Suspiria/ダリオ・アルジェント
目次
え?リメイクが?
いや、あの、えーと、サスペリアがリメイクされるという噂を小耳に挟んだんですけど、それホント?
なんと、すでにキャストも発表されたとか・・・。
アタイ、大好きなんですこの映画。
リメイクと聞いて、できることなら「ヒャッホィ!」とばかり、大はしゃぎしたいとこだけど、今のトコ、あまし良い予感がいたしません・・・・。
だって、これってそもそも、名作か?と問われれば、全力で否定せざるを得ないし、お話だけを文字に起こせば、「なんじゃこりゃぁぁぁ」とジーパン刑事に憑依されそうなシロモノですよね・・・。
ヒトコトでいえば、わりかしデタラメというか、アルジェントさんのマイペース映画というか。
ところが、ひとたび画面に目をこらせば、あれよあれよと異次元に放り込まれて、目の中に赤やら青やら、異物のような映像をぐいぐいと押しこまれて、やれ美少女が!!とか、やれ血糊が!!とか、そしてこれみよがしな青いアイリス!!・・・と、まるで洗脳みたいなサブリミナル体験をしているうちに、なんやらトリップ状態に陥って、「アルジェントすごい。アルジェント天才。」と、うわごとを発するハメになるヤツなんです。
どう考えてもシラフとはほど遠い、精神の迷走がなせる満場一致で、70年代オカルト映画の頂点として認識されてる、それが、サスペリアだと、個人的には思ってるんです。
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そんな、アタイの感想を支えているのは、ひとえに、アルジェント監督の、3オクターブぐらいドを越した、変態ならではのあきれたセンス、芸術家としての、とんでもインスピレーション、天才的なハッタリ力(りょく)なのではないのでしょうか。
あとゴブリン。ゴブリンのサウンドのかぶせ方が、空前絶後に大ビンゴ。
ちなみに、主演のジェシカ・ハーパーは、演技がうまいともバレエがうまそうとも到底思えないんだけど、サスペリアの世界観に、これ以上ないほどハマってるという不思議。
かなうことなら、アリダ・ヴァリのミス・タナーとセットでコップのフチ子化して欲しい!
↑あっ、これね!
アルジェントさんの場合、やりたいこととどうでもいいことへの扱いが極端なので、映像はひたすらクドいけど、ストーリー上核心の部分は、さっさとマンデル&ミリウスが説明してくれます。
おかげでアタイたち、余計なことに頭を使わず、映像に集中することができるので大助かり、という仕組み?
でもそれって、結果オーライはたまたまで、本来は事故物件みたいなモンなのかも・・・。
と、そこでハタと思いますよね。
もしかして、リメイクで「事故」部分が修正されてしまうかも!!
オーマイゴッド!!
少なくとも、計算や技術や高額予算で、こんな無茶苦茶な魅力が出るもんだろうか?
やっぱ、今更きれいで演技派な女優さんたちが、最新技術の美しい画面内のリアルな血の海に横たわってくれたとしても、出来が良すぎて、アタイかえって退いちゃいそうな、嫌な予感がするんですよね・・・。
しかも、アルジェントが投げっぱなしていた部分に、整然とつじつまが合わされたりしちゃう恐れもある!!
ということは、ということは、せっかくのチャームポイントだった、「なんじゃこりゃぁぁ」抜きの、こじんまりした「よくあるホラー」になっちゃうかもしれない・・・。
ビールで言うなら、成人病に留意した、糖質0、炭酸抜きのノンアルビール?
いやあああ、そんなモン飲むぐらいなら、アタイは水をいただきます!
ともかくそれを考えると、ああ、心配!ああ、心配!!
おかげで、夜もおちおち眠れません。ろ、ろ、6時間ぐらいしか・・・。
よろしかったら、リメイクは、そんなん単なる杞憂じゃよ、と、一刻も早く証明して、アタイに最低8時間、安らかな睡眠をくださいたまえ。
はっ。・・・サスペリアの感想をコッテリ書くつもりだったのに、だらだらボヤキをアタイの睡眠時間の暴露で締めくくってしまった!
いまさら蛇足は付け足せないし、そういうことで、ごめんごめん。
▼関連してるやつ
ちなみに、サスペリアとテルザの間に、インフェルノという映画が存在します。
3つ合わせて「魔女三部作」ということらしいです。
でもアルジェントさん、途中で飽きちゃってるフシが・・・。
▼アルジェントつながり
フェノミナはいいですよね。ジェニファー・コネリーまじ天使!!
「サスペリア」データ
- Suspiria(1977)イタリア
サスペリア・デジタル・リマスター・プレミアム・エディション(初回限定生産) [DVD]
- 出版社/メーカー: キングレコード
- 発売日: 2011/02/09
- メディア: DVD
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監督
- ダリオ・アルジェント
キャスト
- ジェシカ・ハーパー(スージー・バニヨン)
- ステファニア・カッシーニ(サラ)
- ジョーン・ベネット(ブランク夫人)
- アリダ・ヴァリ(ミス・タナー)
- フラヴィオ・ブッチ(ダニエル)
- ウド・キアー(フランク・マンデル)
- ミゲル・ボセ(マーク)
- エヴァ・アクセン(パット)
- ルドルフ・シュンドラー(ミリウス教授)