ミーハーdeCINEMA

ミーハーが映画やドラマを見てはあれこれとつぶやいてます。

『映画』ゴッドアーミー 悪の天使(1994)

The Prophecy(1994)グレゴリー・ワイデン

ゴッドアーミー悪の天使

目次

 

ヤクザな天使野郎どものカッコよさ!!!

 

あああっ、昔は好きでした!華麗な絵柄の少女漫画!

そして少女漫画ならではの、それはそれは美しい天使たちが、アタイの美意識を形成してくれたと申しましても過言ではない。

おかげで、天使とは例外なく美しいもんだ、とおメメキラキラで信じてました。
偉大なるラファエロさんだって、美形の天使をお描きですしね……。

 

そんな思い込みがあったから「ベルリン・天使の詩」を見たときですら衝撃も衝撃。
なにせ相手は「天使」と名乗る、お、おじさん。

このおじさんが天使なの?と、少女マンガ頭の私としては、なにがなんでも、却下するべき案件のはずでした。

でも、事故は起こったのです。
なんとあまりにもあっけなく、スッポリとハマってしまったのですよね、ベルリンの天使というおとし穴に。

 

さて、ベルリンのおっさん天使を認めた以上、アタイの感受性は無敵と化した。

そして、この映画でもう一度、1グレードステップアップするハメに。

まず画面にウジエルが出てきた時点で、少女マンガビジュアル的な思い込みのかげろうまでもが音をたてて崩壊しました。
かげろうのくせに轟音たてて。

なんてったって、ゴッドアーミーに出てくる天使達は、おっさんどころか、やっちゃん!
ドス黒くてで生臭くて嫉妬深くてちんぴらでスタイリッシュな、黒ずくめのやっちゃん!
そこんじょそこらの煩悩にまみれた人間より、はるかにガラがお悪いですし!

 

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でも、いざ、美形かくあるべしの呪縛から開放されると、むしろそのバイオレンス天使のカッコよさにはまってしまい、おかげでそれをキッカケに、この年まで蓄積されたその他もろもろの決め付けやスリコミなどというホコリ臭いものが、ちょっと一掃されました。

 

なにしろゴッドアーミーの天使たちのカッコよさには、単なる美まつげや光り輝く頭髪などをものともしない、ブットイ個性のバックアックがあります!

止まり木に止まるような独特のポーズ!!!そうだよ背中の羽根が見えなかろうと、彼らは確かに鳥類なのです!!!

「鼻がきく」という設定も、人外フェチといたしましては、かなり萌えるポイントです。

 

お話自体は、天国での戦争に勝利するため人間の中でも最悪な魂を奪いにきた天使「ガブリエル(クリストファー・ウォーケン)」と、それを阻もうとする側の攻防を描いているような、それほどのもんでもないような……。

けど、戦闘的な天使がミカエルでなくてガブリエルなんだ、とか、ウォーケンがガブリエルなんだ、とか、一歩一歩がカルチャーショック。
たぶんこれって、カルチャーショックを受けるたび、愛が深まる構造の沼。

 

まあ、強いて言うならもうちょっと予算欲しかったですよねぇぇ・・・。

天国の戦争などをまともに描いたら、いくらあっても足りなさそうだからそこらへんは舞台が狭くてもぜんぜんオッケなんだけど、せめて天使の頭数がもうちょい欲しい!!
なまじ天使が魅力的なだけに、ルシファー含めて4人ぽっちじゃあまりにも物足りなくて、つい、天使を出せ~、もっと出せ~~!と、私のなかのおっさんが、ヤジってしまいそうになるんです。

天使シモン(サイモン?)が口移しで魂を行き来させる描写のエッチさ、ガブリエルが振り向かない投げキッスで、後ろに寝かせたウジエルをボっと燃やすシーンのカッコよさ!!
邪悪な魂がドコへ行こうとどーでもいいから、そんなシーンをもっともっと大量に見てのぼせ上がりたいわけですよ、こっちは!!

 

そう、この映画は天使の魅力が大黒柱。
もしそんな天使の人海戦術が見れる映画に仕上がってたら、いまごろゴッドアーミーランドとか各国にできてて、そこではガブリエルとルシファーのパレードが見れて、年に数回はヴィゴ様ウォーケン様のサイン会なんか催されてたはずなんです!

・・・・ちょっと話がそれましたか・・・。

ちなみに、特にお気に入りのシーンはふたつあります。
ひとつは後半ルシファー(ウィゴ・モーテンセン)がトーマスの背後にまわって、ささやくところ。
台詞がとてつもなくカカカカカッコよすぎて悶絶アンドけいれん!!
ぶっちゃけウィゴルシファーに「いたぜ」と言ってもらえるなら、子供の自分に、どんな怖い思いをさせてもかまわん!!!

そしてもうひとつは死に際をたたき起こされて、ガブちゃんの使い走りにさせられるアマンダ・プラマーが「なぜ?(なぜ死なせてくれないの?)」と問うシーン。
ガブリエル(クリストファー・ウォーケン)が答える台詞に悶絶。

それを聞いて、逆らうことをあきらめて席を立つアマンダ!!!
ああああ最高すぎますよね!!!

 

つーか、最高すぎるゆえ、禁断症状がつらいです。
どうか神様、いやさ組長、アタイたちのもとに、もっと、もっと、もっと天使を!!

 

※エリック・ストルツ動画を・・・(顔がいい)。

youtu.be

 

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「ゴッドアーミー 悪の天使」データ

The Prophecy 1994年 アメリカ

監督

  • グレゴリー・ワイデン

出演

  • イライアス・コーティーズ(トーマス・ダジェット刑事)
  • クリストファー・ウォーケン(ガブリエル)
  • エリック・ストルツ(シモン)
  • ヴァージニア・マドセン(キャサリン)
  • ヴィゴ・モーテンセン(ルシファー)
  • アマンダ・プラマー(レイチェル)
  • アダム・ゴールドバーグ(ジェリー)