ミーハーdeCINEMA

ミーハーが映画やドラマを見てはあれこれとつぶやいてます。

『映画』バスケットケース(1982)

Basket Case/フランク・ヘネンロッター

映画バスケットケース

目次

 

一瞬、兄弟の絆にむせび泣く(錯覚)

 

とある都会のホテルを訪れた、紅顔の青年ドゥエイン。

小脇に抱えたバスケットケースの中に入れて持ち歩いているのは、おやつの巨大豆大福、じゃない、ドゥエインの双子の兄、ベリアル!

思い返せば12歳まで、二人は結合双生児だったのです。
だけどある日突然に、だまし討ちを食らった挙句、名医によってならまだともかく、獣医さんのお手軽なメスによって切り離されてしまったのだ!!

 

ぶっちゃけ兄のベリアルは、ドゥエインの腹の横からニョキっと生えた、タケノコのようなものだった。
そして二人を襲った晴天の霹靂はナント、誰あろう父親の陰謀によるものだった。
父親は、タケノコを息子と認めたくなかったのだ!
ああ、ベリアルがタケノコじゃなく、せめてお父さんの大好きな、とうもろこしに似ていたなら。悲劇は防げていたのかも……。

つーか、タケノコタケノコと連発したけど、冒頭で言ったように、ほんとはタケノコよりも、まんじゅう似のベリアルさんです。それも、なめらかでふっくら白い柔肌のおまんじゅうなら、「こんな可愛い子を切り離すなんて!」と迷いが生じたかもしれない。
だがしかし、腐り気味のデコボコ容姿で、まずそうすぎる豆大福のベリアルは、その点あきらかに不利だった!

 

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まずそうなうえ巨大なまんじゅう(しかも顔までついている)の末路に、当然バリエーションなどあるわけもなく、無情にもドゥエインと切り離されたのち、ただの生ゴミとして、あっさりポイと捨てられてしまいました!!

しかーし外見がいくら腐ったまんじゅうでも、ベリアルは「人格」を持った、「人」なのである。
しかも案外、気が強かった!!

ぶっちゃけ、このような理不尽な扱いをされ、しくしく泣き寝入るタマではなかったのである!
しかし、水気の多い生ゴミとして、しっくり馴染むベリアルが、どうやって現状を打破できるというのか(手に汗)!!??

 

……と、そこはさすが元結合双生児。
テレパシーで双子の弟ドゥエインに、強制的に助けを求め、難なく生ゴミ置き場から生還します!!
ここから、ドゥエインに協力させつつ、「実行犯」としてのベリアルの復讐劇が始まるのです。

ええ、実行犯。

生ゴミ置き場から自力で脱出もできないお人が、実行犯としてせっせと殺人に励むんです。内容にムリがある……ちゅーか、ムリじゃない部分がない。まるごと無理。真性の無理。究極の無理。至高の無理。
あらかじめ、道理をよーーーっく取り除いて、残ったムリと無茶と無謀を煮詰めて煮詰めてこねくりまわして発酵させて、長~~~~~~~~い糸を引かせたような物語です。

ただ、そのムリっぽさ安っぽさが、フリークスものの哀愁と合体して、イ ガイや世間に好意的な解釈をされつつ、妙に支持されてしまったという、広い世の中の一部では結構有名な映画ですヨね……。

 

で、アタイは、このベリアルの無謀なキャラクター設定が好きです。
ひとりでは電車にも乗れないであろうハコ入りにーちゃんなのに、 性格が凶暴 。
殺し以外にカロリー使ってそうにないのに、 ムダに大食い 。
コマ送りに動き、運動神経などなさそうな割には、殺人は手際も鮮やかに残虐を極め、失敗もないという、ゴルゴもまっつぁおのスゴ腕っぷり。

いつもはケースの中なのに、彼女のできた弟にヤキモチ焼いた非常時は、やおら別人のような行動力を発揮、テキパキ出かけてテキパキ弟の彼女を殺し、テキパキ死姦。(って、どうやって???)

無茶だよ。
しかし、ベリアルの暗い過去に、一瞬同情しちゃったワレワレには、すでに思考力はないのである。どんな無茶でも、ベリアルならやるかも!!それでいいのだ!と何故か納得しちゃうのである!

 

ともかく、それまでは強い絆で結ばれていた双子の仲も、そのような痴情のもつれで瞬間沸騰、メキメキと音をたて亀裂を生じ、 最後は一見悲劇的な終わり方にて、ちょびっとカナシミを誘います……。
ノーテンキな続編を見てしまった今となっては、そのカナシミを返してくれ!!……と いう気もするけど、とりあえずこの段階では、異形のせつなさに思いを馳せ、涙にむせぶのもアリじゃない?

 

2004年3月

 

バスケットケース [Blu-ray]

バスケットケース [Blu-ray]

 

 

「バスケットケース」データ

Basket Case 1982年 アメリカ

監督

  • フランク・ヘネンロッター

出演

  • ケビン・ヴァン・ヘンテンリック
  • テリー・スーザン・スミス
  • ビヴァリー・ボナー

『映画』バッド・アス(2012)

BAD ASS/クレイグ・モス

バッド・アス

目次

ダニー・トレホ、めでたしめでたし

 

こ、こ、これはっっ、すげぇ衝撃作だと思います!

そもそもは、しょぼくれたおじいちゃんがバスで不良をやっつけてスッゲェェェ!というユーチューブに上がったモトネタが、実在するんだそうですね。
けど、映画では盛り盛りデコりにデコってるから、そんなマメ知識は無用の模様。
さしあたって話の上澄みだけすくってみると、アクションひとつとってももうあの弾力は二度と戻らない、と甘酸っぱい哀愁がよぎる遠い日のパンツのゴムひもみたいな・・・伸びきったゆるやかさ・・・・。


「ダニー・トレホ主演」という冗談が、マチェーテとはまた違った方向にぐいぐいと成長して・・・なんか、実をつけたりしてるみたいなんだけど・・。
そこは、そんな冗談2度も3度も実ってるんじゃねぇ!とばかりに、むしって投げつけそうになるんだけど・・・。

 

あらすじとか感想とか

でもさ、アタイ心を無にして考えてみたんだよね!!

ダニー・トレホが路線バスに、ひざを揃えておとなしく乗っている状況のスゴさを!!

