La Leggenda del Santo Bevitore(1988)
U-NEXTから掘り起こしました。
エルマンノ・オルミ監督作。見たかった映画です。
すごぃな、U-NEXT!もう一ヶ月契約延長するよ!(回し者ではありませぬ)
このスケッチはサンドリーヌ・デュマ演じるギャビー。
ギャビーのシーンがあまりにも可愛くて、彼女が何をしでかそうとも、いいんじゃよいいんじゃよ・・・・という心境が一週間ぐらい私の人格を支配しそうな予感です。
よかったらその間は、私のことを「騙されやすい人のいいおじいちゃん」だと思っていたわってくれても良いですよ。
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ルトガー・ハウアーが紳士的ホームレスに
橋の下で寝起きしているホームレスのアンドレアス(ルトガー・ハウアー)が、見知らぬ男に200フラン渡されてからというもの、次々と人に会いまくり、オカネが増えたり減ったりする映画。
原作者のヨーゼフ・ロートが、実際酔っ払いつつ書いたお話らしいです。
ということで、題名にあるように主人公はコンスタントに酒をがぶがぶ飲んでいて、いつも目の周りが赤いんですが、それがルトガー・ハウアーのきれいなアイスブルーの瞳を絶妙にバックアップしておるのでたいそう良いです。
ヨレヨレのスーツ(兼パジャマ)を着ていてもルトガー・ハウアー自体が美しいので、新聞をかぶって寝ている猛者には見えません。
ボロボロながらネクタイもしてるし、おひげもちゃんと剃って、身だしなみがいいんですよね。
確かに回想シーンのアンドレアスは、ピン!としてるには違いないんですが、単に着衣が洗濯されてるかされてないかぐらいしか見た目の差はございません。
着衣が洗濯されてなくても、美女との再会はとどこおりなし。
しかもなんと中盤、ホテルに泊まり風呂に入るチャンスを得ますので、その場でお洗濯も完了し、高級ジャケットももらっちゃうしで、もうどっから見てもイケメンそのもの!
メガネの不幸は残念だけど、それはまぁよくあることだ。
まぁこのお話って、アンドレアスが聖女テレーズに借りを返さねばならぬのに、その都度邪魔がはいるという、じれったい系サスペンスともいえるわ、アンドレアスの過去に起こった暗いできごとも回想されるわ、あの「木靴の樹」のオルミ監督の映画だわで、それだけ聞けば深呼吸必須。
ところが予想に反してぐっとほのぼのとした展開に引き込まれ、あぁ主人公が酔っぱらってる映画にシンドイ映画はないなぁとの、意外な安心感に癒されます。
最終的に「ああそういうことだったのね」みたいな腑に落ち方をするんだけど、宗教に対する知識をもすこし身に着けてからもう一度見れば、いちだんとシミジミできるのかもしれないです。
そして、最後のフレーズは超名言。
神よよかったら私にも、そんな感じで与え給え!
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「聖なる酔っぱらいの伝説 」データ
- La Leggenda del Santo Bevitore(1988)イタリア
監督
- エルマンノ・オルミ
キャスト
- ルトガー・ハウアー(アンドレアス)
- アンソニー・クェイル(Signore Distino)
- サンドリーヌ・デュマ(ギャビー)
- ドミニク・ピノン(ヴォイテク)
- ソフィー・セガレン(カロリーヌ)
- Jean Maurice Chanet(Kanjak)
- セシール・パオリ