最近見た映画とか描いたやつとか
The Hollow Crown / Richard II (2012)BBC
感想書きたかったけど頓挫したのでスケッチだけ。
簡単に言うとシェイクスピアの史劇を、BBCが豪華キャストで映像化したやつです。
トップバッターのリチャード二世は、なんとベン・ウィショーさん!
ウィショさん演じるリチャード二世は、ともかく優雅なんですよ。
どのような放蕩を行っても、生まれ持った装備である「神聖さ」は決して損なわれないのです。
冒頭、美青年をモデルに聖セバスチャンの絵を描かせているシーンがいろんな意味で意味深だったけど、最後になって、それをこう回収するのか!!というオドロキはハンパないものがありました。
嘆きの王冠 ホロウ・クラウン リチャード二世 【完全版】 [DVD]
- 出版社/メーカー: IVC,Ltd.(VC)(D)
- 発売日: 2018/02/28
- メディア: DVD
- この商品を含むブログを見る
このあと、ヘンリー四世(ジェレミー・アイアンズ)、ヘンリー五世(トム・ヒドルストン)、リチャード三世(ベネディクト・カンバーバッチ)と続くので見ごたえモリモリ。
さて、んでは健忘録したためます。
図らずもいろんなペースでやってきたけど、 今回は月イチとか月2とかにこだわらず、映画を4~5本見たらとっととアップするスタイルを試してみたいと思います。
スポンサーリンク
柔らかい殻(1990)フィリップ・リドリー
これはもう背筋が凍りつきそうな映画でした。
ひとつの世界が、大人の視点と少年の視点ではまったく違って見えるということ。
そのことが引き起こす悲劇がナチュラルに恐ろしい。
「聖なる狂気」といいフィリップ・リドリー監督の描く恐怖は、じりじりとあとを引くのでつらいです。
さながら、納豆のネバネバが10メートル級の糸を引いてる感じです。
イメージしてみておくんなさい、ホラ、具体的に怖いやろ?
そしてヴィゴ・モーテンセンの美しさが、やるせなさを増し増ししてるしチビッコは怖いしカエルは可哀想だし、ということで当たりの映画だと思います!
ナチュラル・ウーマン(2017)セバスティアン・レリオ
パートナーのオルランドを急病で失ったトランスジェンダーのマリーナ。
無神経な警官に疑われたり、二人の関係を苦々しく思い忌み嫌うオルランドの家族たちと関わらざるを得なくなったりで、ゆっくり悲しむことさえできない状況の痛々しさ。
しかしまぁマリーナを演じるダニエラ・ヴェガの美しいことよ。
その歌声の神々しいことよ。
つまらん偏見を抱えているために、こんな美しい女性に敬意を払えない人がいるとしたら、そっちのほうが気の毒な話だな~。
犬ヶ島(2018)ウェス・アンダーソン
ウェス・アンダーソン監督のストップモーションアニメ!
これまでもセンスがセンスがとさんざん讃えられてた監督ですけど、その中でも最高にセンスBOMが炸裂してる映画じゃないです?
もう隅から隅までモウモウ煙が凄いので、私のスイッチ(何のスイッチかは知らん)がうなりをあげて活性化しました。
映画館で見なかったことが悔やまれます。
これを自宅で繰り返し見るために100インチの4Kテレビと最高峰のスピーカーとイームズラウンジチェア欲しいよ~~!!えーーん欲しいよ~~。ジタバタ!
あと、清水ジャンプの心境で心を無にしてメイキング本を予約します。
【Amazon.co.jp限定】犬ヶ島 ブルーレイ版スチールブック仕様 [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- 発売日: 2018/08/22
- メディア: Blu-ray
- この商品を含むブログを見る
聖なる鹿殺し(2017)ヨルゴス・ランティモス
「聖なる鹿殺し」見た。なんじゃ~~~これは怖い怖い怖い!見終わった後の続きを考えるともっと怖い!映画館で見なくて良かった!映画館で見たら立ち直れなくなるとこだった。凄い嫌な映画!傑作よね?傑作よね?
— ikuko (@ikucolin) 2018年9月3日
・・・というように、とにかく嫌な映画でした。
嫌だけど、当然保存版でございますね。ああ嫌だ嫌だ。
聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: Happinet
- 発売日: 2018/09/04
- メディア: Blu-ray
- この商品を含むブログを見る
殺人者の記憶法(2017)ウォン・シニョン
認知症を患った元殺人鬼が、現役の殺人鬼に遭遇するんです。
殺人鬼同士なもんだから、「あ、こいつ殺人鬼。」とお互いピンと来るものがあるんですよね。
だからといって、殺人鬼同士意気投合するわけもなく、元殺人鬼は同じ町内に殺人鬼が二人もいることを危惧します。
しかも娘が現役イケメン殺人鬼と付き合ったりなんかするもんだから、元殺人鬼は「娘が殺されるのでは?」と心配し、最終的には殺しあいます。
いや、最高の設定ですよね。
現役を引退して17年の元殺人鬼。
認知症によってだんだん記憶をなくしていって、コマを進めては振り出しに戻る繰り返し。
あと痛恨の現象として、身近な人を忘れてしまう。
今はまだ頑張って娘を守る気まんまんなんだけど、認知症が進み記憶の殆どを失った時、最終的なアイディンティティ、つまり「殺しの衝動」だけが残るのでは?
そん時わし娘殺しちゃうかも?
と自ら恐怖を感じてるの、めっちゃ斬新じゃないですか。
あと、元殺人鬼のオシャレなセーター姿は必見。
殺人者の記憶法 新しい記憶 (2017)ウォン・シニョン
殺人者の記憶法の別エンディングみたいなやつ。
殺人者の記憶法に、別シーンを付け足してるだけだから、最終的に違う話(予想はつくし)になっちゃうとしても、これを一本の映画として見るのはやや納得いかないものがあります。(せめて半額ぐらいにしてよね)
ただ、同じシーンなのに別エンドを意図すると違う見え方になる、ということが凄くもあります。
それにしてもソル・ギョングは味わい深い人ですなぁ・・・。何度も見るうちになにかがマヒ(萌えスポットとか)してしまいそうな中毒性のある顔つきですよね。
オマケのスケッチ
ハーリー(アリエル・ホルムズ)の鼻の形をちょっと描いてみたくなったやつ。
フォルダに埋没していたのを掘り起こしてみました。