もしも、もしもよ?
バスなんちゅー走る密室で後ろの座席にダニートレホが乗ってたら?とか考えると、脳から一気に血の気がひくよね!

なのに不良!ダニー・トレホ演ずるフランクに向かって、勝負を挑んでしまうのです。
死に急いでるわけでもない、無名の不良がですよ。
そ、そ、そんな無謀な話があるか!!

 

やっぱさ、主役ダニー・トレホでこの話に説得力を持たせたいなら、不良はスタローンか、セガールあたりが演るのが、もっとも正しかったんじゃないのだろうか??
でも、無名だからこそ、勇敢にトレホに立ち向かう不良の度胸が浮き上がるのよね。
すごい、すごいぞ、不良!!
アタイは結構感動しました。

 

そして、なによりこの映画のメインアトラクションが容赦なかった。
それすなわち、「トレホ兄さんの満面の笑顔をアップで見る、見続ける」というバンジージャンプにも劣らぬスリル。
しかもラブ・ロマンスつき。

人間、命を粗末にしちゃいけないなぁ~、としみじみ実感する昨今、映画館の大画面で目の当たりにしてたとしたら、さぞかし危なかったよね。
幸いDVDスルーのおかげで、アタイはかろうじて命拾いできたわけなので、神様感謝!!っとにわか信仰にもはずみがついたりした次第。

バッド・アス

一方、ディスポーザーのシーンみたいに、いつもとおりのトレホ兄ぃの狼藉もあって、バイオレンス需要に応えてくれるサービスも。

 

まぁ冷静に考えてみりゃー、もちろん後世に残ることもなく、ツタヤやゲオの棚からも多分早々に消えゆくのだろうが、なんだかんだと内輪のよしみみたいな脇役陣ずらりを、やいのやいのとながめるだけでも、風物詩的なナニかはあったんじゃないだろ~か。
と、ここに魚拓を残します。

 

2014年7月

 

バッド・アス [DVD]

バッド・アス [DVD]

 

 

「バッド・アス」データ

BAD ASS (2012年) アメリカ

監督

  • クレイグ・モス

出演

  • ダニー・トレホ
  • ロン・パールマン
  • チャールズ・S・ダットン
  • ジョイフル・ドレーク
  • シャリム・オルティス
  • パトリック・ファビアン
  • ジョン・ダフィ
  • ハリソン・ペイジ
  • リチャード・リール
  • アンディ・ダヴォリ
  • パトリシア・ドゥ・レオン
  • ジリアン・マーレイ
  • クレイグ・シェイファー
  • クリス・スペンサー
  • ジェニファー・ブランク
  • フランク・マハラジ
  • ウィンター・アヴェ・ゾーリ

『映画』ハムナプトラ2黄金のピラミッド(2001)

The Mummy Returns/スティーヴン・ソマーズ

ハムナプトラ2黄金のピラミッド

 

ハムナプトラの続編!イムホテップの運命やいかに?

あのハムナプトラの続編がなんかすごいヒットしちゃってて、一体どうしたんでしょう・・・。
なんと近所のシネコン内でも2館上映、しかもいちばん設備のいいスクリーンが割り当てられてた!

えぇえ~?……うっそぉ……。ハムナプトラのくせに?

いや文句じゃない、むしろテンションはあがるんですけど、正直「え?まさか!」とびっくりします。

 

でもそうか。
これはやっぱり、あのイムホテップさんが1でなし遂げた「ワビサビでファンキーな最期」の続きが、みんないっせいに気になってたってことでオッケーですよね?
大体いくら不倫愛の自業自得とはいえ、3000年もかけた執念の恋だっつーのに、もうちょっとなんとかしてやらんのかい!
……と、前作で笑っちゃったのは、私だけではなかったってことでいいですよね?

ってことはハムナプトラも続編に突入してやっと、イムホテップの不倫愛が成就するかも?
そりゃー1でさんざん笑かしてもらったからには、最後まで責任持って見届けないとね!!


……とまぁ、そうゆうノリで、オバカ映画へのエールのつもりで見に行きました。

ところが驚くべきことに、今回のハムナプトラはちょっと賢くなっていました。
だってななんと、つじつまがわりと合ってるんですよ、話の!
ということは、この映画はもはやB級と思ってはいけないのか~?!Bにダッシュぐらいはついているのか~?

 

けど、こんな話のつじつまが合ったからって、そんなありがたくないなぁ。
どうせこっちは、ブレンダン、はよ脱げ、脱がんかーい、とばかり思ってるだけだし・・・。
つーかむしろ、脱ぎまくるオバカなブレンダンを見に行ったのです。
なのに、なんでいきなり父親なんかになってんの~??に、似合わん!!

 

ともあれ、決してつまらない映画じゃございませんよね。
だって、監督がソマーズさんですよ!

CG臭が強いのも、私的にはぜんぜんオッケー。
動くアヌビスは感動的だし、あのザ・ロック様を毒々サソリモンスターバージョンで観られるなんて、いろんな意味で唖然とできたし!!
なんてったって、映画館御用達のポップコーンがこれほど似合う映画は意外となかなかないもんです!

キャストも豪華。かつミーハー向け。なかでも、主役ブレンダンをも完全に食ってしまうオデッド・フェールの神々しいまでのカッコよさ!!コスプレ人気ナンバー1!!

 

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しかしそうだよ、肝心なのはイムホテップです!!
強大な力を持った忌まわしい悪の化身という割には 、いつもコツコツと地道によみがえって、結構苦労してるのに、ろくな報われ方をしない。
なのに寄りつきもしない同情!!
2作ぶっとおしで、これでもかとイムホテップ目指して、集中的にたたみかける不幸!!
そしてオチがアレ。
つーか、オチというよりトドメ?
ム、ムゴい……あまりにもムゴい3000年の恋の結末。

 

いっくら自業自得とはいえ、ツヤツヤとした頭部が小さくなって沈み行く姿は、とてもとても悲しくて、アタイ、思わずもらい泣きしましたよ……。うん、ウソですけど。

さしあたってイムホテップ、今回の仕打ちに対してヤケを起こさず、ちゃんと でも元気によみがえってくれることを祈ります。

 

2001,6月

 

