最大の特徴は、若かりしウィゴ・モーテンセンだけを見るなら、珠玉の一品だってところです。
ピチピチとはちきれんばかりのコラーゲンに支えられた、ツヤツヤのヴィゴ笑顔がむっちゃカワイくて悶絶します。
エプロンの着こなしはイマイチだけど、フリルに免じてオッケーですよね。

 

悪魔のいけにえレザーフェイスの逆襲のテックスことヴィゴ・モーテンセン

 

ただ、 ウィゴ演じるテックスは、1のエドウィン・ニール(ヒッチハイカー)、2のビル・モーズリィ(チョップトップ・ソーヤー)あたりとカブる役所のはずなんですけど、その二人と比べてしまうと、美貌が抜きん出てるぶん、キャラとしては微妙。

大体、最初、ヒッチハイクでガススタンドにたどり着いたのに、乗せてくれた運転手が、無事にブーと立ち去るんです!!

なんだそれ!面白くない!!
いけにえファンとしてもヴィゴファンとしても面白くない!!

おーもーしーろーくーーーないっっ!!

 

後日追記

というわけでもう2度と見ない予定だったんですけど、若きヴィゴ・モーテンセンの美しき姿をもう一度!という誘惑に負けて、ついまた見ました。

 

ヴィゴ・モーテンセン

 


そしたらなんだ、展開は、まったりしすぎてじれったいながらも、そんなに鼻息を荒げるほどの、駄作なんかじゃないんじゃん??
と、ほんのちょっぴり思いなおした。
前回の感想を書いた時の私は、たぶん居所の悪い虫によって支配されていたのです。

・・・・というか、もとはちょっと残念だった「悪魔のいけにえ3、レザーフェイスの逆襲」を、空前の大駄作に見せかけていた真犯人を、私は見つけた!!・・・・かもしれない。

容疑者はゴメン、誰あろう、ウィゴ・モーテンセンその人です。
結構、単独犯だと思います。でも、カメラマンも共犯かもしれない。
どうも、この映画の問題は、展開が時々「勢いよく止まる」ところにある気がするんですよね。
そして話の腰がポキっと折れた断層をよくよく見たら、「ウィゴだけ浮いて!!」・・・・いるような?

確かに、ホラーにあるまじき美形なのが罪、といえばそこ重要。
でもそれだけじゃ~なくってですね、演技の方向がほかのキャラと一致してないかもというか・・・。

言うなれば、ヴィゴ様名優すぎて、まわりの緩さと相容れなかったのではないのでしょうか。

 

だとしたら、この映画の出来上がりを見たときに、ヴィゴ自身はどのように思ったのだろう。

もしかして、最近のウィゴの名優ぶりの原動力って案外、この映画選びを失敗した過去の、カモフラージュだったり。かもしれない!!

ということはということは、ヒストリー・オブ・バイオレンスの成功も、もとはといえば、いけにえ3のおかげ。かもしれない!

ああありがたやありがたや。かもしれない!!

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「悪魔のいけにえ3レザーフェイスの逆襲」データ

Leatherface The Texas Chainsaw Massacre 1989年アメリカ

監督

  • ジェフ・バー

出演

  • ウィリアム・バトラー(ライアン)
  • ケイト・ホッジ(ミシェル)
  • ヴィゴ・モーテンセン(テックス)
  • トム・エヴァレット(アルファード)
  • ケン・フォーリー(ベニー)
  • ジョー・アンガー(ティンカー)
  • R・A・ミハイロフ(レザーフェイス)

▼前2作