The ABC Murders(2018)
目次
BBCのアガサ・クリスティーまつり良い!!
えっとね、このBBC版のABC殺人事件、結論から言うと鼻息をMAX高熱噴射しながら、
大傑作じゃん?ねえねえ!
・・・と断言してもバチは当たらん物件だと思うんですよね。
それというのもかのエルキュール・ポアロさんの扱いが斬新すぎると思うからです。
そもそも、「神が降臨したん?」と感嘆せざるを得ないキャスト陣。
ポアロがジョン・マルコビッチでカストがエイモン・ファレン!!!
これぞまことのベストマッチ。
無意識に関節脱臼もののひざポン!
画面のトーンは彩度低めの憂鬱風味。
クリスティ作品は映画もたくさん出てるけど、このBBCドラマの方が絶対ミーハーヒーハー物件!!
実際BBCはこういうトーンでクリスティ原作のドラマをいくつか作ってるみたいなんで、アタイもひととおり見てまして・・・どれも最高なんですよね。
BBCはもうアガサ・クリスティの全作作ったらいいんじゃない?
感想
まぁそのなかでも特にアタイはこのABC殺人事件が好きなのでして、画像をながらく寝かせ視聴直後の感想は書きませんでしたが、やっぱなんかメモっとこう・・・となぜか今キーボードをたたいておる次第です。
思い起こせば・・・・
画もお話も演出もカメラも演技も好きなんですが、それは視聴後に考えることであって、見ている間は画面ひとすじに没頭できた感じです・・。(アタイ基準)
このお話の主人公はエルキュール・ポアロさん。
ポアロさんといえば・・・あの癖つよつよイケイケウザすぎドヤ顔探偵やな。
・・・みたいな印象ありますよね?
少なくともアタイはながらくポアロさんに対して、そういう印象を持ち続けてきたんです。
ところがですね、ところがですよ?
このドラマのポアロさんは盛りを過ぎて老境にさしかかり、瞳のレンズで人生の終着を見ているような、ちょっとションボリおじさんなんですよ・・・・。
さんざん映像化を繰り返されながら、これまでになかったポアロ像。
そんでね、そのポアロさんを演じているのが若い時ブイブイ言わせてたけど、そろそろ老境にさしかかったジョン・マルコビッチ様でしょ?(マル子自身は一生ブイブイだとは思ってる)
絶対そこにミソがみっちり詰まってますよね。
カニみそは食べられない(偏食)アタイだが、こういうミソなら大盛りでよそって欲しい!
なんせあのマル子の背中が哀愁でシットリしすぎてて、水分の重みたるやさぞかし・・・と思わず大量にもらい泣きしそう!!
アタイは、目の下にフィットするバケツの需要を感じました。
あと、除湿器もあったほうがいいっすね・・・・・。
ワンポイントメモ
いくら世界のクリスティファンが結末を知ってそうだとはいえ、ミステリーなのでネタバレは控えておきます。
基本の改ざんはありません。でも切り口がフレッシュ。
そういや、ルパート・グリントも出てきますよね。
彼ももうロン・ウィーズリーだけの役者さんじゃないんだなぁ~。
とあらためてシミジミするようなこのドラマのルパートが、アタイは感慨深いですし、その点も神キャストたるゆえんだと思いました。
あと、エイモン・ファーレンはどの角度から見て良し、ロングで良しアップで良しの俳優さんなんですが、もしこれから見るよっていうあなた様・・・・よろしかったらお手、お手にも注目して欲しいです。
・・・めーーーっちゃイイから・・・・そそるから・・・・画欲でるし・・・(ミーハー発言)。
「ABC殺人事件」データ
- 2018年 イギリス BBC
- THE ABC MURDERS
監督
- アレックス・ガバッシ
脚本
- サラ・フェルプス
原作
- アガサ・クリスティー
キャスト
- ジョン・マルコヴィッチ(エルキュール・ポワロ)
- ルパート・グリント(クローム警部)
- エイモン・ファーレン(アレキサンダー・ボナパルト・カスト)
- シャーリー・ヘンダーソン(ローズ・マーブリー)
- アーニャ・シャロトラ(リリー・マーブリー)
- ブロンウィン・ジェームズ(メーガン・バーナード)
- イヴ・オースティン(ベティ・バーナード)
- ジャック・ファーシング(ドナルド・フレイザー)
- クリストファー・ヴィリアーズ(サー・カーマイケル・クラーク)
- タラ・フィッツジェラルド(ハーマイオニー・クラーク夫人)
- アンドリュー・バカン(フランクリン・クラーク)
- フレイア・メイヴァー(ソーラ・グレイ)
- マイケル・シェイファー(イェランド巡査部長)