ミーハーdeCINEMA

ミーハーが映画やドラマを見てはあれこれとつぶやいてます。

「映画」ゾンゲリア

DEAD BURIED(1981)ゲイリー・A・シャーマン

ゾンゲリア

悪趣味で人でなしなゾンビ!

そもそも「ゾンゲリア」などという、ふざけた邦題!
この語感からは、ばっちぃゾンビがゾロゾロ出てきて、死臭をふりまきながらドロドロ溶けるような映像しか想像できないってモンですよね。


けど、ダン・オバノン(脚本)のおかげなのか、なんか普通に面白い!
まぁ、どのみち食事中に見るモンじゃないな、とは思いますけど。

つーか出だしはこの邦題からは想像もつかないほど静かで美しい海辺。

心澄み渡る美しい音楽。
カメラをたずさえた一人の男の前に、突然現れた美しいブロンド女性がお胸をぽろり・・・・。

 

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そして男がクラクラっとなるや否や、アレヨアレヨとむさくるしいおじさんどもに取り囲まれ、「笑え」とか言われてフラッシュをシュボシュボ焚かれつつ、生きながらなにが何だか火をつけられて!!

あー、なんだなんだ、この連中は!!
と思うより先にもう燃えてる!

つーかぶっちゃけ、この連中は生きてる人間を装った死人たちなわけだけど、そこんじょそこらの死人とは、ちょっと一緒にできないのです!

何かもうあらかじめ「村ぐるみで死人」なんですよ・・。
殺すターゲットをすかさず集団でわらわらと取り囲み、 被害者を笑わせて、惨殺しながら記念撮影をするのが趣味らしい。

なんせ、ふだんは普通に生活しちゃってる一見普通の人たちを、「コイツはゾンビ!」 と、どこで見分けるかっていうと、「クローゼットにプロ仕様のストロボがあるかどうか!!」なんだもん!!!

 

そしてやっぱり、キャストですよね。
ハッキリ言って男どもは、主役のジェームズ・ファレンティノもがっつり含んだ上で、一筋のためらいもなく、むさくるしい野郎ばっか!

その代わりといっちゃー何だけど、女の人は美女揃えときましたから!!!って姿勢にまあ、サービス精神を感じます。

 

中でもやっぱし、看護婦姿のリサ・ブロントですよね。
リサ・ブロントに「キモチよくしてあげる」なんてささやかれながら眼球にぶっすり注射されたりしようもんなら、脳味噌がとろけよーがシビレよーが、普通の生理現象ですもんね。

つーか、どっちかというと死にますけど・・・。

ちなみにスプラッタ描写控えめなこのスケッチではただの眼球だけど、映画の眼球には顔もついてるのでそれはそれは痛そうです!

ま、皮膚がずる剥けなぶん差引きゼロと言えなくもないか・・・。

 

さてラストには、今でこそ珍しくもないパターンですけど、当時は斬新、かつ衝撃のどんでん返しがスタンバイ!!!

どんでん返しちゅーか、救いがないちゅーか、ある意味めでたしめでたし、ちゅーか、あとのことはしらん、みたいな人類の明日的に無責任な結末が、いかにもこうゆうB級映画の醍醐味っぽくて・・・・なんとなく好感度高いと思います!!

人を選びつつオススメ!

2005.5月

 

「ゾンゲリア」データ

 

ゾンゲリア [Blu-ray]

ゾンゲリア [Blu-ray]

 

 

DEAD BURIED 1981年 アメリカ

監督

  • ゲイリー・A・シャーマン

出演

  • ジェームズ・ファレンティノ(ダン)
  • メロディ・アンダーソン(ジャネット)
  • ジャック・アルバートソン(ドッブス)
  • デニス・レッドフィールド(ロン)
  • ナンシー・ロック・ハウザー(リンダ)
  • リサ・ブロント(リサ)
  • クリストファー・オールボート
  • ロバート・イングランド(ハリー)
  • マイケル・バタキ

『映画』ゾンビ(1978)

Zombie/ジョージ・A・ロメロ

ジョージ・A・ロメロの映画ゾンビ

目次

 

ゾンビ映画の金字塔

 

死者がムクムクよみがえり、生者をむさぼり食らうようになった世紀末。
世の中を代表してテレビ局が、悪夢の事態にたまげてアタフタしていた。
ひらたく言えばパニックですよね。

そういや昔、テレビかなんかで見た時に、確か死者がよみがえるハメになった原因の説明があったような気がしたけど、今回見たバージョンにはそんなモンなかったなぁ。
どうやらあれは日本で放送する際の、特別サービス(大きなお世話とも言う)だった模様です。それか、私の幻覚だったか・・・。
まぁ、浮いてたよね・・・。惑星からの特殊光線なんちゅう、全てを台無しにする蛇足など、ロメロさんが進んでつけたとは思えないもん。

つ~か、もし理由や、原因が必要なら、ロメロ監督自身がいずれそれで1本映画を撮る!!って言い出すんとちゃうんかなぁ~~。
そして、それなら、クオリティがどうであれ、必ず見せていただきたいデス。

