ひさびさ邦画で泣いたやつ
師も走るという12月、私のようなミジンコはさすがに走るぐらいじゃどうにもならず、ドタバタ転がっておりまして、落書きするヒマもございません・・・。
てなことを書きたかったけど、落書きは確実にたまっています。なぜっ。
ということで、今回は「泣いた邦画」の落書きです。
落書きとはいえ、いちお、フォルダ分けはしとかないと・・・。
「ケンとカズ」
これはもうラストになると、バスタオル抱えてゴーゴー泣いちゃうような映画でした。
ケンとカズは社会のクズと呼ばれるような生き方をしながらもがいています。
チンピラならでは、その世界に存在する仁義や勘定、そして感情の渦にもまれて、運命のベクトルは最悪の結末へ向かっています。
およそ普通の暮らしとは思えない暗闇の中の話なんですけど、不思議と感情移入ハンパないです。
私たちの生活のすぐ隣に、ケンとカズはきっと実在するんです。
私は入院なんかして鼻ホジするほどヒマだった時、実録ヤクザものをひととおり読んだりしてたくらいにはそっち系の話がすきなのでして・・・・。
しかも極道社会の低カーストに位置する、いわゆるチンピラのやるせなさとか、ことのほか弱いのでして・・・。
主役のケンとカズはもうほんとにすっごくいいんですけど、脇をかためるキャストまで、香ばしいアクが立ち上っていて良かったです。
具体的に言いますと、テル、藤堂、田上がですね、ミーハーくすぐり要員だったのではないでしょうか。
落書きは描いてないんだけど、とくに田上演じる江原さん、赤いほっぺで可愛い顔立ちなのにめちゃくちゃ怖いんですよ、サイコーでした!
テル(藤原季節)
藤堂(高野春樹)
走り描きですけど 、藤堂様、愛しております・・・。
本物はとても美形・・・。
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「怒り」
激しい映画。 最高でした。
なかでも号泣してしまったのは、藤田優馬(妻夫木聡)と大西直人(綾野剛)のゲイカップルのパートです。
正直、最初はもっと無名の俳優さんたちがやってくれたほうが、感情移入できそうな気がして違和感があったんですが、やはり演技派ぞろいのキャストなので、後半はもう泣けて泣けてしょうがありませんでした。
信頼したり、疑ったり、温かかったり、ひいてみたり、あきらめてたり、気が狂ってたり、怒っていたり、どれもこれも人間の一面に違いないので、見終わった後は放心します。
あと、渡辺謙さん演じるお父ちゃんがもう沁みるったらないんですよ!
私はこれまで、あまし邦画を見てこなかったんですが、疑う心が生み出す悲劇、または疑わないことでこうむる悲劇を、このような細やかでワザありな表現で繰り出してくるのは、やはり邦画ならではかなと思いました。
いまさら良さを実感いたしましたので、これからはちょっと、邦画もたしなみたいものです。
なんたって最近の日本映画は若返りを感じますし、才能ほとばしる監督さんや、たのもしい役者さんたちがズドドドドと目白押し。
しかも役者さんたちみんな可愛いし・・・・・それを見逃すテはありませぬよね。
フーまたふろしきが広がったので、ますます道楽に翻弄されてしまいそうです。