ハムナプトラ2/黄金のピラミッド (4K ULTRA HD + Blu-rayセット) [4K ULTRA HD + Blu-ray]

ハムナプトラ2/黄金のピラミッド (4K ULTRA HD + Blu-rayセット) [4K ULTRA HD + Blu-ray]

 

 

「ハムナプトラ2黄金のピラミッド」データ

The Mummy Returns 2001年 アメリカ

監督

  • スティーヴン・ソマーズ 

出演

  • ブレンダン・フレイザー
  • レイチェル・ワイズ
  • ジョン・ハンナ
  • フレディ・ボース
  • アーノルド・ヴォスルー
  • オデッド・フェール

パリより愛をこめて

FROM PARIS WITH LOVE(2010)ピエール・モレル

パリより愛をこめて

スキンヘッドの熊、もとい、ジョン・トラボルタ出演と聞いて……

 

トラボルタ見たさに見ました。
大事なことなので二度言います。
寅坊見たさに見ました。

まぁ題名からして、うすうすヨカンはしていたのだが……

ギャハハハハなんだこれ。小学生の書いた脚本かっっっ!
トラボル太演じるワックスは、まさしく男子小学生が頭に描く「カッコイイ男」そのもの?のように思える……。

いや、私は男子小学生だった経験はないから、断定できないけど・・。
でも少なくとも、そういう男の子の語る理想像を、「バッカじゃないの?」と、殆どの女子小学生が思っていたことは確かに知ってるワケなのだ。

ともあれ、こんな映画の引き合いにしてごめんよ、などと小学生の皆さんに懺悔をしつつググってみて、真相を知る。

ベッソン原案か!!どおりで!!!

 

ええと。
そうとわかったら言わせてもらおうかな・・・。
やいやい、これを、B級映画のつもりで作ったとしたら、B級映画に謝れ!
そして、ラズベリーには、自ら立候補するように!
いくら矢面がトラボル太だからといって、バトル・フィールドアースと比較したらまだまし、などというあっちむいてホイ!で、問題をはぐらかさないように!
ちなみにアタイはバトル・フィールドアースのほうはわりと好きだ!
なので、くれぐれも、サイエントロジーはひっこんでるように!

 

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「ストーリーがない」、それはいまさらとやかく言うまい。ベッソン原案と知ったからには、なまじストーリーがあったほうが怪しいもんね。
でも、ストーリーがなくてもいいのは、映画が「面白かったら」の話だよ!
友人との会話で笑うレベルの、適当な小ネタぐらいじゃだまされないぞ!

スキンヘッドで破天荒に暴れまくる、セガール仕様のトラボルタ、という、最も安定のスタイルを用意しながら、トラ坊が学芸会のお遊戯に出てはしゃいでる!としか思えないできばえの映画を見せ付けてくるなんて、ハッキリ言って、罪だと思う。すべてにおいて、薄っぺらいにもホドがある!

なんだかねえええ、「だってベッソン&モレルだから」という寛大にならざるを得ない心理を利用した、確信犯ぶりが目にあまるよ!
それが通用するのは3度までだと、ホトケの顔も言ってるゾ!とエスターハスが言ってるかもだゾ!

つーかトラ坊のワックスは、全力でバックアップすれば、もっとちゃーんとかっこいいキャラになってたはずと思うと惜しすぎる!

 

トラ坊に、単に突飛なことをさせ、その行動を起こしたワケをすかさず説明!みたいなのを、テンポのよさナドとは、アタイは呼べぬ。
これじゃ、思いついたタネ証しを、展開の期が熟すまで待ちきれないだけやん!
おかげでキャラの軽々しいこと!

 

パリより愛をこめて

ともかく、これのおかげで、アタイの中のジョナサン・リース・マイヤーズは終了しました。デコボココンビが全く魅力的に描かれていない以上、今回のジョナサンは、いっそいないほうが話が早かったのでは……と疑惑する。


第一、花瓶を持ち歩く以外に、なんのミドコロもない主役なんてあんまりだ(爆)!

 

この映画ゆいいつのお楽しみは、やっぱカーチェイスだと思うので、アタイの脳内でのワックスの相棒は、あのスゴ腕の運転手さん、と決定しました。

ただ、こんな薄暗いご時世です。
もしこの映画が数年後、007の風下にでもそっと生き残ってたりしようもんなら、世界の寛大さに、ほっと涙するかもしれないなぁ。

 

2011年8月

 

パリより愛をこめて [Blu-ray]

パリより愛をこめて [Blu-ray]

 

 

「パリより愛をこめて」データ

FROM PARIS WITH LOVE 2010年 フランス

監督

  • ピエール・モレル

出演

  • チャーリー・ワックス/ジョン・トラボルタ
  • ジェームズ・リース/ジョナサン・リース=マイヤーズ
  • キャロリン/カシア・スムトゥニアク
  • ベニントン大使/リチャード・ダーデン
  • ニコール/アンバー・ローズ・レヴァ
  • M・ウォン/イン・ビング
  • ラシード/シェムズ・ダマニ

『映画』バレット・モンク(2003)

BULLETPROOF MONK/ポール・ハンター

バレット・モンク

目次

 

映画史には残らないだろうけど・・・・

ギャハハ!キャッチコピーが、「そこの坊主、まるで弾丸」
で、誰が「弾丸坊主」やねん?と見ればそれは、チョウ・ユンファのことらしい。
おうっ!確かに!

ユンファさん、見た目、どんぐり・・・いやいや、弾丸にそっくり!!
ところが、よく見ると原題は「バレット・プルーフ・モンク」?直訳すれば「防弾坊主」?……って意味180度違うんじゃ(笑)?い、い、いいけど!

で、防弾な坊主とは「少林寺の坊主」かいな?と思えばバリバリワイヤーアクションなチベット僧。しかも何かの都合により、舞台はニューヨークだったりもする!

 

感想

 

それにしても、奇跡の巻物の守護神として、老いもせず死にもせず、60年間走りっぱなし??うおー、そいつはほんとに、大変だよね!
そして敵は、髪型が印象に残りすぎる、ナチの残党!とってもしぶといナイスなキャラです。

 

と、もはや細かく記すまでもなく、堅いことはいいっこなしの映画でした!
基本はおバカなコメディだろうけど、マトリックスを煮詰めたソースの上に、ハーケンクロイツをパラパラっとあしらって、チョウ・ユンファの二丁拳銃で、挽歌なテイストをトッピング!ユンファ&ウー(製作)という名前につられるファンに向ってワナを張る!!