 

ともかく、この映画と、それを見る私たちにとって重要なのは、ゾンビにとって生きた人間はエサなのであり、ゾンビと化した死人は、もう家族でも友人でもないのだ、ということと、ゾンビ化はウィルスみたいなヤツの感染(たぶん血液感染)によって起こる、ということ。

ゾンビと化したミゲールは、「ゾンビと化しても夫」と、生前の情を信じる妻のノド笛を、何のためらいもなく食いちぎる。
その生者と死者の温度差は、目撃者に恐怖を自覚させていき、やりきれなさのこもった弾丸を撃たせる。

そんな修羅場の中で知り合い、連帯感を分かち合ったSWAT部隊のロジャーとピーターは、テレビ局員のスティーブンと、その恋人フランとともに、ヘリで街を脱出する。

 

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空から見下ろす死者の行進は果てしなく、どこへ行こうと、状況はなにも好転しないであろうことを感じながらも、一行は巨大ショッピングセンターにたどりつき、仮の居場所を構築していく。
ショッピングセンターは、武器も食料も音楽も、エスカレーターとしても使える(オイ)滑り台もあるというパラダイス。
ゾンビをぼちぼち退治さえすれば、この上なくヒャッホーでキャッハーな安全地帯なのでした。

しかし、もちろんわずかな油断は即座に、命取りとなってかえってきます。
この映画では、背後への気配りが欠ける、というよりも、カっとして冷静な判断力を失うことが「油断」として描かれています。
彼らは、本能的な、所有することへのこだわりや、理性のすきまからふと顔を出した独占欲から、結果的に命を落とす。おろかだけど、そのおろかさが、生きた人間の証拠なんだなぁ~、とやるせない。
物欲は、絶望の中の、慰めでもあったわけだからなぁ。

と、いうことで、全体的にこの、「ショッピングセンターへの立てこもり」の発想がすごいなぁ、と思う。
ロメロが描きたかったメッセージや、当事者たちの複雑な心境の、きめこまやかな表現が、この舞台だからこそ可能になってた感じ。

 

ゾンビのロジャー


今更言うまでもないんだけど、私はこれを、傑作中の傑作映画だと信じているので、いつもならツッコムところ……たとえばフランやピーターの目と目の距離感や、ロジャーの毛根の真相など、今回はぜんぜんどうでもいいもんね。

 

いやホントホント、たとえ乱れた時の髪形がどうであれ、アタイは、「男は生え際じゃない!!」と強く悟った上でロジャーの嫁になりたいとまで思っていたので、毛布がムクっとするあのシーンでは、本当にせつなくてしょうがなかったよ!!


そしてラストではピーターが、私をはじめ、ロメロゾンビファン一同の、永遠のヒーローになりました。
このあとピーター役のケン・フォリーが、どんな変貌を遂げようと(デビルズ・リジェクトとか)、どんなヒドイ映画に出ようとも(ゾーン・オブ・ザ・デッドとか)、アタイは変わらぬ愛を誓っております。
どうぞ遠慮なくたたえてくれたまえ、「ミーハーの鏡(パチパチパチ!)」と!

あ、あと、特殊メイク界のカリスマ、出たがりトム・サヴィーニが浅ましい乱入者を好演してます。
メイクといえば、最近の、「スゴいCG」とか、「飛び出してくるような迫力」に慣れた目には、この時点のゾンビメイクは、まだ発展途上なんだけど、アタイは誰に気の毒がられよ~が、この映画の青白いゾンビが好きと言ったら好き!!なので、またボチボチ、アイコンなんかも増やしていこかなぁ、と思ってます。
イマドキって、GIFアイコンの需要なんてあんのかな?まぁ自己満足じゃよ、うひひ。
ナニゲに各ポイントで、存在感を放ってる看護婦さんゾンビとか、ノーマルだった人生から、ゾンビ愛に目覚める原点じゃん?

というわけで、ひさびさに見たけど、やっぱし名作。これがあるから、ゾンビ映画の今がある。ウン。

 

2010年8月

 

ゾンビ ディレクターズカット版<HDリマスター版> [Blu-ray]

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「ゾンビ」データ

Zombie/Dawn of the Dead(1978年)

 

関連してるやつ

seicolin.hatenablog.com

seicolin.hatenablog.com

 

監督

  • ジョージ・A・ロメロ

出演

  • デビッド・エンゲ (スティーブン・アンドリュース)
  • ケン・フォリー (ピーター・ワシントン)
  • スコット・H・ライニガー (ロジャー・デマルコ)
  • ゲイラン・ロス (フランシーン・パーカー)
  • デビッド・クロフォード (フォスター医師)
  • デビッド・アーリー (バーマン)
  • リチャード・フランス (科学者)
  • ロッド・ストファー (ロイ(SWAT隊員))
  • ジョン・パフィシコ (ウーリー(SWAT隊員))
  • ジョージ・A・ロメロ (テレビのディレクター)
  • ハワード・K・スミス (テレビのコメンテーター)
  • クリスティーン・フォレスト (テレビのプロデューサー)
  • トム・サヴィーニ ( 暴走族のメンバー/トラックに轢かれるゾンビ)
  • ジョセフ・ピラトー (埠頭の偽警官)
  • レナード・ライズ (ナタで頭を割られるゾンビ)
  • ジョン・ハリソン (スクリュードライバーゾンビ)

▼萌えゾンビのランキングみたいなのあったので貼っとく!


