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ミーハーdeCINEMA

ミーハーが、盛大にネタバレしながら映画感想をつぶやいてます。

墓地裏の家

映画感想「は」行

The House By The Cemetery / ルチオ・フルチ

墓地裏の家

ルチオ・フルチワールドのダイジェスト版みたいな!

うーん、これの制作費ってどんぐらいなんだろう?
とにかく、顔面のアップ、アップ、アップ、アップ!で、思い出したようにびょょょょ~ん!と効果音!って来られると、「安っぽいがな!」と笑ってしまう。

もちろんアタイは、フルチさんに好意を寄せているので、冒頭からして一組のカップルがズシャっと殺され(お約束)、美しい音色の音楽が流れ始めると、無意識のうちにも、合いの手を入れて応援します。
「あー、ハイハイ」


それでも、モンダイの墓地裏の家に引っ越す家族の状況は、子供の目を通して比較的ていねいに見せてもらえて、フルチ氏の改心を予感してみたりする。
もちろん、ヨカンが外れても暴れません。
大体、フルチさんほどの人が、それほどカンタンに変わるわけないので、今度こそ最期につじつまの合う映画が見られる??などと期待するのは義理だけにして、本音はゲンジツを見つめないとね。

怪しい子守りのアンは何者?とか、何故テープを燃やしちゃったの?とか、生真面目に謎を解決しようとすると、当然ストレス溜まるので、伏線に思えるひとつひとつを、心頭滅却でスルーします。

 

そんな、フルチさんに対して常に無欲な私ですけど、強いて小さな欲を言えば、もうちょぃゾンビに存在感欲しかったかな、とか思います。

ちなみに、この映画のラスボスは、フロストスティンっていうゾンビなんだけど、DVDのジャケットに、ビヨンド(別の映画)のシュワイクさんの画像が使いまわされていた、という有名な話があるんよね。
でも、問題は、使いまわしなんてことよりも、そんな似たりよったりのゾンビでアタイをテキトーにあしらうんじゃねえ!ってことなんですよね。
やっぱ、内容の点で歩み寄るぶん、せめてゾンビぐらいは、いろんなバージョン見せて欲しいじゃん!

つーかそもそも、ゾンビのあの貧相さはどうなん、って話かな。
被害者のみんなが、たまたま怖がってくれたり、わざわざ死んでくれたからよかったものの、もし相手が近代の殺人鬼慣れした、たくましい被害者(?)さんたちだったら、一撃で倒されちゃいそうなヒヨワげなゾンビを、心理的に敵に回せなかったら困るよね!
まったくもう、 ウジの湧き方もイマイチ地味だし、腐っているのか床ずれなんだか、ちょっとハッキリして欲しい!


と、ちょっと文句を言ってみたけど、別にいいっちゃいいんです。これはこれで、フルチワールドのダイジェスト版とでも思えばいいよね。
家の中に墓がある、って設定には「さすがフルチ爺!」と喜ばずにはいられなかったし。


そして、
「no one will ever know whether children are monsters or monsters are children.」
などとゆー、もっともらしいようでもあり、ミョーにピントがズレてるような、よくわかんないメッセージでEND。
フルチ監督映画の場合、わかんない時は、脳を使わず、「はあと」で処理すると円満です。


で、フルチ映画を、よほどの事情で仕方なく1本ぐらいは見とくか、って人におススメするならコレかなぁ、とアタイは思っておりますよ!

弱ちいとはいえ、バっちぃゾンビも出てくるし、美しい音楽、カトリオナ・マッコール、と定番どころが並んでいる割には時間も短くて見やすいし、破綻ぶりまでダイジェスト。
もし、それまでカタギだったのに、フルチ学会に急遽参加するハメになっても、これ一本見ておけば、あとはテキトーに話を合わせるだけで、充分フルチおたくのフリができると思われます!

2004年1月

「墓地裏の家」データ

The House By The Cemetery 1981年 イタリア

監督//
  • ルチオ・フルチ
出演//
  • カトリオーナ・マッコール
  • パオロ・マルコ
  • アニア・ピエロニ
  • ジョヴァンニ・フレッツア
  • ダニエラ・ドリア