SUBCONSCIOUS CRUELTY/カリム・ハッセン
目次
まぁ、変態かな
世の中寛容。
なんと、ネット上にはこの作品の公式サイトまでございます。
2000年カナダ政府「正式発禁」 認定作品らしいんですけど……いや~、困った困った。
チープ作品ならではの面白さを期待させてくれるDVDのジャケの画像は、かなりガセです。
ともかく、よい子はあんまり見ないほうがいいとおもうけど……。
と、止めるまでもなく見たくないよねぇ、自発的に。
もちろんストーリーなど、ないも同然。
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人間、理性をつかさどる左脳が狂ったら、暴走した右脳はこんなに困ったことばっかり考えるのに決まってら~~。 ……という乱暴な言い草の、えんえんと悪夢な映像です。すごい疲れます。
ある時は横たわる裸体の女性。
切れ目を入れたおなかからじゅるんと目玉が出てきたり、ある時は数人の男女がウネウネと泥だらけになりつつ大地とまぐわってみたりします。
いやに目の座ったアニキが残虐の限りを尽くして命を冒涜しようとしたり、一方ではちょっと神さまにチャチャを入れたり、と新進鬼畜監督カリム・ハッセン、やりたい放題しでかし放題。
なにしろ全編、首からだろーが土からだろーが木からだろーが、見境もなく意味もなく、ブクブクブクっと出血の行き過ぎた大サービス。
粘っこい糸引き血糊がクドすぎて、ゴボゴボゴボっと吐きそうです。
なんせそいつらの右脳のなかに秘められた残虐な欲望ときたら、ことごとくお洗濯が大変っぽく、きれい好きにはツラさ倍増……っつーか……どいつもこいつも、そんな虫のわくよーなもん、秘めてるんじゃねぇ!!
おかあさんは許しません!!(パコン!)
とまぁ、おかあさんは許さないものの、映像は血みどろながらもマッタリとおおらかな進み具合で、環境ビデオの一種っぽい感じがしなくもないです。
音楽がまた妙に美しく、まさかアート路線を狙ってるのでは?との疑惑が頭をよぎります。
もし、このテの映像がアリだったらの話だけど、なんとなくバックグラウンドに流したりすれば、結構インテリアに馴染むかも………………。
って、ムリ!ムリ!!ムリだっつの!!!
す、少なくとも畳のお部屋にだけは、なにがなんでも似合いませんよね!
でもなぁぁ……人それぞれに内容は違っても、みんな結構しょうもない妄想を抱えて生きてるってのはあるかもな、と揺さぶりをかけてきますよねえ。
もし、私の右脳が暴走したら……と思うと、まんざらカリムさんを責められないかも。
今まさに私はしょぼい自前の左脳(理性?)を使ってダイエット中、一方右脳(本能)はケーキとチョコだらけ。
もし、カリムさんおっしゃるところの右脳オンリーになっちゃったら、私はきっととてつもなくドスコイな妄想に苛まれ……。
ああ、押し寄せる生チョコ。降り注ぐいちご大福!戦うドーナツ!鉄のカンオケで焼いたラム酒漬けのフルーツとナッツのケーキに、ブルドーザーですくった生クリームをぶっかけて、世界中からかきあつめたイチゴをぜーんぶ乗せて食ってやるぅぅぅぅぅぅぅ!!け、け、結構本気だったり!!!
それがもし映画化されちゃっちゃった日には、冒頭10分見るだけで血糖値大上昇まちがいなし。
味覚もマヒする、マカダミアナッツ入りサブリミナル効果のおまけつき!
結果、肥満、もしくは糖尿病化する人続出!
ど、ど、どのみち、発禁かぁぁぁぁ???
でももし題名を 「脂肪分裂」 とかつけたりしちゃえば、なんか妙に希望あるじゃん!
ほらー、やっぱ私の勝ちじゃん。(何が)
2004年1月
「大脳分裂」データ
SUBCONSCIOUS CRUELTY 2000年 カナダ
監督
- カリム・ハッセン
出演
- ブレア・アッシャー
- イヴァイロ・フヌーブ
- クリストファー・ピギンズ
- エリック・ペティグルー
- マーティン・ヴィアレ
- ソフィー・ラウジール