Johnny English/ピーター・ヒューイット
目次
ジョニー・イングリッシュのドジっぷりがアート!
いやー、笑う笑う。
まずプっと笑う。
んでもってブハハハハッと笑う。
自分が笑ってることがおかしくて、今度は笑いがとまらない。
高層ビル潜入シーンなんか、今でもうっかり思い出そうもんなら、3日は腹がよじれっぱなし。
すっげえベタな展開ばっかりなんだけど、はずかしながら「墓にはこれを入れてよね」と思ってるアホは私です!!
あらすじ
ジョニー・イングリッシュは英国秘密諜報局の事務職スパイ。
第一線での活躍を夢見ているが、生まれ持った「ドジぶり」が規格外。
なんで英国秘密諜報局に就職できたのかわからないけど、図らずもドジをカバーするラッキーと、部下に恵まれているという幸せもの……。
そんなある日、彼のヘマから所属スパイが全員死亡。
やむを得ず、ジョニーが第一線スパイとして繰り上がるのであった。
感想
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……という、小学生の妄想なみのあらすじが、もうすでにアホくさい。
でもでも、イガイや決して頭カラッポ映画じゃなくって、笑わせるための緻密な計算、技を駆使した、プロのアートだと感じました。
ゆえに、ホンモノのオバカが作ったみたいな「なにぃ?」とのけぞる意外性とか、不慮の暴発は見当たらないのだけど、この堅実な笑い、みたいなのがえらく心地良かったのです。
なので前半は文句なく、ゲラゲラ笑っちゃったよね。
後半、美女とのカラミが入ってちょっと失速するものの、最後のオチもけっこう好きだし、トータルでめっちゃ面白かったです!
じつを言うと、私はローワン・アトキンソンが、生理的にダメだったのです。
けど、この映画で、なぜ~か好きになりました!
このさい彼の「芸」をたたえます。
才能、スゴイと思います。
なんつーかこの人の表す笑いは、頭のてっぺん、いやさ頭蓋骨の中身から足の先までモレなく使った、繊細で知的なアートなんですよね。
もちろんンコネタであってもです。(キッパリ)
この映画では、そんな笑いアーティストのアトキンソンに、芸達者ジョン・マルコビッチが絶妙に絡んで、いかにもイギリスふうで念入りな「悪い冗談」が展開されるんですよ。
たまんない!としか言いようがないのではないでしょうか。
いやホント、マルちゃんてばよぅ・・・・イギリス王座を狙うフランス人などという冗談にもホドがあるだろキャラクターを、強烈なフランス訛りの英語なんかで、ホネごと食い尽くす勢いです!
そりゃーこちらとしても、ハハーとおそれいるぐらいしか、できることはございません。
つうか髪型。
マル子がこの髪型で立ってるだけで、もぅ死ぬほどおかしいのよ勘弁してよね。
生え際も自然だし、今の技術はすごいっすよねえっっっ!!!!
それにやっぱ、ボフとジョニーのかけ合いですよね。
2人の間に流れるえもいわれぬ「間」。
微妙に渇いた空気感、これがほんとにジワジワきます。
控えめに言ってベン・ミラー最高!!
そんなわけで、この映画が万一シリーズ化なんかしちゃって古今東西顰蹙を買っても、私はキッチリ支持します。
たとえ次の悪役がヒュー・グラントだったとしても!
2004年2月
2の「気休めの報酬」も面白いからね・・・。
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「ジョニー・イングリッシュ」データ
Johnny English 2003年 イギリス
監督
- ピーター・ヒューイット
出演
- ローワン・アトキンソン
- ジョン・マルコビッチ
- ナタリー・インブルーリア
- ベン・ミラー