BLOODY MURDER2-CLOSING CAMP/ロブ・スペラ
目次
やる気のなさそうな殺人鬼
むー……。
この作品は、どういうつもりなんだろう。
オマージュなのかパロディなのかパクリなのかテキトーなのか。
どのみち、あかんやつであることにかわりはないし、まあいいか・・・。
BLOODY MURDER2ってことは、この世のどこかに、1が存在するんだろうなあ。
実際BLOODY MURDERなんちゃらという名のホラーはけっこうありそうな気がするけど、どうせどれも50歩100歩だろうから、見分けつかないや……。まあそのうち3が出たりしたら、さすがに袋だたきになるんじゃないかなぁ。
この映画の看板殺人鬼はブギーマン、と言い張ってるわりには、ジェイソンのようなカオナシのような。
子供をおどかすわけでもないし、もちろんマイケル・マイヤーズとは縁もゆかりもなさそうです。
つーか内容の隅から隅まで、頭を使った様子がなくて、そこらで見たような設定を、かなり乱暴にツギハギしてる感じです。
おなじみ、キャンプ場で働く若いのが殺されたり、シャワーあびたり、殺されたり、エッチしたり、殺されたりする。
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しかもオープニングに並んだキャストの顔ぶれに全く魅力がないもんだから、しょっぱなからあーあ!と脱力します。
さらに、どいつもこいつも軽薄でノータリンなダメポなので、誰が死んでも悲しくない。
キャスト的には、 強いて言うなら、ティファニーシェビスがいるのでまあヨイです。
なんせボンキュッボンだから、この人が脱ぐと見応えあります。
あと、ノアの三沢似の青年が若干目立っていたので、副主人公かと思ったら、一番始めに殺された!!!
というとこは意外な展開でよかったです。
ブギーマンも、最初の一回は結構頑張ってひっぱってくれるので、イガイとやるかも!と思ったけど、2人目、3人目とだんだんヤル気がなくなっていく。
つーか、ホラーにはピストルで撃ってハイおしまい、などという殺人などいらんのじゃ!!
最後の死体なんて、誰がどんなふうになったかとか、エンドクレジットが出始めた時点で、もう全く思い出せないよ!!
ちゅーか、シャワー室とか浮気エッチの最中とか、ここか?ここで殺すんか?……と思うトコでは平和が続き、いちいち一段落してから誰か死ぬので、こっちは一体どこで身を乗り出したらいいのか、中腰でマゴマゴするしかないよ!!
こちらの裏をかく狙いですべってるだけだったらイイんだけど、たぶんただの空振りだし・・・。
ぶっちゃけ、面白くもないどんでんがえしとか、思わせぶりなセリフなど、アタイは一切いらんのじゃ!
ただし、せめてどっかにひとつぐらい、「ここは良かった!!」と思えるような見どころを、全力を注いで作っておくれよ・・・お願いだよ・・・。
(2005年10月)
「ザ・ブギーマン Resurrection」データ
BLOODY MURDER2-CLOSING CAMP 2002年 アメリカ
監督
- ロブ・スペラ
出演
- カティ・ウッドラフ(トレーシー)
- ケリー・ガニング(マイク)
- ティファニー・シェピス(アンジェラ)
- アマンダ・マガリアン(ソフィー)
- ジョン・コルトン(ミラー保安官)
- アーサー・ベンジャミン(リック)
- レイ・スミス(エルビス)
- トム・マレン(ライアン)
- レーン・アンダーソン(ジェームズ)
- バージニア・メンドーザ(アニータ)
- テイラー・セダスティン(ジェイソン)