Dawn of the Dead Top 20 Zombies

 ▼なんかちょっと欲しい。貼っとく。

[rakuten:halloween-world:10053012:detail]

『映画』ゾーン・オブ・ザ・デッド(2009)

ZONE OF THE DEAD/ミラン・コニェヴィッチ ミラン・トドロヴィッチ

ゾーン・オブ・ザ・デッド

目次

 

たしかに残念、だがしかし!

 

いや~~~はははははっ、私は好きです!

そりゃーたしかに、元祖ゾンビバスターの「ケン・フォーリー主演!!」っていうのが最大の目玉であとはほぼ付け足しだろな、ぐらいはアタイにもわかるけど、その「付け足し」が、お、お、おもしろかったから・・・。

とはいえ鑑賞前の準備として、あらかじめ期待値をぐっと下げておく必要はあります。

やっぱさぁ、 ゾンビ映画って出来が良すぎてもあんまし面白くないんよね・・・。
その点これはツッコミ所のバランスが、好みな塩梅(かなり)に偏っていて、ツカミからぐっと酒が進むったらナイんですわ。(酒の肴か!)

 

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あらすじと感想

ともかくコトの始まりが、すっげえ安易で笑っちゃう~~~!

はじまりは確か「ブラック・スモーク」とか言う作戦。
その、なんかよくわからん作戦で使う、たいそうなガスを乗せた列車がセルビアのどっかの駅に止まるんです。

一方で、与太モンと駅員のちょっとした小競り合いでうっかり発砲、みたいのがあって、ガスタンクにまんまと命中!!
モウモウモウっと絶好調にガスが漏れ、またたく間に皆ゾンビ化!!

 

そしてあちこちエライことになるわけですけど、エライこと自体は「何オブザデッド」でも50歩100歩。
でもこれはたぶん作り手の狙い以上に、各自好き勝手な方向に発酵しまくり、かなり自由に伸び放題です。
ぶっちゃけキャラの香ばしさね。
クサヤやドリアンが子供だましに思えるほど、強烈な個性を放っております!!
ゾンビものとして、この点は極めて重要なのではないでしょうか!?

 

あくまでも、無駄で無意味でボンクラな設定を貫きながらも、こうまで濃い味つけを突きつけられると、相当、オブザデッド麻痺したマンネリおつむの中にも、お得で満腹な気分が漂いはじめてしまいます。
いやまぁ錯覚なんですけど、「フラシーボ効果(はあと)」とか、コトバを選べば済む問題でございます。

 

なんせ、なんかよくわからん犯人を護送する一行の人間模様の無駄さが秀逸!

主人公のレイエス(ケン・フォーリー)のよくわかんない一流さと、ココロに秘めた悲しみ(妻の自殺!!ベタ!!……まさか、ただの事故じゃないよね?←ありうる)、そして親友刑事との途中まで濃い絆、さらに新米刑事を温かく大きな目で見守るという、ケン・フォリーの主人公っぷり!

ぶっちゃけ、ロブ・ゾンビのデビルズ・リジェクトでの扱いとは、ドえらい違い!!

 

そこへ、修道院から出てきた無敵ランボーやら、列車に乗りそこねた教授やら、護送されてる犯人やらが、必要もないのにわざわざネットリ絡むんです!!
確かに一旦あきれるんですが、そこを1歩乗り越えるだけで、もう箸が転げても爆笑状態。
これはもしや、苦しみを乗り越えてから気持ちよくなるという、オタクにとってはまぼろしのあの現象。
つまり、家でゴロゴロしながら、ランナーズ・ハイの擬似体験ができたということではないでしょうか!

 

でもって、ガスでゾンビ化したやつらは、運動能力も生前なみ。
たしかに肉体的には無傷ですから、そりゃ全力で走りますよね。

大事なことなのでもう一度。
全力で走るゾンビ。心臓止まってるから息切れもなし。
となるともはや人間は、体力でかなうわけがない!

 

ただ、走るゾンビにナットクいかないゾンビファンもいますよね?
ぶっちゃけ、私はそのクチです。

ところがこの映画はその問題もらくらくクリアしています。
走るゾンビのかたわらに、ロメロタイプも無理やりしっかり配置されているのです。

おかげで、旧タイプファンもほっと胸をなでおろせることうけあい。
スタッフグッジョブ、モノノミゴトに節操なし 気の利いた仕様をありがとうございます!

