HELLRAISER: BLOODLINE/アラン・スミシー(ケヴィン・イェーガー)
目次
ピンヘッドちゃん宇宙編
さすが我らがピンヘッドちゃん!!
今度の舞台は宇宙です!!
あんな痛そうなお体なのにそんな遠路はるばるお出かけなんだし、ちょっとは労をねぎらいましょうよ・・・。
なのに感傷にふける余裕もくれず、恐怖にふるえるイトマもくれず、アタイがポカーンとおやつのまんじゅうなどとり落としてる間に、スピーディに変わり果ててしまわれる。
ああクライマックスにあるまじき、ご都合なオチ。
アーンド、ピンヘッドに対する中ボス程度の軽々しい扱い!
だからこんな有様か!とか言って、アラン・スミシー名義の真相に思いを馳せてみたりする。
あらすじと感想
お話は、中世に始まり未来で終わり。
何世代ものめくるめく時を、まとめてあっさりと駆け抜けました。
設定が壮大な割には、あれもこれものエピソードを手当たりしだい組み込んで、古新聞紙でカサ増しした福袋的な?B級の中でも、1.2を争う、お得感をひねりだせない内容でした。
例えばアルジェント映画なら、それでも全然オッケーですよね。
しかし、こと「ヘルレイザーの完結編」ってことになると話はべつよね!!
シリーズ最初から欠かさず見ているヒマ人としては、「ヘルレイザーの完結編」を見終わって、物足りなさにボーゼンとたたずみたくはないのであーる。
どうせだったら、あっけにとられて愕然とさせてもらいたいのであーーーる。
これ、大きな違いだからね・・・。
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ただ、前述の部分だけ100歩譲れば、ほんとは結構面白かったとこもあります。
映画としてどうよとは感じるものの、自前の想像力を活用すれば、物足りなさは過剰なほどに補うことが可能。
だいたい、宇宙船が箱になっちゃうなんて、アイデアとしては最高だったと思います。さぞかしピンちゃんもたまげたろうなぁ・・・。
キャラクター的にもブルース・ラムゼイはミーハー好みのいい男だし、パズルも解いてないっていうのにあまりにもご災難な双子とか、ザコとどこが違うんだ?みたいな微妙な立場の闇の女王だとかとか、3日ぐらいのヒマがあれば気が済むまで突っ込めて楽しめるのかもしれません。
双子セノバイトの、体を張ったワザも好き。
人間、清く正しく生きた以上は、双子にサンドイッチされて、体がぐるんぐるんと巻き込まれるような死に方だけはしたくないのはまぎれもない。
などなど、不満以上に好きなシーンも多いので、「見なくてもいい(ぷんぷん)!」とまでは思ってません。
ヘルレイザーって、3以降は見てない人も多いと思うけど、ものは試しという言葉は、この作品のために生まれたはずです。
もしも、アゴのひとつやふたつ、外れたとしても、近代医学は優秀なので、なんら臆することはありません。
難易度の高いつじつまあわせに苦労した暁には、脳細胞の活性化も期待できそう。
ホ、ホ、ホラー・セラピー的な?わりかし最先端の頭の使い方ではないでしょうか。
(2004年)
ヘルレイザー:ピンヘッドファンコのPOP Hellraiser: Pinhead Funko POP
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「ヘルレイザー4/ブラッドライン」データ
HELLRAISER: BLOODLINE 1997年 アメリカ
監督
- アラン・スミシー(ケヴィン・イェーガー)
出演
- ブルース・ラムゼイ
- ヴァレンティナ・ヴァルガス
- ダグ・ブラッドレイ
- キム・マイヤーズ
- クリスティーン・ハーノス
- アダム・スコット
ヴァレンティナ・ヴァルガス?誰?と思う人多いと思うんだけど、どうか「薔薇の名前」を思い出して!!!いるから!!
ただし、ちょ・・・こんなとこで何やってんの・・・・。
というセリフは一応禁句ではないでしょうか。