実際、そのワナがよくできていて、「カンフー映画を見て、あこがれて、真似て、実際強くなっちゃった男」が主人公!
それって映画ファンの夢ですやん!!
ヤクザ映画を見まくって、菅原文太になるのも、夢じゃないって思えるやん!!ワオー。

 

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まぁ、大当たりと言っちゃいけないんだろうけど、つーか、どう考えてもハズレなんだろうけど、ハズレっぷりがおかしすぎて逆にハマっちゃうみたいなとこありますよね。
つまり、ストーリーや映画のクオリティとは関係なく、おもしろかったってこと!

 

しかし、いくらなんでもこれとミスティック・リバーのお値段が一緒というのは詐欺じゃんという思いは止められない。
いや、真面目に言ってこれがもし500円で見れるなら、アタイは数回映画館に通っていたに違いないです。

 

2004年2月 

 

バレットモンク [DVD]

バレットモンク [DVD]

 

 

「バレット・モンク」データ

BULLETPROOF MONK 2003年 アメリカ

監督

  • ポール・ハンター

出演

  • チョウ・ユンファ
  • ショーン・ウィリアム・スコット(カー)
  • ジェイミー・キング(ジェイド)
  • カレル・ロデン(ストラッカー)
  • ビクトリア・スマーフィット(ニーナ)
  • マーカス・ジーン・ピラエ(ファンクタスティック)
  • マコ(コジマ)
  • ロジャー・ユアン(マスター・モンク)
  • クリス・コリンズ(サックス)
  • ショーン・ベル(ディーゼル)
  • キシャヤ・ダドレイ(DV)
  • ロブ・アーチャー(バズ)

『映画』ハロウィン(2007)

Halloween(リメイク)ロブ・ゾンビ

ハロウィン(リメイク)

目次

 

マイケル・マイヤーズの謎がちょっと明かされる

うむ~~。うむ~~~。うむ~~~。こ、こ、これは困ったなあ!!!

良いよ~良いよ~、たしかに何の先入観もナシにこれだけ見ると、真っ当ストライクなつくりの、良作ホラーだと思いますっ。

リメイク元の、元祖ハロウィンに対する愛も、しかと感じられちゃうし、カーペンター監督への、敬意もどっぷり溢れんばかり!!

もちろん単純な焼き直しってだけじゃなく、とくに原作を台無しにすることもなく、マイケル少年期が描かれてて、ストーリー性が増している。
カーペンター監督の前には出すぎず、だけど、全編まんべんなく、ロブゾンビ印のスカシがバッチリ入ってる!!

 

少年マイコーを演じた、マイケル・ピット似のデーグ君もうまくて、地味~~~なマイケル・マイヤーズの魅力増進に、かなり貢献したのかも……。

すごいねぇ~~~、ロブ・ゾンビ!!やっぱ、才能やセンスというものは、ある所に密集するんだねぇ。
アタイ的にも、これ以上贅沢を言っちゃいかん、いかん、いかん(ブンブン!!)!!……とは思う。
けどなんだろう、この気持ち……。

 

ごめんね、ロブ!!!!正直、個人的にはちょっとした落胆を感じる!!ホントごめん!!!
マイ背中にはなぜか、ココロのスキマにピリっとシみる、メンソレータムの風が吹いたよ!!

 

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思えば、このリメイクで、マイケルへのツッコミが、ずいぶんたくさんほぐされた。
まあ、通常リメイク時の、勝手な解釈の付け足しは、世界観のバランスを揺るがすほどの、大きなお世話になりがちなのを、数多見てきたわけですけど、これは結構万人向けの設定であったゆえ、マイケルの行動に、納得できた人も多かろう~~~。

 

でもゴメン!!かえすがえすゴメン!!わがままでゴメン!!
私はヤダ!!そんな、行動に説明のつくマイケルなんて!!!
マイケルは、あのクールなわけのわかんなさがイイんだよ!!!
動機や理屈の割り切れない、ブラックホールなカラッポ野郎だからこそ、気に入ってたりするんだよ~~!!

 

つーか、マイケルがどーとか言うより、遠慮なのか大衆融合なのか商売なのか、私はロブ・ゾンビの、こんな八方美人な作品を待ってたわけじゃなかったんよネ……。
私の好きなロブゾンビは、もっとキョーレツな主張でオレサマ映画を作る人。
ぶっちゃけ、ロック&ホラー馬鹿がつくる、オゲレツでゴスでやんちゃでサイコでサイケなハロウィンが見たかったんだよ~~~~ぅ!!!
傷口に塩をぐりぐり塗りこむみたいなの!!

べつに、ホラーじゃなくても気にしないし、バイオレンス映画でもいいからさ!!

 

ハイ、私の勝手な期待過剰ですよネ……。
というわけで、私の妄想が作り上げた、独断理想のリメイクハロウィンと、この現実のギャップに、今まだ対応しきれてなくて、ちょっと悶えておりまする……。ガンバレ私の前頭葉!!!

 

けどまあ、そこらへんのホラーより、よっぽどイイことはわかります。いつもながらお面の使い方、うまいしなあ!!
顔面崩壊も著しい、花粉症のこのシーズン、あの黒いお面をかふって歩きたいなあ!!
どうでもイイけど、ローリーの絶叫は、赤んボの時から実力マックス!!!そりゃ~~耳をつんざくわけだ!!っと腑に落ちる!!

 

そうそう、ロブゾンビ映画のお楽しみ、オマケっつーか、遊びも豪華!!
凶悪メンツずらりのキャストといい、選曲の楽しさといい、ホラーファンからロックファンの隅から隅まで、気の利いたサービスがモリモリやねぇぇ。

もうね、あのジェイミー役のコが、大人になって、被害者役で出演してたり、ダニー・トレホやウィリアム・フォーサイスみたいな猛獣が被害者だったり。

ビルやシドなんて、ぜんぜん目立たないチョイ出演!!どこに埋もれてるんだ?こ、ここかーーーっ!!みたいな潮干狩り状態が楽しすぎる。
そんな随所にびっしりちりばめられた、小技の匂いだけでもわたくし、ゴハンが3杯いただけます!!

