読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ミーハーdeCINEMA

ミーハーが、盛大にネタバレしながら映画感想をつぶやいてます。

ドリアン・グレイ

Dorian Gray / オリヴァー・パーカー

ドリアン・グレイ [DVD]

ドリアン・グレイ [DVD]

 

ベン・バーンズとコリン・ファースに入れ込めるかどうかが分かれ目?

白状するけど、何度も船をこぎながら、数日かけて、やっと最後まで見ましたよ。
だからといって、ダメ映画!とさわやかに宣言し、ちぎってポイと投げられるようなモンでもなく、ただ単に・・・、さっぱり面白くなかっただけなのですわい。

なんせ、あまりにも有名どころのストーリーゆえ、あらかじめオチが知れ渡ってる、というハンデがあります。つーか、そんな致命的なハンデを避けるどころか、わざわざがぶり寄りまくる、昨今のリメイクブームってなんなんでしょうねぇぇ。
いやいや!お話におカネを使わないぶん、よほど斬新な仕掛けでもって、あっと言わせてくれるつもりかも!
・・・とつい性善説で身を乗り出しても、ほとんどのリメイク映画に、乗り出した身をたたき落とされ、後ろ足で砂までかけられるハメになります。ヒデェ!

■続き 

でも、ドリアングレイ物の場合、目新しいドッキリは抜きにしても、せめて目の保養だけ、盛大に約束して欲しいよね。
実際、パッケージのCGくさいチープさに、若干不安を煽られるものの、キャストに連なる「ベン・バーンズ」や「コリン・ファース」、「レイチェル・ハード=ウッド」という名前に、「メジャーお墨のJISマーク」がかぶって見えるのって、私だけじゃないんちゃう?
ましてや監督は、「気休めの報酬」でメガホンをとったオリヴァー・バーカー。
「ん~~?」ま、まぁそこは置いといて。

大体、絶世の美青年が美貌を武器に放蕩の限りを尽くし、欲望に溺れるお話なんだから、誰がどう撮ったところで、「お耽美」だけは外れるわけないわさ!

ところがこのドリアン・グレイ、その、肝心要の「耽美」が微妙?
そもそも、ベン・バーンズって確かに美形ではあるけども、すごい美形ではあるんだけど、このシチュエーションでは、そ、そ、それほどパっとしないのでは・・・(爆)。
なにせ、ドリアンですもんね、ドリアン。アタイ、自慢じゃないがドリアンキャラメルで1度死にかけたことがあるんだよ!その時知ったね、ドリアンに比べたらクサヤも納豆もただの子供だましだと!
以来、ツネヅネあの個性には一目置いているのです。

なのにベン・バーンズさん演じるドリアンは、どう考えてもパパイヤキウイせいぜいマンゴー。
たしかに相当甘いのだが、ドリアンたるべきキョーレツな個性が、ケツアゴぐらいしか見当たらないのだ。ただしケツアゴすらまだ青い、早春の若葉レベル。
そりゃ今後よく育てれば、ドリアンの名にふさわしい風格もでるんだろうけど、いまはまだ「10年早いのでおとといおいでいただきたい」ので、ちゃぶ台をそっと逆さに置くしかない。いや、くれぐれも、「10年早いんじゃおとといきやがれガッシャーン!」じゃないんですけど。

つーか、最初のほうで、バジルがドリアンに魅せられて、ラフスケッチを描きますよね?私的には、あのスケッチが、琴線にかすりもしない時点でもうガッカリ。
あんな教科書のお手本みたいなスケッチでは、バジルさんの才能を信用するどころか、霊力が宿る条件に疑問を抱き、映画の流れからおいてけぼりに。
魂の汚染が反映するはずの、肖像の劣化ぶりもあまりにチープすぎるしさ・・・。
少なくとも、九相図の膿爛相ぐらいを、謙虚に期待するアタイとしては、単なるハゲオヤジのラスボス肖像なんて、とてもじゃないが認めるわけにはインカ帝国。

それにさ、この映画の展開って、ストーリーが大昔からネタバレしているという点に頼りすぎじゃないのかなぁ?
もし、ドリアン・グレイ初体験だったら、説明不足すぎてわけわからん!ってなりそうな。シビルの死、というイベントなんかも、あまりにもそっけなさすぎよ。

ともかく、私のトボチイ洞察力では、リメイクならではの何かを、キャッチできませんでした。たぶん、そもそも向こうが「投げてない」んだと思うんですけど・・・。
しょ、正直者にしか見えない球だったりとかしない限りね・・・。
あっ、ただ、バジルとドリアンの肉体関係を匂わせるシーンは、ちょっと上手くて、思わず「え?」と身を乗り出してしまったかも(笑)。

あと、ヒゲヅラのコリン・ファースを見て、今後丸顔の人に、髭とマオカラーの組み合わせをオススメするのはやめてあげよう、と思いました。
つーか、アタイはてっきりシリアスと思って見てたけど、今思い返してみれば、もしかしてもしかしたら、これってコメディ映画だったのかも・・・!そう考えると、マジに、いろんなことが腑に落ちていく。うぉぉ!<今更目ウロコ

コリン・ファース(ヘンリー)

そうそう、シビルのレイチェル・ハード=ウッドは、妖精みたいに可愛かったです。
一方、レベッカ・ホールは、あまり好みじゃないもんで、アタイがドリアンだったらスルーする・・・。
そりゃ、ヘンリーの娘エミリーの存在のおかげで、話がキレイにまとまりはしたんだろうけど、執着の散り際は、もっとエグいほうが実感あるっしょ・・・。

2012年8月

 

「ドリアン・グレイ」データ

Dorian Gray(2009)イギリス

監督//
  • オリヴァー・パーカー
出演//
  • ベン・バーンズ
  • コリン・ファース
  • ベン・チャップリン
  • レベッカ・ホール
  • ダグラス・ヘンシュオール
  • レイチェル・ハード=ウッド
  • フィオナ・ショウ
ドリアン・グレイの肖像 (新潮文庫)

ドリアン・グレイの肖像 (新潮文庫)

 
ドリアン・グレイ 美しき肖像 [DVD]

ドリアン・グレイ 美しき肖像 [DVD]