 

つーか、製作サイドとしてはたぶん、ナイト・オブ・ザ・リビングデッドのファンと、ドーン・オブ・ザ・デッド(リメイク)のファンの、2兎を一気にとりこにする意向だったと思われます。

実際は、2兎がまとめて失望するハメになってるような気もするけど、どっちにしろ、「力ずくで両方まとめちゃってる」ところは、本気で斬新だと思います。

 

あと、この映画のゾンビの造形、私はスキデス。
なんせゾンビに対する愛情だけはこんなに濃いよ!というのが一目でわかる。

とくに、ずらりゾンビの日光浴大作戦!!?って山場なんか、絶対愛がなきゃ思いつかない名シーンですし!

 

ということで、少々英語がヘンだとか、細かいことは気にしない。
必要とおぼしき脳内補正が成功さえすれば、ピリリと配合されたオマージュネタも嬉しい、「ナンチャッテ珠玉の1品」ぐらいには充分思えるおもしろさだと思います。

ええ、ええ、アタイとしても、近年モノの中では、ややプッシュの方向です!!

 

2010年6月28日

 

ゾーン・オブ・ザ・デッド [DVD]

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「ゾーン・オブ・ザ・デッド」データ

ZONE OF THE DEAD(2009)イタリア・スペイン・セルビア

監督

  • ミラン・コニェヴィッチ
  • ミラン・トドロヴィッチ

出演

  • ケン・フォリー Agent Mortimer Reyes
  • クリスティーナ・クリーブ Agent Mina Milius
  • エミリオ・ロソ Prisoner
  • ミオドラグ・クロストヴィッチ Inspector Dragan Belic
  • ヴコタ・ブラヨヴィッチ Armageddon

▼予告編。別に本編見なくても、これだけ見ればこと足りる模様。

youtu.be

『映画』ゾンビ3D(2006)

超立体映画 ゾンビ3D/ジェフ・ブロードストリート

超立体映画ゾンビ3D

目次

 

超立体3D?

 

えと、私は、超平面映画しか見てませんけど・・・・。
でも、超立体のこの映画がどうだったかはチョー簡単に想像できます・・・、モゴモゴ、褒めではございませんが・・・。

ともかく、立体平面抜きにしても、こりゃーヒドいっつーか、ヒドすぎるっつーか、こんなヒドいの見たことないっつーか、いや、こんなヒドいのはまあいっぱい見てるけどさ、っつーか。

まぁ、ダメに決まってるのは最初からわかってるんでいいんだけど、ダメで面白くない映画の中に潜むべきワビサビなそよ風も、まるで吹かないという寂しさが悲しい・・・・。

 

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感想

んと、最初オープニングを見る限りでは、ロメロのゾンビのまるっとリメイク!?と思われました。
私は基本的に、リメイクとかどうでもいい派です。
へんにコギレイな絵柄と化した、「ゲゲゲの鬼太郎」の最近アニメを筆頭に、モトネタを凌ぐリメイクなんて、ぜんっぜん見たことないもんね。(ぜんぜんバッチクないネズミ男なんてつまらんやろ??!!クリープのないコーヒーどころか、クリープしかないコーヒーやんけ!!<コーヒーちゃうやろ!!)

ゲホゲホ、やっぱり、ナニゴトもオリジナルでナンボ。
でもこの映画に限って言えば、まるごとリメイクだったらどんなにましだったろうとか思う。


ぶっちゃけ、シド・ヘイグが出てきた時点で、狙っているのはお笑いなのね、と、ひとまず悟りを開きました。
スコップを持たせてハマることにかけては、シド・ヘイグの右に出る者なんかいなさそうだし、そこを狙ってこのキャスティングだとしたらスギョイ。

 

まぁ、リメイクを装ったオープニングから、どんどんオリジナル度が暴走していく時はうろたえます。
お客のいない遊園地の、古びたジェットコースターに乗る恐怖と似てなくもない雰囲気と言えば伝わるだろうか。

途中で空中分解するかもしんないハラハラ感は、ある意味、ホンモノのスリルをしのぐものがあります。
設定もなんだかデタラメすぎて、逆に先が読めないし・・・。

 

つーことはつーことは、誰でも先が読めるような、つじつまの合った本格スリラーに飽きたころにお試しすれば、意外と珠玉の思い出の映画になりそうだったりするのかもしれません。
いやいや、冗談、それはないない、悪いけど!!!
ほかになにも書くことナイんで、ちょっとゆってみただけだよ!!!


