SHE CREATURE(2001)セバスチャン・グティエレス
人魚がきれい
はじまりはいんちきゾンビ&いんちき人魚の見せ物ショー。ショーを仕切るいかさま興行師が、ルーファス・シーウェルという時点で、うさんくさいに決まってる。
いいよねえ~~、冷酷に透き通った、ビー玉みたいな目!
ツカミから、私のつぶらなハートはルーファスに、バッチリツカマれてしまいました。
ただし、ツカミ以外はバッチリどころかトバッチリ?というほど尻すぼみに向かって一目散に一直線。
アカン映画とは思わないけど、見終わって振り返ったら、べつに面白くもなんともなかった、という、アタイにとって、ちょっと悲しいタイプの映画であった。
そもそも内容が、「ホンモノ人魚を盗んで運ぶ道中、その人魚に殺されちゃったよテヘッ!!」ってだけなので、謎解きの楽しみはないし、じゃあビジュアルどうだったっけ?と言っても、怪獣映画として見ればウルトラマンの方がテンション上がるし、ファンタジーかといえば、人魚以外は俗物だし、海洋ものにしてはキャプテンキッドが出てこないし、ましてホラーやスプラッタなどとは、口がさけても言えやしないほどコワクない。
けど、リリーがべっぴん、人魚がべっぴん。ぶっちゃけ、それで全てのダメポをを帳消しにできるので、結果オーライなのである。
リリーはカーラ・グギーノで、登場シーンが、ため息モノの美しさ。
化けの皮がはがれて、ちょっとオーラがしぼんだあとは、人魚のリア・キルステッドの、水もしたたる美貌がカバーするという連携プレー。
ただし人魚、シッポのゴツさは楽勝で許せるんやけど、特殊メイクの指だけはちょっとあんまりなんじゃない?
ぶっちゃけ、あれだと「ドカベン」のミットにしか見えないので、里中君がいないのにどーすんだちゅーか……。まあいいけど・・・・。。
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つーか、リア・キルステッドの人魚が良かったので、お話が面白くなかったことはぜんぜん水に流しているんですけど、最後まで寝ずに見ても、一向に妊娠の謎が、解決しないことだけはプチ遺憾。
謎を解決する気がないなら、いっそ妊娠なんか抜きにして、単なる「おなかがすいたので食事する」って話に徹してくれた方が、ぜったい好感度高かったよね。
(2005.10月)
「人食い人魚伝説」データ
SHE CREATURE 2001年 アメリカ
監督
- セバスチャン・グティエレス
出演
- カーラ・グギーノ(リリー)
- ルーファス・シーウェル(アンガス)
- ジム・ピドッグ(ダン船長)
- レノ・ウィルソン(ベイリー)
- マーク・エイケン
- フィンタン・マッケオワン
- オーブリー・モリス
- ギル・ベローズ
- リア・キルステッド(人魚)