FROM PARIS WITH LOVE(2010)ピエール・モレル
スキンヘッドの熊、もとい、ジョン・トラボルタ出演と聞いて……
トラボルタ見たさに見ました。
大事なことなので二度言います。
寅坊見たさに見ました。
まぁ題名からして、うすうすヨカンはしていたのだが……
ギャハハハハなんだこれ。小学生の書いた脚本かっっっ!
トラボル太演じるワックスは、まさしく男子小学生が頭に描く「カッコイイ男」そのもの?のように思える……。
いや、私は男子小学生だった経験はないから、断定できないけど・・。
でも少なくとも、そういう男の子の語る理想像を、「バッカじゃないの?」と、殆どの女子小学生が思っていたことは確かに知ってるワケなのだ。
ともあれ、こんな映画の引き合いにしてごめんよ、などと小学生の皆さんに懺悔をしつつググってみて、真相を知る。
ベッソン原案か!!どおりで!!!
ええと。
そうとわかったら言わせてもらおうかな・・・。
やいやい、これを、B級映画のつもりで作ったとしたら、B級映画に謝れ!
そして、ラズベリーには、自ら立候補するように!
いくら矢面がトラボル太だからといって、バトル・フィールドアースと比較したらまだまし、などというあっちむいてホイ!で、問題をはぐらかさないように!
ちなみにアタイはバトル・フィールドアースのほうはわりと好きだ!
なので、くれぐれも、サイエントロジーはひっこんでるように!
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「ストーリーがない」、それはいまさらとやかく言うまい。ベッソン原案と知ったからには、なまじストーリーがあったほうが怪しいもんね。
でも、ストーリーがなくてもいいのは、映画が「面白かったら」の話だよ!
友人との会話で笑うレベルの、適当な小ネタぐらいじゃだまされないぞ!
スキンヘッドで破天荒に暴れまくる、セガール仕様のトラボルタ、という、最も安定のスタイルを用意しながら、トラ坊が学芸会のお遊戯に出てはしゃいでる!としか思えないできばえの映画を見せ付けてくるなんて、ハッキリ言って、罪だと思う。すべてにおいて、薄っぺらいにもホドがある!
なんだかねえええ、「だってベッソン&モレルだから」という寛大にならざるを得ない心理を利用した、確信犯ぶりが目にあまるよ!
それが通用するのは3度までだと、ホトケの顔も言ってるゾ!とエスターハスが言ってるかもだゾ!
つーかトラ坊のワックスは、全力でバックアップすれば、もっとちゃーんとかっこいいキャラになってたはずと思うと惜しすぎる!
トラ坊に、単に突飛なことをさせ、その行動を起こしたワケをすかさず説明!みたいなのを、テンポのよさナドとは、アタイは呼べぬ。
これじゃ、思いついたタネ証しを、展開の期が熟すまで待ちきれないだけやん!
おかげでキャラの軽々しいこと!
ともかく、これのおかげで、アタイの中のジョナサン・リース・マイヤーズは終了しました。デコボココンビが全く魅力的に描かれていない以上、今回のジョナサンは、いっそいないほうが話が早かったのでは……と疑惑する。
第一、花瓶を持ち歩く以外に、なんのミドコロもない主役なんてあんまりだ(爆)!
この映画ゆいいつのお楽しみは、やっぱカーチェイスだと思うので、アタイの脳内でのワックスの相棒は、あのスゴ腕の運転手さん、と決定しました。
ただ、こんな薄暗いご時世です。
もしこの映画が数年後、007の風下にでもそっと生き残ってたりしようもんなら、世界の寛大さに、ほっと涙するかもしれないなぁ。
2011年8月
「パリより愛をこめて」データ
FROM PARIS WITH LOVE 2010年 フランス
監督
- ピエール・モレル
出演
- チャーリー・ワックス/ジョン・トラボルタ
- ジェームズ・リース/ジョナサン・リース=マイヤーズ
- キャロリン/カシア・スムトゥニアク
- ベニントン大使/リチャード・ダーデン
- ニコール/アンバー・ローズ・レヴァ
- M・ウォン/イン・ビング
- ラシード/シェムズ・ダマニ