マスターズ・オブ・ホラー12話 ヘッケルの死霊(2006)
オーソドックスお耽美系!
うひゃーっ!!いいです、いいです!!
のっけから怪しくもお耽美で、ゴシックな幕開け。
いくらありきたりとはいえ、ポーの一族をこよなく愛する乙女(誰や!!!)としては、前のめり以外の姿勢はありえない。
他人事限定だけど、ブットゲ(※1)様のおかげで倒錯趣味にも免疫あるし~~。
お話は結構オールドソックス(くさいかも……)!!
とあるおどろおどろな夜、ひとりのハンサム紳士が老女ネクロマンサー・カーネイションのすみかを訪ねます。
そのハンサム紳士、エドワード・ラルストンは、どうにも妻の死をあきらめきれず、「どうか生き返らせてくれっ」と無茶を言いにきたのです。
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……ってあらすじは結構どうでもいい。
アタイが、ここでヒトコト言いたいことは、エドワード・ラルストンのハラリの前髪が色っぽ~い~~!!!!ってことに尽きるのです。
それだけでDVDのモト取り60%達成!!
その後の展開はまぁ、普通といえば普通。
主人公はオルフェウスとエウリディケでもなし、イザナギとイザナミでもないので、「一応生き返らせてあげるけど、決して振り向いちゃいけないよ!!」ってネタじゃーなかったです!!!
ぶっちゃけ,死体が生き返ったら、そりゃゾンビやがな!!っという、まったく普通の展開です!
ただし、ちょくちょく細かい指圧のココロが仕込まれていて、そのツボで経絡を結べば、たぶん整体師さんが発狂する!!!
ヘッケルとドクターのやりとりの間中、胸が開きっぱなしの死体とか、わざわざパンの上にある首吊り死体とか、脇役ゾンビのほほえましい背景っぷりとか、ストーリーに直接影響のない、細かいサービスの盛りが良い!!
けど、死んでも死んでも死んでいる(?)、犬だけはさすがに涙を誘う!!
まぁ、60分のテレビものであるゆえに、本気を出す前に終わるんですが、デザート皿に小高く盛られた一点豪華な三時のオヤツが、小腹を格調高く満たしてくれる感じ!!!!
なんつっても、「ゾンビとのエッチじゃないと感じない美女」に惚れるジレンマ!!つーのはさすがに開いた口がふさがらないほど、ネクロマンティックを越えている!!!……と思います。
アーンド、同じ語って聞かせる物語でも、ビヨンド・ザ・リミットとは偉い違いなのでひと安心!
そんなわけで何はともあれ、あーあ、おもちろかった!!と満面の笑みで言い切りたいです!!
※1 ユルグ・グットゲライト(ネクロマンティック・死の王などを撮って、本国ではことごとく上映禁止処分を受けているヒト)
(2007年5月)
「ヘッケルの死霊」データ
マスターズ・オブ・ホラー第12話 ヘッケルの死霊
HAECKEL'S TALE 2006年 アメリカ
監督
- ジョン・マクノートン
出演
- デレク・セシル(医学生ヘッケル)
- ジェラルド・プランケット(ドクター・ハウザー)
- ジョン・ポリトー(ネクロマンサー・モンテスキー)
- トム・マクビース(ウォルフラム)
- スティーヴ・ベーシック(ラルストン)
- ミッキー・マウンセル(ネクロマンサー・カーネイション)
- リーラ・サヴァスタ(エリーズ)
- ジル・モリソン(レイチェル)