The Ward/ジョン・カーペンター
目次
アンバー・ハードが下着姿で走るのですぞ!
あらすじ→放火の容疑で精神病院に収容されたクリステンを襲う恐怖とハテナの物語。
んと、どうせのっけからバレバレすぎて暗黙の了解すぎるし、新作でもないしで、躊躇なくネタバレさせて貰うんだけど、
ぶっちゃけ、内容はごくフツーの多重人格モノですよね。
大体、病棟に監禁されてる女の子が、バッチリメイクな時点で「現実」として不自然すぎる!
もちろん、ホラーなんだし不自然なんかはノープロブレム。メイクばっちりな美少女たちは、まことにいい目の保養ゆえにウェルカム。
ただし、多重人格であることが、なんら面白さに貢献しない。という点で、修行が足りない身としては、ナチュラルに眉間にシワが寄る。
だってそこらへんのペーペーホラー監督さんならまだともかく、大御所カーペンターさんが、あえてこのジャンルに挑むからには、少なくとも、アイデンティティーぐらいは、超えて見せなきゃアカンやろ~~。
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ん?でもでも、待て待て、待たらっしゃい。
そもそも、カーペンターさんは何がしたかったのだろう?
もしかして、別にキモいホラーを撮るつもりなど毛頭なくて、単なる冥土の土産として(コラ!)、ただきれいな女の子をいっぱい並べたかっただけだとしたら?
そーだよ!若くてピチピチのかわいい女の子たちを、スクリーンにて、べしべしといたぶってみたりするのが真の目的だとしたら、そりゃ多重人格ものが、いちばん手っ取り早いよね!!
つまり、これは、巨匠カーペンターが、巨匠の殻を脱ぎ捨てて、ただの一人のおじいちゃん目線で、美少女をツンツンいじめてみただけの映画なのかもしれないのだ!
だったら、その目線に感情移入できるか否かで、面白さが分かれるわけだよ。うんなるほど!!
もちろんアタイはおっさんだから、下着姿のアンバー・ハードで、テンションのウヒョヒョとウヒャヒャ化に成功しました!
ああしかし、ただひとつ残念なことに、カーペンターは、割とノーマルだったのだ!!
つまり、カーペンターはアルジェントみたいな変態じゃなかったのだ!!
せっかく今世紀最大の美女、アンバー・ハードを下着姿で走らせてんのに、足をバタつかせて暴れさせたりしちゃってんのに、それだけですっかり満足しちゃったフシがある!!
ぶっちゃけ、美しい女の子を拘束して、電気を流してブスブス煙を上げたりするくせに、決してズボボボボン!と爆発させたりはしないのだ。グチャっと潰しもしないのだ。
カーペンターという名前に食らいつくような、モノ好き層にアピールしてくる、ネッチョリグッチョリなもう一歩が足りないんだよ!!
それを残念、ととると世間体が悪いから、とりあえずカーペンターさんも丸くなられて、と目を細めとくことにするべき映画だとは思います。
いや、もちろんムリに決まってるよね!!
正直ぜんぜん物足りないよね!あったりまえだよ!
2014年3月
「ザ・ウォード/監禁病棟」データ
The Ward(2010年) アメリカ
監督
- ジョン・カーペンター
出演
- アンバー・ハード(クリステン)
- メイミー・ガマー(エミリー)
- ダニエル・パナベイカー(サラ)
- ローラ=リー(ゾーイ)
- リンジー・フォンセカ(アイリス)
- ミカ・ブーレム(アリス)
- ジャレッド・ハリス(ストリンガー医師)
- ダン・アンダーソン(ロイ)
- スザンナバーニー(主任看護婦)