でも、ゾンビ映画を3Dで!!という試み自体は、個人的にウェルカム物件。
ちゃんと頭のいい人が情熱とお金か手間のどっちかをかけて、マジメに作ったゾンビ3D映画なら、絶対面白いと思うし、最悪、大麻の煙のワッカとかじゃなくて、ちゃんと血しぶきが飛んできたり、飛び出す内臓にむせんだりできれば、たとぃ監督がウーヴェ・ボルさんあたりでも、劇場で見ようかな、という気にもなるんちゃうかいな・・・。
・・・・・・・。
(あくまで可能性の話です)

 

(2009年3月)

 

ゾンビ3D 【3Dメガネ封入】 [DVD]

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「超立体映画 ゾンビ3D」データ

NIGHT OF THE LIVING DEAD 3D (2006年/アメリカ/80分)

監督

  • ジェフ・ブロードストリート

出演

  • ブリーアナ・ブラウン
  • ジョシュア・デローシュ
  • シド・ヘイグ
  • グレッグ・トラヴィス
  • ジョアンナ・ブラック

『映画』ゾンビ革命-フアン・オブ・ザ・デッド-(2011)

Juan of the Dead/アレハンドロ・ブルゲス

ゾンビ革命-フアン・オブ・ザ・デッド-

目次

キューバ発ゾンビ映画!おっもしろ~~い!

 

オープニング。
三角イカダにて漂流者のごとく海に浮かぶ、色黒のオヤジ。
「ゾンビ映画」を日常的に見ているアタイにしてみれば、海にシットリ浸されたのんきな足は、どう考えてもサメかゾンビに食いちぎられるフラグ。
しかしまもなく、そんな平和な予定調和に、思いもよらぬ亀裂が。

え?え?いまフアンって言った?!!!このおじさんの名前?フアン?うそ?題名の?題名の?マジ?
てことはつつつまり、このおじさんが主役か!!!?そうなのか?ランニングにバミューダパンツの、むっさ苦しいこのおじさんが、ゾンビをなぎ倒して生き残るヒト?
AKBで言うなら、サシコとかまゆゆ(他のメンバーしらん)あたりの中央ポジション?
まさかね~。でも、まさしくそうなのであった。

 

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たぶん、客観的に満場一致で、むっさ苦しいおじさんでしかないフアン。
ただね、すごくスタイルがいいんです。
ランニングいっちょですったもんだする人々カテゴリの中では、最もカモシカに近い美しさがある。
もちろん毛も生えてるよ!

そして、アホ面下げた相棒のラザロ。

丸い腹の中央にアクセントとして君臨するヘソと、ハミ出た何かがチャームポイント。
なのに意外や、ラザロの息子はDNAの間違いレベルの、超イケメン担当で、ちなみに名前はカリフォルニア(笑)。んもー、なんてふざけた親子なんだ。

 

ともかくよ、フアンとラザロ
ぶっちゃけ、このコンビに比べたら、ショーン(サイモン・ペグ)とエド(ニック・フロスト)の二人なんか、はるかにお品がおよろしかった気がしてきます。
あと、フアンとラザロを囲む、オネエあり、マッチョありの、能天気ヒーローたち。下品でテキトーでたくましく、すわ、ゾンビ化?という事態でさえ、精神的な救いなどは求めない、無敵のオバカ。
ゲラゲラ、そら~強いはずだわ!

まぁ、べつに一生見なくてもこと足りる、行儀の悪いボンクラ映画です。
けど最後に、フアンが世紀の男前に見える!という、思いもよらないトラップが!!!
そしてこれを見終わったあと、セックス・ピストルズのCDを、ひっぱりださずにいられない。
なんかわかんないけど、頑張れ、キューバ!!

ともかく、地震だの大雨だの、自然の怖さを実感してる昨今、まんざら、ご近所にゾンビが溢れないとも限らないけど、その時戦う武器として、オールは必ずインプットしときましょう。
アタイ的には、下手なチェーンソーよりいい仕事するかも、とにらんでいます。
平和な時には船もこげるし、頑張ればしゃもじ代わりに使えなくもないかもよ!

 

2015年9月

 

ゾンビ革命-フアン・オブ・ザ・デッド- [DVD]

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「ゾンビ革命-フアン・オブ・ザ・デッド-」データ

Juan of the Dead (2011年) スペイン/キューバ

監督

  • アレハンドロ・ブルゲス

出演

  • アレクシス・ディアス・デ・ビジェガス (Juan)
  • ホルヘ・モリーナ (Lazaro)
  • アンドレア・ドゥーロ (Camila)
  • アンドロス・ペルゴリーア (Vladi California)
  • ハス・ビラ (La China)
  • エリエセル・ラミレス (El Primo)
  • アントニオ・デチェント (Father Jones)

『映画』ゾンビヘッズ~死にぞこないの青い春~(2011)

ZOMBEHEADS/ブレット・ピアース&ドルー・T・ピアース兄弟

 

ゾンビ・ヘッズ 死にぞこないの青い春 [DVD]

ゾンビ・ヘッズ 死にぞこないの青い春 [DVD]

 

目次

ゾンビのロードムービーという新分野!

おぉぉ、これは、新しいです!

 

物語の主人公は、寝起きの青年、マイク。
もちろんゾンビ映画なので「目覚めたらまわりがゾンビだらけ」っていうお約束はキッチリ、クリア。

寝起きマイクのまわりでも、ゾンビがヨロヨロ歩いていました。

 

寝ぼけながらも周囲の異常に焦ったマイクが、民家に向かって助けを求めたりするぐらいまでは、至ってフツーの平和なゾンビ映画のひとコマですよね。

ところがなんと、善良なはずの民間人からいきなり命を狙われて、主人公が「なにそれ?キョト~ン!」・・・みたいなあたりから、話の流れがおおいに脱輪し始めて、油断がならなくなってくるのであります!!