 

2009年3月

 

ハロウィン [Blu-ray]

ハロウィン [Blu-ray]

 

 

「ハロウィン(リメイク)」データ

Halloween(2007)アメリカ

監督

  • ロブ・ゾンビ

出演

  • マルコム・マクダウェル
  • スカウト・テイラー・コンプトン
  • ブラッド・ドゥーリフ
  • シェリ・ムーン・ゾンビ
  • ウィリアム・フォーサイス
  • ダニー・トレホ
  • タイラー・メイン
  • デーグ・フェア
  • ケン・フォーリー
  • ウド・キアー
  • ビル・モーズリィ
  • シド・ヘイグ
  • シビル・ダニング
  • リチャード・リンチ
  • クリント・ハワード
  • ディー・ウォーレス
  • ダニエル・ハリス

『映画』バーン・アフター・リーディング(2008)

Burn After Reading/イーサン・コーエン&ジョエル・コーエン

バーン・アフター・リーディング

目次

ジョージ・クルーニーが可笑しい

 

テレビのCMを見る限り全く食指がわかなかったけど、一応コーエン兄弟だし、チェックぐらいはしておこう・・・と思ってみたらギャハハのハ!!!
なんて皮肉でシュールでふざけた映画なんだ~~!っと超お気に入り!!

 

うん、さすがコーエン兄弟よ。
おもろさが重箱の隅のほうに極端に集中していてたまりません。
よく考えるまでもなく相当人の悪い内容なんだけど、こっちも肩の力が抜けてるから、つい軽快に見れてしまう!!
おかげで、ホラーでダラけた笑いのツボが異様に活性化した気がします。

 

だからといって、他の監督さんがこれを撮っても、大コケしたりするのかも・・・。
これはたぶん、あくまでも「重箱の隅が面白い」映画なのであって、重箱のどまんなかには大福が1個ポンと乗ってるだけ、みたいな感じはあります。

それにしてもコーエン兄弟ぐらい出世すると、「こういう人を選ぶ映画を思う存分作れる」という特権があっていいなあ。

バーン・アフター・リーディング

 

ともかく、登場人物は全てバカでした。
しかも、決して他人事とは言い切れないオバーカ。

舞台は一見現実離れしているようだけど、人間の行動&思考パターンとしては、いかにもそこらへんにゴロゴロありそうなところをひっぱってきているのがイイんですよね~。

渾身のアホ笑いを浮かべて、そのまま撃たれるチャドの最期に笑いころげながら、焦るハリーを指差しながら、整形にこだわるリンダにアキレながら、人間ってやつぁ~~~知能指数カンケイなくみんなオバ~カなんだよな~~~とアタイは得心いたしました。

 

もしかして人はすべて「自分をバカと思ってないバカ」なのかもしれない。
そう、笑ってる自分も笑われているバカなんだ。
だって「自分をバ~カと思ってないバ~カ」をこうして客観的に見ると、ちゃんとバカに見えますもんな。
ヤッホー!これは福音ですよ。

 

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感想

ホント、作りこみが楽しい映画だと思います。

一瞬の選択が今後の運命を変えるように、誰もが「うっそん!!」と言っちゃうラストに向かって、まっしぐらにねじれていくのを、独特の「間」を与えられつつ、スピーディーにお気楽に体験させてもらえましたもんね。

もし、一瞬の選択がひとつずつ違うパラレル・ワールドがあったら、宇宙も1コじゃ足りないはずだわ。
人の行動は、いろんな縦糸と横糸の組み合わせと、なりゆきによってめまぐるしく変わる。説明のつかない行動もする。

諸葛亮孔明だって太公望だって「本人にもどう転ぶかわからない、オバカ」の裏はかけっこないよね。

 

キャストは全て一流の芸達者ぞろいなのに、どのキャラもイキイキと、とことん「演りすぎ」ているのがまたおかしい。
それぞれの個性がトラウマと言っていいほど、印象に残ります。

 

最後は、一体何が起こったのか、よくわかんないまままとめに入るCIAの上司が超おかしく、気の抜けたラストの曲はもしや一生思い出し笑いしかねない、忘れえぬ曲になったかも・・・・。

 

2010年2月 

「 バーン・アフター・リーディング」データ

Burn After Reading(2008)アメリカ

youtu.be

監督

  • イーサン・コーエン
  • ジョエル・コーエン

出演

  • ジョージ・クルーニー/ハリー・ファラー(出会い系サイトにはまり、夫婦関係の不和をネタに、複数の女をたらしこんでいる、財務省の連邦保安官。)
  • フランシス・マクドーマンド/リンダ・リツキ(出会い系サイトにて女の幸せをつかむため、悲願の全身美容整形の費用を捻出すべく、オズボーンを恐喝しようと企む、スポーツクラブの従業員。)
  • ジョン・マルコヴィッチ/オズボーン・コックス(アルコール依存症で、CIAをクビになった腹いせに、自伝と称する暴露本を出そうと思いつく。武器は斧(笑)。)
  • ブラッド・ピット /チャド・フェルドハイマー(脳みそまで筋肉化が及んでしまった、プロティンおバカ。ipodをこよなく愛し、スリラー(たぶん)なんかを聴いている。リンダの同僚。)
  • ティルダ・スウィントン /ケイティ・コックス(オズボーンの妻。ハリーと浮気中で、オズボーンとの離婚を優位に進めるため、PC内の情報をCDに焼き弁護士に渡す。チーズにこだわる小児科(たぶん)女医)
  • エリザベス・マーヴェル /サンディ・ファラー(ハリーの妻。絵本作家。目立たないゆえに、黒幕の雰囲気を持つ?<うそうそ。)
  • デヴィッド・ラッシュ/CIAの職員、スミス
  • J・K・シモンズ/CIAの上官
  • リチャード・ジェンキンス/テッド
  • オレク・クルパ/クラポトキン
  • マイケル・カントリーマン/アラン
  • ジャクリーン・ライト/モニカ
  • ダーモット・マローニー
  • クレア・ディーンズ
バーン・アフター・リーディング [Blu-ray]

バーン・アフター・リーディング [Blu-ray]

 

『映画』パンプキンヘッド/禁断の血婚(2007)

PUMPKINHEAD: BLOOD FEUD/マイケル・ハースト

パンプキンヘッド/禁断の血婚

目次

だって、ランス・ヘンリクセンが出てるから!

