ミーハーdeCINEMA

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『ドラマ』ラ・レボリューション(2020)

LaRévolution/NETFLIX

ラ・レボリューションのマドレーヌ

目次

 

あらすじと感想

フランス革命に至る過程を感染ゾンビ(ヴァンパイア?)ものとして意欲的な血糊描写フリル&リボンで彩った全8話。

最初のほうこそ猟奇殺人の冤罪ものっぽくて、檻のなかでつながれた死刑囚が、真犯人を隠すためのいけにえであることを見抜いた医師による犯罪捜査ミステリーかなと思ったんですけど、それにしてはあまりにも自由。
四方八方に話がブッ飛んでいくんであります。

なんせエスパーと思しき人物もいますし、死んだはずなのに生きてたけどやっぱ死んでた、みたいな人も。
ラブラブの代償的出生の秘密や、貧富の差問題も当然組み込まれておりまして、マジ一筋縄ではいかなそう。
ともすればアタイのオツムが焦点を定めきれずに、おいてけぼりを食らうほどに。

いざおいてけぼりを食らいますと、「おもんないわ!!」と言って開き直りたくなるのが人情ってもんです。
だがしかし、視聴時間のモトをとりたいという煩悩を抱え込む強欲ミーハー的には「おもんないわ!!」というのはいまわの吐血でございますので、できるだけ「いや面白かったで!」というエキスを収集するべく努力しました。

いや確かにおもしろエキスは結構溜まったんですよ。
ゾンビおるからね、ゾンビ。(バンパイアかもしれない。)
貴族ゾンビは、お食事も贅沢でむかつきますよ、ちょっとだけ食べて残りは放置。
お食事化した被害者も、そりゃー報われませんよね・・・。

 

つーか話をちょっと戻すと、死刑囚の冤罪を証明しようと奮闘するその医師こそ誰あろう、貴族の首を山積みにした「ギロチン」の生みの親、ジョセフ・ギヨタンなのであります。
なぜ「人を救う」ことを信条とする清き心を有する彼が・・・・そんな大量殺戮用処刑道具を作るに至ったのか・・・・。
気になる、気になる、気になりますよね?

しかしこのドラマそこまで描写が進む直前に、ナント「おしまい!!チャンチャン!!」ってなるんです!!!
確かに察しはつきますが、散らかり放題でチャンチャン!!って、そんな狼藉許されます?

いや本来はS2撮る気まんまんだったと思うんですよ・・・。
しかしどんな事情だか、S1で打ち切りが決まった模様なんですよね。
つまりいまから面白くなるよ、というクライマックス寸前で終わり、続きを見たい視聴者は泣き寝入りするしかないんです!
ねぇ!!アタイなんのペナルティー受けてるわけ??

 

ネトフリのドラマはそれがあるから油断ができない感じですよね。
視聴者の声も多数決で勝たねば反映されそうにないですが、それでも時々は続編を望む視聴者がスクっとばかり立ち上がり、針山でネトフリの尻を叩く必要があるなと思いました。

NETFLIXドラマ「ラ・レボリューション」

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ともあれこのシーズン1、衣装は華麗、画面はさながら美術館。
そこを血の海と肉片で染める所業はあっぱれで、これぞサービス精神の鑑と言えるのでは・・・と身を乗り出したのは確かです。

ただどこか空回り感があって、アタイの中のボンクラが、初期のボルやん(※1)を思い起こすなどはしました。

(※1)
ボルやん誰それ?と思いましたか。
おめでとうございます!!そんなあなたの健全さがまぶしいです!!
ボルやんとは、映画愛のあまりコアな人脈を湯水のごとく使用し自らメガホンをとるような愛すべき人ですが、とりあえず試験には出ませんのでスルーしていただいて大丈夫です。

 

とにかくですね、ボルはさておきラ・レボリューション。
まじ雰囲気はいいんだ、雰囲気は・・・・。 

キャラクターもそれぞれ魅力で、まず誰がなんと言おうとドナティエンが良いのです。
壊疽で苦しむ前半の鬼気迫る様子から後半は一転。
無敵のパワーを得るや否やハッピーオーラをキラキラさせて、調子に乗っちゃう様がクソ可愛い。
白馬にまたがり馬にスキップさせて登場よ。

しかも標準の衣装は花柄ですからね・・・まじ最高っすよ・・・・。

ドナティエン・モンタルジ

あと、強い女子がガンガン出てきます。
そもそもヒロイン枠からして強い!!
この現代、世に出るドラマとして、その点は称えたいところです。

以上。

 

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「ラ・レボリューション」DATA

  • LaRévolution(2020)フランス

出演

  • アミール・エル・カセム(ジョセフ・イグナス・ギヨタン)
  • Marilou Aussilloux(エリーズ・モンタルジ)
  • ドゥードゥー・マスタ(オカ)
  • AméliaLacquemant(マドレーヌ)
  • リオネル・エルドアン(アルバート・ギヨタン)
  • ジュリアン・フリジア(ドナティエン・モンタルジ)
  • コリン・ビール(オフェリー)
  • イザベル・エメ・ゴンザレス・ソラ(カテル)
  • ローラン・リュカ(チャールズ・モンタルジ)
  • ディミトリ・ストロージ(エドモンド・ペルーズ)
  • ガイア・ワイス(マリアンヌ)
  • イアン・トゥリアック(ルイ16世)