まず、ゾンビがなぜマイクを襲って来ないのか?怪しいですよね!

いや、客観的には主人公が人間から攻撃を受けるのはムリもない自然な流れなんですよ。

だって、マイクの風貌がね。どえらく顔色悪いしね!
なんか、穴とか開いちゃってるし。

 

 

ぶっちゃけ、単刀直入に言えば、マイクお前ゾンビだろ!ってことになるよね。
気の毒に、腕も簡単にモゲモゲするし、聞けばおしっこなんかここ3年していないっていうんだから、膀胱の惨状や押して知るべし!
でもまぁ、連れのブレントみたいに、放尿中にナニがモゲるよかだいぶマシ?

 

いやいや、そうよ。そうなんですよ。

マイクに、連れがいるコトが、この映画の楽しさなんです!

まずお調子ゾンビのブレント。
あと、二人になついてついて来た、かなり発酵してるであろう、本格派ゾンビのチーズ。
そしてゾンビだからといって分け隔てなく、ごくナチュラルに車に乗せてくれた、人間の、やもめ純愛エロじじい、クリフ。


なんつーかね~、さしあたってのストーリー自体は、目線は新しいもののとりたてて大騒ぎするほどの欠陥も長所もない感じで、ダラダラとゆるく流れます。

にもかかわらず、始終他の残念なゾンビ映画との大きな違いを感じるのは、この人たちのキャラの立ち具合いじゃないのでしょうか。

連れ以外にも、ゾンビ映画のお約束、筋肉質のアウトロー黒人完備、各種オバカキャラの配置もビンゴ!

多少、主役が安い感じはするけど、画面の中どの顔を見ても残念すぎて、B級の悲しさを実感する、みたいなことの(少)ないキャラの安定感があるのよね。

やっぱ、キャラの魅力に予算は関係ないんだよ!(あんまし)


ちなみに、その気になれば、ブレントのロス・キダーは半ゾンビ界のノーマン・リダース!・・・といえない事もない。かもしれない。

なら、マイクの彼女は、言うなればお産まえのケイト・ハドソン。
クリフは、んとんと、無名界のドナルド・サザーランド!
可愛いチーズは、ゾンビ界きってのジミー大西!(メイク前のマーカス・テイラーはさながら、ジョージ・クルーニー!)

そしてマクディンクルは、まるでモミアゲ界のアレクシス・アークエット!・・・こ、これはふつうにどっちもどっちか。


と、と、ともかく!
主役に絡む登場人物が増えるにつれ「半ゾンビ目線」が、思った以上に新鮮で、気分が上がってくるのですよね。
半ゾンビたちは、たとえ体は腐ってようが人間としての意識を持ってて、オバカっぷりも生前のまま、目的(人間彼女に指輪を渡す)に向かって一歩一歩と距離を詰めてく。

なんか、ほほえましいんよね!

つーか、この映画の楽しさって、生きたオバカも死んでるオバカも、ざっくりひとまとめに入り乱れている、阿波踊り系とでも言おうかなぁ。同じアホなら、腐らにゃソンソン?

あっ、それから、世間にゾンビとバレないように、切り抜けていくシーンのひとつ。↓

ゾンビヘッズ

カポシ肉腫か!
っていうネタをぽんっと平気で入れちゃってるのがいいね。

マイクの中の人が、エイズを公表しているだけに、これがもしA級映画だったらゾンビ映画界のご意見番が、黙ってなかったかもしれないもんね。


ま~、アレだ。
あらすじまでクドクド書いたら長引きすぎるのでまとめに入ろう。
そもそも、医療の現場で何かと物議をカモす「脳死」

いくら心臓が鼓動を打とうと、脳が死んだと宣告されたら人生はひとまず終わり、と世間一般に判断されます。

で、この映画の半ゾンビはその反対みたいなつもりなんかもね。
体は死んでてわりかしウエットに腐り気味なんだけど、脳が香ばしく働いているゆえ、「ちゃんとオバカとして青春する」

ナニはともあれ、青春は素晴らしく、発情は、若気の至りの原動力だ!
そうだそうだ、うん、たぶんそんな感じだ!

そして、こんなチャーミングなゾンビなら、普通は「まさか!」とのけぞりそうな、あの反則ラストもアリだよね!!
ええ、アタイは許可します、ハッピーエンド。

ぶっちゃけ、なんだかんだ言っても途中までは、ふつ~にオモロイ面白いB級映画だったのだけど、ラストのインパクトで一気にジャンク度が増して「こここここれは一生忘れないかも!!」って、鼻息の温度が上がったもんね!