 

実はアタイ、パンプキンヘッドシリーズを見たのは、シリーズ4作目のコレがはじめて!!
いや、一応ランス萌えだし、3なんか愛するダグ・ブラッドレイも出てるしってことで、レンタルショップで幾度となく各種手には取ってみるものの、パンプキンヘッドちゅーたらつい「オウガバトルで、デネブが飛ばすカボチャだっけ」というスリコミから逃れられない、頭が石化した身でございまして・・・。

しかもアタイ偏食なので、カボチャのモサモサを想像するに、「水分もなしでカボチャを食べられる気がしない!!」というあつい壁が立ちふさがってしまうのです。

 

もちろん自前の妖怪アンテナにて、題名だけですでに、シリーズ化するほどのモンじゃねーだろ!!という、お告げも聞こえてきたりするし~……。

ただ、たまたま今回はこの見るからに低予算なパッケージをマジマジ見ているうちに、ついつい魔が差したつーか暗示にかかったっつーか、なんやわからんけどフラフラと、気づいたらトランスレンタルしてたんですよね。

つか、DVD、5本借りると安いんですよね……。

 

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あらすじと感想

お話は、愛し合う二人の家族は犬猿の仲!!っていう、まぁ、世にも大雑把なロミオとジュリエット???
と言ったらシェイクスピアは怒るだろうか……。

ともかく、両家の確執は遠い昔の事故が原因……といいたいトコだが、慰謝料としてその事故を起こした車をよこせの、よこさないの、強欲スパークの結果なんだからオトナゲない!!

なぜか被害者のおじさん自身は根に持ってないのに、周囲が激怒!
ロミオのマッコイ家の結婚式に殴り込みをかけたり、火炎瓶を投げ込んだりと、ジュリエットんちのハットフィールド家の、お行儀の悪いこと悪いこと!!!

金目のモノがからむと、ややこしくならずにいられない人間関係の縮図が、なにげにリアルでいたたまれない。

 

そんな家族同士の目を盗み、井戸のそばにシートをひいて、ひそかにイチャつロミオとジュリエット!!!

そこへジュリエットのおにいちゃんズ乱入!!
ゆいいつ恋の理解者で見張り役をしてたロミオの妹が、おにいちゃんズにおっかけまわされて早々に死に、さらにイチャつく二人も引き裂かれる!!

ジュリエットのおにいちゃんズに半殺しにされたロミオは、森で妹の死体を発見、すっかりテンパり怒り心頭!!!

そこへナイスタイミングで、森の魔女登場!!
もちろんロミオは、うらみ晴らさで、仕事人パンプキンヘッドを召還!!

オノレのたましいと引き換えに、ジュリエット以外のハットフィールド一家の皆殺しと、ちゃっかり便乗結婚祈願!!

 

ふつうは遅くともここらへんで、えええ???結婚したい相手の一家を皆殺し???ってなるので、
「それが愛なら、愛ってなんだああああ!?!」と思いつめるタイプの人は、絶対見ちゃ~~~アカンやつ。

まぁ、愛と恋にニュアンスの違いをつけて、恋とはイコール春のただの生理現象!!ってぐらいに割り切ったジャンルわけしとかなきゃ、3流アメリカンホラーは見られませぬなぁ~~。言うと、友達なくすけど(爆)。

 

まぁ、発情のパワーでもって命は受け継がれていくのだから、子孫繁栄に貢献する真っ当な発情なら、若さの生理現象ってことで充分美しいじゃんか。

なんかホラ、逆に後ろめたい思いとか、けしからんたくらみがある時ほど、いろいろ美化する必要が発生するんかもよね。
いや、話がそれたかな。

ともかく、このカップルの場合、発情パワーが家族愛よりも断然強かったことが、意外と青春期の本質を突いてるっぽいのが可笑しいです。

まぁ、ロミオもロミオなら、ジュリエットもジュリエットだよ!!

親兄弟がヒデー痛そうな有様で惨殺されてて、元凶の彼氏さえ殺せばとめられるのに、なにをぐずぐずしているんだ!!!
(あっ、ちなみにロミオもジュリエットも、一応別の名前がついてるよ!!)

 

残り、妹一人という段階になって、やっとこさ彼氏を撃つ(彼氏は安楽死=パンプキンヘッド消える)ので、妹のことだけは愛してたんやナ……とか思えなくもないんですが……。
さすがに、お、遅すぎだってば……。

どうせ撃つならもっと急いでやっちゃおうよ、おじさんかわいそうやろ!!とか思うし、逆にそこまで全滅したんならもう妹もあきらめて、いっそ結婚しちまえよ!!

……と、思わず言いそうになるじゃんか(爆)!!!<アタイの、アタイの世間体が!!!

まぁ、そんな感じなので、主役二人にまったく同情できなかったし、肝心のスプラッタ描写もあんましナイので、ハッキリ言ってぜんぜん面白くなかったです。

ぶっちゃけ、この世に存在しなくても、まったく支障ない1本だろうけど……。

でも、ここでミーハーはこう気をとりなおす。

ランスが出てれば、それだけで100点追加!!!
モトが0点なら100点満点。
まあ、コレの場合モトがマイナス100点だから、100点足しても0点だけど(爆)!!

ランスはいいよね~ナイスミドル。
全く役に立たなくても、いるだけでイイ。

なんたって、襟をはだけたシャツの着こなしが許される、数少ないオヤジだと思います。

トラップはただひとつ。アタイたち脳裏に、ビショップやターミネーターだけはフラッシュバックさせないように、気をつけさえすればいいだけだよ!!

