WHAT WE DO IN THE SHADOWS/
ジェマイン・クレメント、タイカ・ワイティティ
目次
可愛い!等身大のヴァンパイアたち超可愛い!
なんとなんと!!ヴァンパイアたちの日常生活のド(モ)キュメンタリーよ!
史上たぶん2回目ぐらい?吸血鬼の密着取材に成功したクルー(カメラマンのみ?)は、人間なのになぜ襲われなかったのか!?
それは、ヴァンパイアが「襲わない」、と約束してくれたから!!
そりゃ吸血鬼なんだから、聖人君子なわけないし、そんな約束アテになるかよ!とか、とりあえず頭を駆け巡るけど、クルー最後まで無事だった!
おおそうか。
確かに、よくよく考えてみれば、ゾンビにしろ吸血鬼にしろ、もちろん人間にしろ、どんなに大食いだったって、24時間食欲マックス、なんてことありえないじゃん。
それに、見たとこあましグルメじゃないし。
もし、アタイの実生活で、吸血鬼のお宅訪問の機会があっても、お食事どき以外にお邪魔すれば、案外無傷で帰れるかもだ!
まぁ、ヴァンパイアのお住まいが古城だったころは、アタイのごとき庶民には、ちょっと敷居が高すぎたろうけど、今回のシェアハウスみたいに、気安くお邪魔できそうなとこに住んでるとなると、やっぱ、日ごろからいろいろ心がけておかねばならぬ!と引き締まるよね!
スポンサーリンク
と、いうわけで!
アタイ的に、この映画のキモはなんといっても、等身大のヴァンパイア!!
吸血前に床を汚さないように床に新聞やタオルをひいてみたり、血まみれ皿を洗うのを5年間もサボったり、お年寄りヴァンパイア(8000歳)のピーターは、ミーティング免除されたりっていう、日常生活ならではのあきれた描写が、いちいち可愛い!これは萌える!!
なかでも、新米ヴァンパイアニックの親友、スチューの存在が最高だった!!
赤いほっぺで見るからにおいしそうなのに、吸血鬼のみんな、スチューが好きだから手を出さない、そして誰にもごちそうしない、なんてなんだそれ!!たまらん!!
もしかして、こう、たまらんジタバタできるのは、これまで、シリアスなヴァンパイアものをアレコレ見てきたってことが前提になってるかもしれない。
「ヴァンパイアといえば、耽美」ってゆーフリルひらひらの洗脳があればこそ、今回のギャップが悶えポイントとしてヒットしたかも。
今回も、フリルがないわけじゃないのだが、なんか全員マユゲは濃いし、どう見てもレスタトやエドガーやアランとは別世界。
ぶっちゃけ、ディーコン、そのファッションはマタギやろ!!
そんな、ヴァンパイアと人間、ついでに見境なく入り乱れる、ゾンビやオオカミ男たちとの、心温まるようなそうでもないような、ダメでオバカな人間関係(?)!!
最後はまさかのハッピーエンド?煙に巻かれて、なんか祝福しちゃったかも。
モトがヴァンパイアという由緒ありげな素材だし、だいぶパロパロしき模様だけど、パロディのモトネタすべて知ってるわけじゃないアタイでも、ああ面白かった、余は満足じゃ、と仏心で、うすーい細目になりました。
魔が差したついでに、なんなら、もしかして、保存版!
2015年10月
「シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア」データ
WHAT WE DO IN THE SHADOWS 2014年 ニュージーランド
監督
- ジェマイン・クレメント
- タイカ・ワイティティ
出演
- ジェマイン・クレメント(ヴラド)
- タイカ・ワイティティ(ヴィアゴ)
- ジョナサン・ブラフ(ディーコン)
- コリ・ゴンザレス=マクエル(ニック)
- スチュアート・ラザフォード(スチュー)
- ジャッキー・ヴァン・ビーク(ジャッキー)
- ベン・フランシャム(ピーター)
- イアン・ハーコート(ゾンビ)