それにしても、ゾンビのしつけがこれほど上手くいくんなら、アタイも「クサヤ」とか由緒ある名前をつけて、1匹ぐらい飼ってみたいなぁ。ゾンビーノあたりをはじめ、最近はゾンビコメディも増えてきて、可愛いゾンビも結構いるけど、チーズはそん中でも、ダントツに可愛い萌えゾンビ!と認定できます。

2012年8月

 

「ZOMBEHEADSゾンビヘッズ~死にぞこないの青い春~」データ

DeadHeads(2011)アメリカ

監督

ブレット・ピアース&ドルー・T・ピアース兄弟

出演

  • マイケル・マッキディ(マイク・ケラーマン)
  • ロス・キダー(ブレント・ガスリー)
  • マーカス・テイラー (チーズちゃん)
  • トーマス・ガラッソ(Thomas Jeremiah)
  • エデン・マリン(エミリー)
  • ナタリー・ビクトリア(エリー)
  • レナード・ケリー=ヤング(Charles)
  • ベンジャミン・ウェブスター(マクディンクル)
  • Harry Burkey(クリフ)

ゾンビ・オブ・ザ・デッド

FLESH FREAKS(2000)コナル・ペンダガスト

ゾンビ・オブ・ザ・デッド

これはヒドい

 

私はベツに怒ってはいません。

だってこれ、学生さんの、自主制作映画だそーなんですよね。
いいなあ、この体験、さぞかし楽しかったんだろうな~~~。


友達が、おデコを合わせて工夫したり、お小遣いをやりくりしたり、しでかしちゃって怒られたり、投げ出さないで頑張ったり。

私も一度ぐらいやってみたかったよ~~~ゾンビの自主制作映画!!
・・・・と、思えば、つい目も細まるというもの。

まぁしかし、これを商品化なんぞして、世界にばらまいたことに対して、そりゃ賛否両論出ますよね。


コレのDVDのお値段と、ショーン・オブ・ザ・デッドのお値段が一緒なら、そりゃ~~「金返せっっ!!」って吠えちゃうのが、人としてノーマルな反応だろうし。世間の風が暴風雨でも、そらしゃあないかなぁと思います。

ただ、ブレアウィッチプロジェクトやらザザンボやらを、いちいち映画館で見た身としては、これを買わずにいられなかった人の気持ちや、レンタル棚で、つい中指に魔がさすような気の迷いにも、思い切り同情できるんですよね。

 

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まぁ、「せっかく作った俺たちの作品をみんな見てくれーーーーっっっ!!」・・・・というんなら、動画サイトとかで、無料配布せんかいっっ!
みたいに思わなくもありません・・・。
たとえ無料だったとしても、「時間の無駄」という迷惑をこうむる人が増えるだけかもしれないけど・・・・。

そんなワケこんなワケで、見ててもストーリーの行方とか、一切気になんないかわりに、ゾンビメイクやオブジェ制作はさぞかし楽しかったんだろうなーとか思うし、ドッチャリの血糊をみると、あとさき掃除の苦労もかえりみず、色つきコーンシロップをドバドバ振りまく、その無駄さに涙したりします。

 

血糊の量に比例して、面白さUP!!・・・・なんてこともまったくないのに、あえてしでかさずにはいられない、若さがうらやましくもある・・・。
そうだ。これは、学園祭とか、手作り縁日の楽しさってやつかも。

若いやる気に付き合ってあげたであろう、心の広い大人の出演者たちの存在も、なんかほほえましいですし。

それはまあそれとして、スタッフ一同、映画の世界での将来性はどうなんだろう。

案外大物になったりして。

(2008年8月)

「ゾンビ・オブ・ザ・デッド」データ

(Zombie of the Dead)FLESH FREAKS(2000年/カナダ)

監督

  • コナル・ペンダガスト

出演

  • イシー・マーシー・ジェームス
  • イーサン・マスカット
  • ロニー・バリノー
  • エリカ・ゴルトブラット
  • クレイトン・ヘイズ
  • ダン・ザブラージョン・キング
  • R・マッドーズ

ゾンビキング

Zombie Beach Party(2003)ステイシー・ケイス

ゾンビキング

ゾンビのビーチパーティー

なんとなんと?
ゾンビのプロレス映画だって言うんですよ!!

ゾンビ好きでプロレスファンなら、とるものもとりあえず、わーーーいっ!!とテンションあがりますよね?


果たして!!
どんな死闘を見せてくれるの??デスマッチよね?
ラリアットで首がモゲるの?
それともブレンバスターで首がめり込むの?

もうリング上の阿鼻叫喚待機で、いち早く胸が張り裂けますよね!!
出演者は元WWE、WWFのプロレスラーたちってことだし、もう一度だけ、アルバトロスを信じてもいいんじゃない?と澄んだ目で!

 

んで、結局薬局(死語)どうだったか?
いや~~ハハハ、くっだらなぃいいいいいい~!!!!
あたりまえです、A級映画のわけがない。
こんな映画かい?と控えめなC級路線で脳裏に描いた青写真すら根こそぎハズレ!!!

