A Rainy Day in New York/ウディ・アレン
目次
ティモシー・シャラメが美しい・・・
ウディ・アレンのハラスメント問題で、公開にあたってすったもんだあった模様だし、出演者がこの映画に出たことを汚点のように言ってるし、「なんだかなぁ・・・」が山盛りあるには違いないんですが、ウディ・アレンの映画ってやっぱ面白い・・・というか上手いんですよ・・・・。
それに、映画はウディ・アレン一人のものじゃないんです。多くの才能と情熱・・・あとビジネスや生活の集大成なんですよね。
だから、個人の問題は個人の問題であるとして(今後ウディ・アレンは映画を撮らないでほしいけど)すでに完成したこの映画を否定しません。
だって、ティモシー・シャラメとエル・ファニングの雨降りニューヨーク毒々ラブコメですよ。ミーハーとして、素通りできるわけないじゃん・・・。
大体、こんな人間界にいるのが疑わしいほどの妖精二人カップルが、ウディ・アレンの脳内ニューヨークを舞台に、盛大にすれ違いまくるんですよ。
設定だけで大勝利まちがいなしのやつですよね!
ティモシーは雨にぬれたりピアノ弾いたり歌ったり、偶然友人の撮影現場に遭遇し、セレーナ・ゴメスを相手に手に汗握るキスシーンまで3テイク撮られるわ、ミーハーのハートを瞬間沸騰させる要素にいとまがございません。
このまま煮込まれ続けますと、ハートの鮮度が危ぶまれます・・・・。
つーか、セレーナ・ゴメスとティモシー・シャラメが出る自主製作映画って現実からの剥離がすごすぎますよな・・・。
そしてね!
エル・ファニングがめっちゃめちゃ可愛いんですよほんとにもう。
くるくると変わる表情のチャーミングさは、控えめに言って世界一。
パステルカラーのセーターが、この世でいちばんほほえましいファッションと化すなんて、エル・ファニング力おそるべし!!
しかも、コートの下に何も着てない状況まであったりするんです・・・。
そんな非常事態を見せられるこっちはすでに萌え尽きて炭になり、鼻から煙が出てるのに、どう反応しろって言うんでしょうか。
一方、ジュード・ロウなんて言われなきゃ絶対、妻に浮気されてるかも知れない脚本家にしか見えないし、こともあろうにエルファニングを放りだすディエゴ・ルナの狂気の沙汰は、たとえ映画の役であっても、もはや通報レベルです。
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ともかくいろんな要素が脳内でまじゃこじゃになって、可愛くて楽しくておかしくて皮肉と毒を含んだ人の悪いこんな映画を、84歳のウディ・アレンが撮ったのかぁと思いますと、やっぱり「お元気なのだね・・・・。」とシミジミするものがあります。
ラストシーンなんてもう、最高としか言えない・・・。
つーかこの映画、昔だったら主役はウディ・アレンとダイアン・キートンが演じた感じ?
ティモシーシャラメ&エル・ファニングは今じゃなきゃありえなかったキャスト?
まぁ当たり前なんだけど、どの映画にもそのタイミングならではのこもごもがあって、何かがひとつ違うだけで自分にとってのスタンスが激変するのは面白いです。
ウディっぽいティモシーを見ることは今回限りになりそうなので、その点においても一期一会感の大きい映画だったと言えるかも・・・。
あと、ミーハーとして、見る前はキャストの豪華さに目がくらんじゃったんですが、鑑賞後はいやもしかしてこれ、撮影の人凄くない??ってなりました。
ヴィットリオ・ストラーロと言って、ラスト・エンペラーなど撮影された方のよう。
ウム、そういうことなら覚えておかねば・・・。
『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』DATA
- A Rainy Day in New York(2019)アメリカ
監督
- ウディ・アレン
キャスト
- ティモシー・シャラメ(ギャツビー・ウェルズ)
- エル・ファニング(アシュレー・エンライト)
- セレーナ・ゴメス(チャン・ティレル)
- ジュード・ロウ(テッド・ダヴィドフ)
- ディエゴ・ルナ(フランシスコ・ヴェガ)
- リーヴ・シュレイバー(ローランド・ポラード)
- アナリー・アシュフォード(リリー)
- レベッカ・ホール(コニー・ダヴィドフ)
- チェリー・ジョーンズ(ギャツビーの母)
- ウィル・ロジャース(ハンター・ウェルズ)
- ケリー・ロールバッハ(テリー)
- スキ・ウォーターハウス(ティファニー)
- グリフィン・ニューマン(ジョシュ・ルーミス)