 

2009年3月

 

パンプキンヘッド 禁断の血婚 [DVD]

パンプキンヘッド 禁断の血婚 [DVD]

 

 

「パンプキンヘッド/禁断の血婚」データ

PUMPKINHEAD: BLOOD FEUD (2007年/アメリカ/95分)

監督

  • マイケル・ハースト

出演

  • エイミー・マンソン
  • ブラッドリー・テイラー
  • ランス・ヘンリクセン

『映画』ビフォア・ザ・レイン(1994)

Before the Rain/ミルチョ・マンチェフスキー

歩フォア・ザ・レインのグレゴワール・コラン

目次

あらすじ

グレゴワール・コラン

 

これは、私イチオシ、グレゴワール・コラン出演というボーナスが光る、三部構成のラブストーリーなのです。

 

第一部「言葉」では、マケドニア人と敵対する、アルバニアの超絶美少女ザミラと、沈黙の修行中の若い僧キリルが恋に落ちます。

 

第二部「顔」では、夫と愛人の2人の間で気持ちを揺らすアン(カトリン・カートリッジ)の迷いが、かなしい結果となって語られます。

 

第三部「写真」では、アンの愛人であったアレックス(レード・セルベッジア)がマケドニアに帰って、かつて好きだった女性と再会します。

 

感想

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私は、私は、この映画のコランがいっちゃんすっきやぁぁ!
キリルという青年僧のキャラクターはまさにコランの「もの言いたげに濡れた黒い瞳」の為のもの!

風になびく黒衣も、7回転半で卒倒しそうなほどかっこええーーーーーーーーーーーー。
と、いくら吠えても吠え足りぬほどに、 コランに惚れすぎる一品。

 

なんせこのキリルという僧は、かれこれ3年も沈黙の業をやっております。
言葉を発しないからこそ、まなざしや指先から心を語りかけるのです。

仕草や肉体から伝わる思いっつーやつは、ストイックな反面まことにいろっぽいのであります。
コランの場合、その点生まれながらに超天才。

つうか意外と単純に、長いものには長いものが似合ってる?
つまり、熱いものは熱いうちに食うとうまい?(ちがう?)毒を喰らわば皿までってやつ?(もう言うな?)

ともかくそのストイックさに胸を鷲づかみにされたもんだから、僧衣を脱いで、着替えたアディダスのナマナマしさはショックでした。
こんな悲劇の似合わない、普通の少女と普通の少年じゃん!と。

ただミーハー的には、ベストなコランを味わう意味において、ゆったりとした白シャツか、いっそ脱いだままとかでも良かったのになぁ・・・とうっすら思ったりしたんですけど。(オイ)

 

と、と、ともかく。

この映画、どうしようもなくひきつけられる映画で、どっと重たく絶望的な内容ながらもキーンと静かで美しく、見終わった後もあとからあとから余韻がさざ波のように・・・静かに強く押し寄せて参ります。

というか、ビフォア・ザ・レインの世界から、「帰ってこれない」んですよね。
お話が終わらないから。

でも当座命の危機のない私達には、この映画の、限りないやりきれなさをリアルに理解できるかどうか。
せめて、遠い地の紛争にもときに思いを寄せること、心がけたいと思います。
かの土地の、絵空事でない流血の輪廻。
いつか終わることがあるのでしょうか。

 

コラン鑑賞におけるワンポイント・アドバイス

 

私はこの映画を最初に見たとき、第二部か第三部にも、必ずやコランが出るはず!!と信じきっておりました(涙)。
人間「希望」は大事やし……。映画が終わってしまうまでは、ひとすじの希望を胸に、広い心を保ちましょう。

かれこれエンドロールになりますと、さすがに暴れても良いでしょう。
ということで、もっとたくさんコランを見たかった私やあなたは、あらかじめサンドバックを用意してから、鑑賞するのがよろしいかと思います……。
念を入れたい凝り性な私やあなたは、コメカミにピップエレキバン。

映画の幕が閉じるや否や、争う性の生き物たる、かなしさややりきれなさも、コラン不足の禁断症状もろとも、マットに沈めてしまいましょう。

まあ本当に正しい鑑賞法は、メビウスの輪を体感する意味においても、えんえんと繰り返し見続けることなのかも知れません。

 

ビフォア・ザ・レイン [DVD]

ビフォア・ザ・レイン [DVD]

 

 

「ビフォア・ザ・レイン」データ

Before the Rain, Pred dozhdot 1994年 マケドニア、フランス、イギリス

監督

  • ミルチョ・マンチェフスキー

キャスト

  • キリル:グレゴワール・コラン
  • ザミラ:ラビナ・ミテフスカ
  • アン:カトリン・カートリッジ
  • アレキサンダー・キルコフ:レード・セルベッジア
  • ニック:ジェイ・ヴィラーズ

『映画』ヘルレイザー8/ヘル・ワールド(2005)

HELLRAISER:HELLWORLD/リック・ボータ

ヘルレイザー/ヘル・ワールド

目次

ティーンズ・ホラー風ヘルレイザー?

 

2年前、ネトゲ「HELLWORLD」にハマった挙げ句、焼身自殺した大学生アダム。
アダムの死を教訓に、友人たちはさすがにHELLWORLDから足を洗った……と言いたいトコやけど、2年後もまだ進歩なくおんなじサイトにいりびたり!!

モニタに向かって、なにやらチョチョイとゲームにチャレンジ。ウオー!!やったぁ!リバイアサンの館での、リアルパーティー招待券をゲット!!

リバイアサンの館では、ヘルレイザーをダシにした妖しくも楽しい合コンパーティー!!
猟奇なムードに盛り上げられたピチピチのフェロモンが、むんむんピンクに渦巻きます。
あっちでポロリ、こっちでぶちゅうと、ぶっちゃけティーンズホラーのお約束!!
……って、ヘルレイザーってティーンズホラーだったっけ?
まさーか、アルマジロとかいないだろうな?キョロキョロ!

 

 

でも、そんな軽薄な雰囲気も、 黒づくめのランス・ヘンリクセンに両手を広げてウェルカム!!ってされちゃった途端、ぐっと重力がかかるからさすが!!

らせん階段を深く下りると、ホルマリン漬けの顔とか顔とか、ずらりのパーツがステキなお部屋。
ホラーフェチならもーそんだけで、モレなくラリルと思われる!!!

しかも可動式のフックも完備となれば、そりゃー1人や2人はこれにひっかかって死ぬよな、ムフフ、というスリコミが否が応でもスイッチオン~~。

 

スイッチオン後は、まあ、当然ひとりふたりと死んでいくんだけど、なーんかありきたりちゅーか、軽々しいちゅーか、あまり工夫がないちゅーか。
まぁ幻覚ネタなんで、若者の死にざまのライトさはわざとの演出かもしれません。

 

でもでもでーーーーも、だったら最後のシーンだけは、もっとがんばらなアカンやろ。
つか責任者!ホンモノのピン坊のお仕事と「なんちゃってヘルレイザー死」ぐらいは、キッチリ区別してくらさい!

