HELL ON EARTH /アンソニー・ヒコックス
目次
ヘルレイザー3/エリオットとピンヘッド
問題はねぇ・・・待望の新セノバイトのデザインがあまりにも手抜きでアホっぽいことなんですよね・・・。
多分おおむねそのせいで、幾久しい間「しょうもな~。」……という感想を抱き続けていたこのレイザー!!
あらためて見返し味わえば・・・なななんと、じわじわと面白く思えてきました!
確かにピンヘッド以外のセノバイトはジャージを着て「きざんで漬けてもんだだけ」の浅漬けみたいなもんだけど、確率はどうあれそれゆえのシンプルイズ一点豪華ってもんがある・・・かもしれない!
なにより肝心のピンヘッドさんですね。
シリーズ中出番が最も多かったのが、地味にオタクをくすぐります。
そしてアゴといい腹といい、まだ贅肉のない、平らなラインが美しい!
いまさらながらに「地獄に歯磨きはナイ!」ってことを擦り込んでくれるような笑顔もキュート!!
しかも、「ピンヘッドin真昼のお花畑」という、他では絶対見られない映像まであるからには、3だからとか言ってスルーしてる場合じゃないです!
まだ見てない人は、いますぐ見ましょう!
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あらすじとか感想とか
お話は一応前回からのきれいな続きもの。
美人キャスターを主役にするという、大衆融合路線をとりつつも、ピンヘッドのなりたちが、さりげなく明かされていきます。
アタイは仮にも地獄の修道士を名乗るからには、なにはさておき神秘的であるべきよねっていうスタンスなので、どっちかっていうと明かされない方がよかったんです。
が、すでに問答無用で明かされてしまったので、見ないわけにいかないちゅーか、だったらまぁ、開き直らせていただきます。
前回、人間の記憶を取り戻して死んだゆえに、今回はピンヘッドの人格が、明(エリオット)と暗(ピンヘッド)に分かれているとこからが始まりです。
エリオットという「分別」の部分が、スコーンと抜けたピンヘッドが、やりたい放題な暴走アサッテ野郎と化していました。
教会のシーンなどでは、ピンヘッドがアタマのピンを引っこ抜くと、ピンに刺さった中身(イモムシ状脳味噌)がうにゅるっっっと出て来たりする。
別段、必要とも思えないシーンゆえ、逆にリアルといえなくもない。
ひとたび「リアル」の方向に頭の切り替えが行われますと、回りまわって「ピンちゃんキモイよ!」と嬉しくなります!
うーん、私にも1本抜かせてくれ~!!となることまでが1セットです。
けど、脳味噌ひっこ抜いて、オツムの隙間は大丈夫かなぁ?
ただでさえ、やること暴走してんのに、脳味噌の半減したセノバイトなんて、シャレにならんと思うけど!
思うんだけど、ピンヘッドはIQ高めで気が狂ってるからいいんだよ!
だからして、もし私がピンヘッドなら脳味噌の再生など狙いつつ、それを食っちゃうとか、押し戻す、とか平凡なことをしでかしそう。
でも、今作のピンヘッドは、単に手のひらに突き刺すぐらいの奥ゆかしい行為しかしませんでした。
だからこそ、胸肉をちぎって牧師さんに食わせてしまうというDVぶりが際立ちました。
うーん、ピンちゃん流最後の晩餐は、まことに高蛋白低脂肪!!
ま、そりゃーよくよく考えると、話自体は月並みだけど、その分自分の脳内でカスタマイズしたキャラが、どんどん発酵してオモシロイので、最後には「あーおもしろかった!!」と充分錯覚できました。
個人的にはテリーのくちびるの魅力だけで、ゴハン3杯は軽いでしょう!!
(2004年)
「ヘルレイザー3」データ
HELL ON EARTH 1992年 アメリカ
監督
- アンソニー・ヒコックス
出演
- ケビン・バーンハート
- ローレンス・モートロフ
- テリー・ファレル
- ケン・カーペンター
- ダグ・ブラッドレイ
▼前2作