しかし、なぜだかさっぱりわかんないけど、妙に面白かったりしたんですよ・・・。
困ったことに、さして退屈しなかったどころか最後まで笑いころげることに成功しました。

 

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いや、べつだん笑いころげるようなギャグじゃない。
本来はのんびりおせんべでもカジりながら、時々オシリでも掻きながら、あくびをしたり、たまにフヒャヒャと笑ったり、こいつらアホやで~と指差してみたり、サザナミのように襲い来る眠気に身をまかせたりしてればいいだけの、ゆるーーーいゆるーーーいお話だと思います。

 

つーか、殆どの人は最後まで見る気にもなんないだろうなあってぐらい、まぎれのないヒデー映画でございます・・・。

 

けど、脳か視神経かホルモンか、人体のどっかで謎の誤作動が起こって、ピコっとスイッチが入る事故に至らぬとも限りません。
そんなレアケースに当てはまったら、正真正銘もう大変。

経験者としてドヤ語りさせてもらいますと、その先は箸が転げてもおかしいという、超常現象に遭遇します!!!

 

あらすじ


時は世も末、気温38度とかなんですけど、雪降ってるし雪積もってるし、っていう頭の悪すぎる異常気象。


ありゃそうか~~、そりゃー、時々はゾンビもいるよね!!って世の中です。

 

そこで、一匹オオカミプロレスラーのティキがこともあろうに、世にも恐ろしい興行に手を染めようとしています。

すなわち「ゾンビと死闘!!!」大作戦。

つーか、サックリ種明かしを行いますと、自分の飼いゾンビ相手にヤラセ試合をするんですよ。

問題はその試合が、ゾンピとの対戦なのにもかかわらず、とくに何にも起こらないごくふつ~のプロレスだっちゅーことなのではないでしょうか!!!
強いて特徴を言うなら、ゾンビがキビキビ試合をしてる!!

いや、それはさすがにゾンビ界の大御所ロメロさんやフルチさんが怒り出すやろ・・・。

 

けど、一方店の裏口では、巨乳のおネーさんがゾンビに殺される!!
つまりこの世の中から巨乳のお姉さんが一人減ってしまうんですよ!
そこは確かに一大事であります!!!!

 

当然ティキの飼いゾンビに犯行の疑いがかかり、ゾンビはあえなく投獄され、飼い主のティキはとっとと逃亡!!!

そしてその後をブルーセイントという、坊ちゃんレスラーが追うことに!!!!

ああっ!!果たしてティキはどうなるのかっ???
・・・と思うより早く、ゾンビの無実が判明します。
催眠術で調べた上、握手までしちゃったからには、飼いゾンビの無実はまちがいない、とのお墨付き!!

なんやそれ!!
まさかクライマックスもなしに事件解決させるつもりか?
つーかそんな捜査、そもそもありか?

 

感想


んーと、ティキティキと連呼したけど、驚愕の事実を申し上げると、主役はユリシーズというインテリレスラーなんですよね。
特に活躍はしませんけど、製作者が主役って言うんだから仕方ないです・・・。


まぁ、この話を理性とか知性で処理しようとすると、とちゃぶ台がいくつあっても足りないカンジ。
ただC級映画で鍛えた条件反射が、すばやく思考力をグーで殴って、知性をマットに沈めないとも限りません。

脳内でそのような勝負がついたとき、「面白いじゃん?」といううわごとが口から漏れ出ることがあります。

 

なにが面白い(ウワゴト)ってまず、映画中のアクションが、全部プロレスなんですよ!!
女同士のケンカも、ゾンビのタイホも、ラスボスとの戦いもぜーーーんぶプロレス!!

ただし大技がいっさいない!!
まぁCGもなく、場所がリングじゃなくコンクリの上だったりするから、大技かけられたらヤバイですよね。


なので、ゾンビとの戦いももちろん直球の肉弾戦。
ゾンビの首を、むしってはポイ、むしってはポイ!!

そして、おまわりさんの断末魔という、この映画イチの見所に熱狂する!!!

 

あとこの映画には、ユリシーズの顔みてるだけでも笑えてしょうがないという余録があります。
マスクとマユゲとつぶらな目のバランスが、すごいアート、アートなのです!!
個人的には、太陽の塔かユリシーズか、ってぐらい。

 

ともかく、ごちゃごちゃ言いましたけど、言葉じゃ伝わらないモノがある!!
ともかくこれは、見てよかったです。
カナダって国はやっぱり偉大、なにはともあれ懐が深い!!

ちなみに原題は「ゾンビのビーチパーティー」です。
最後には原題どおりの大円団がさわやかでした。

 

うん、これが乗りかかった船ならば、次はエル・サント映画を見るしかないかも・・。

 

2007年5月

 

ゾンビキング [DVD]

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「ゾンビキング」データ

Zombie Beach Party 2003年 カナダ

監督

  • ステイシー・ケイス

出演

  • ジュールス・デローム
  • ジェニファー・トーム
  • ロブ・エチェバリア
  • ニコラス・シン
  • ジェイソン・ベアフォード
  • ジム・ニードハー