テルレスの青春/フォルカー・シュレンドルフ
目次
マチュー・カリエールが美しすぎる!
いやぁ・・・美しかった!「 テルレスの青春 」!情報提供者Pさんありがとう!
舞台はねぇ、男子校の寄宿舎ですよ!!
制服寄宿舎ものドイツ編……と来て、血湧き肉踊らぬミーハーがいるでしょうか。
この映画は、ミーハー一同にとって、まさしく珠玉の一品じゃない?
だって、いくら美少年と一口にいっても、人の好みは十人十色。
万人が満場一致で認める美少年など、そうそういるもんじゃありませんよね。
私が愛してやまない コラン君なども、いくら「美少年コラン」と説明しても、「ビショウネンって、何語??」などと、日本語までもが通じぬ始末。
ヒドい時は、「宇宙少年?」とか「名探偵?」とか。
コラン、コラン、コランだよっっ!!ソランでもコナンでもないっつの!!
ところがこのテルレス君、もとい、テルレスを演じる マチュー・カリエール君 だと、「美少年」という日本語が、すらりとすんなり通じるんです!!
なんたって、この神々しいまでのかわいさは日本のみならず万国共通!!!もぅ 天下の一大事!
あらゆる角度からネットリウェットにナメあげる、値踏みな鑑賞にもびくともしない、完全無欠の美形ぶり!!
さーすがドイツ!美形ゴロゴロの国のなかでも、切り札的な自信作!!
スポンサーリンク
まあ問題のテルレス君が美しいということは、もう登場のシーンから、分かり切っちゃうことですが、アツク語らずにいられないのは、なんといってもその身ごなしのうつくしさ!!
このあどけなさでありながら、それはそれは洗練された品のある動きを、天然で身につけていらっさる。
あれこれ洋モノ美少年映画をあさりまくった私でも、ここまで天然に完全無欠のうつくしい振る舞いには、ハハーとひれ伏すしかありません。
そして、このテルレスの青春という映画では、脇役の少年までもがたまげるほどに美しいのです。とくに、彼らの、究極に美しい手!!!
動きは優雅でありながら、少年の瑞々しさを匂わせる白魚の手、理想的な骨っぽさを備えた長い指。
手の美しさというものは、顔以上に貴重だと日頃思ってやまないアタイですから、もうテルレス映画を見て以来、寝ては夢、おきてはうつつ、頭がハートで埋め尽くされ状態!
だがしかし、お話自体は、そんな浮かれたものではなかった。
寄宿舎、という閉鎖的な空間で、少年たちの行動は、各自の性格にもとづき、いくつかのパターンに分かれていく。
金を盗んだ少年、その少年を苛め抜く少年、傍観する少年、思春期の痛々しさもあいまって、なんだか胸が苦しくなります。
繊細で冷たい、モノクロの映像。
少年たちが息づく小さな世界は、社会の縮図とも受け取れるので、想像の翼を広げれば、第二次世界大戦時の、ドイツに重なるかのようです。
この映画、60年代モノなので、いまんとこVHSしかないだよね。
もう一度、いやさ何度でも見たいのだが、見るためのハードルが高すぎです。
んもう、さっさと、デジタルリマスターで出して欲しい!!
「テルレスの青春」(1966)
DER JUNGE TORLESS
YOUNG TORLESS
監督
フォルカー・シュレンドルフ
出演
マチュー・カリエール
マリアン・ザイドウスキ
ベルント・ティッシャー
バーバラ・スティール