 

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だいたい、せっかくセノバイトが出てきてんのにシュパシュパサックリ切り分けるだけ、って、ありえないにもほどがある!!!!
ネット時代、快楽もぶちぶちメキメキジュワジュワ抜きに、ショートカットで直行か? ムリ!
ホーロー浴槽のバスクリンの湯に入って、登別温泉5泊6日の気分になれるか?ムリ!

 

だめだめ、だめじゃん!!!!
ヘルレイザーの醍醐味は、ネッコリムシれた肉片にあるのにさ!

 

私はですね~~、リック・ボータ嫌いじゃないし、幻覚ネタも大好きだし、このオチもぶっちゃけかなーりお気に入り。駄作じゃないと思ってます。
けどもやっぱね~~、1とか、2の、ヘルレイザーの「ここが、ここが好きなんだよね~~~~っ!」 みたいなもんを求めて見ると、全力で星一徹直伝の(い、いつ?)渾身のちゃぶ台返しを、披露しちゃうと思います~~~。

ちゃぶ台だけならいいんだけど、ちゃぶ台の上に、納豆やらタコ酢やらが乗っかってると超ヤバイ。天井に納豆や酢ワカメが張り付く恐怖は何の快楽も伴わないただの苦痛なので、できれば避けたいトコっっすよね。注意しませう。

 

つーかたぶん、リック・ボータとクライヴ・バーカーの間には、深くて暗い河があり、ローエンドローかと思われます……。

だから、もういっそのこと「ヘルレイザー!!」とかって断定しちゃわずに、「リック・ボータのヘルレイザー風?ヘル・ワールド~♪」みたいに、謙虚な路線で行ったらどう?とか思うワケよ。

 

その上で、掘って掘って掘りまくるランスの雄姿をセノバイト化してくれたら、アタイ的には思い残すことなかったのに……。

 

(2008.8月)

 

ヘルレイザー ヘルワールド [DVD]

ヘルレイザー ヘルワールド [DVD]

 

 

「ヘルレイザー8/ヘル・ワールド」データ

HELLRAISER:HELLWORLD 2005年 アメリカ

監督

  • リック・ボータ

出演

  • ダグ・ブラッドレイ(ピンヘッド)
  • キャサリン・ウィンコック(チェルシー)
  • カタリナ・アレクサンドル(シスター・ウルサラ)
  • ヘンリー・カヴィル(マイク)
  • ランス・ヘンリクセン (ホスト)

 

『映画』ヘルレイザー7 / ワールドオブ・ペイン(2005)

HELLRAISER:DEADER/リック・ボータ

ヘルレイザー7

目次

 

おしゃれヘルレイザー

 

いくらお気に入りシリーズとはいえ、7とか8とかになってくると、さすがにどーでもよくなりそうになる。
けど、やっぱ乗りかかった船なので、出ると同時に、ワーイっと見ました。

大丈夫!!アタイは好きです。このヘルレイザー!!!

なんたってリック・ボータという人は、スタイリッシュな映像作りがウマイよなぁぁぁ。
そこが多少鼻にもつくんですけど、ヘルレイザーをズタズタにすることなく、現代にマッチさせた功績は、絶対おっきいと思います!!

 

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それに私はミーハーだから、起用された役者さんが美しいと、やっぱ前のめりになりますもんね。
主演のカリ・ウーラさん、「美女」と説明されなくても美女とわかる、ホンモノの美形。

1のジュリアの時に覚えた、2分に1度のペースで突っ込まざるを得ないような、忙しい葛藤は必要なし!!
ワキを固めるヒトタチも、かなり華のある美形揃いで、目の保養としては申し分なく堪能させていただきました!

 

もちろん、1とか2とかと比べちゃうと、ギャップが目立つしインパクトも欠けるし、正直ぜんぜん物足りないけど、ジュリアもフランクもチャナードも、つか、第一クライブ・バーカーがいないんだからしょうがないよ。

だからといって、オサレ映像を得意とするリック・ボータに、ジュリアに匹敵する強烈キャラを作れと言ったって、そりゃ死ぬってモンだよね。
普通の人は、ジュリア免疫もってないやろ。

 

やっぱ人間、美意識とかプライドとかいろいろあるので、「キレイなもの」は人の目にさらしやすいけど、キレイなものを作れる力を土台にして、わざわざ「醜悪なモノ」を作れる人は、この世にそんなにいないと思う。

ですからして今回は、前回前々回に引き続き、作風がきれいめゆえに物足りないけど、「リック・ボータのヘルレイザー」として、完成されてる作品なのかな、と思います。
こじんまりとまとまった冷たい世界観が、熱帯夜なんかにはいい感じ。

お話は、犬猿の仲の2人のケンカに、アングラ記事を得意とするタブロイド記者、エイミー・クラインが巻き込まれていくという、ひどいトバッチリのハナシ。

というと実もふたもないのだが、一方が、死者をよみがえらせるという、カルト教団なのが風流だし、こじんまりとしつつも、ミートトレインな楽しみがたまんない!!

あと、足元にジュワっと広がる血糊とか、背中に刺さった包丁を、ウっと押し出すシーンとか、マーラの死体からパズルボックスを取るシーンの緊張感なんかが、好きだなぁ~っと思いました!!

 

でもって、最終的にはからくり職人ルマルシャンの系譜(ぶっちゃけ今回はウィンターですねっ)VSピンちゃんの、あいもかわらずな犬猿の仲の、決着のつかなさがおかしくて笑いがとまんない。
おかげで、一応救いのない絶望的なオチなのに、何か後味がサワヤカな気もしてくるからスゴイ!!

 

(2006.8月)

 

ヘルレイザー ワールド・オブ・ペイン [DVD]

ヘルレイザー ワールド・オブ・ペイン [DVD]

 

 

「ヘルレイザー/ワールドオブ・ペイン」データ

HELLRAISER:DEADER / 2005年 アメリカ

監督

  • リック・ボータ

出演

『映画』ヘルレイザー6 リターン・オブ・ナイトメア(2002)

HELLRAISER : HELLSEEKER/リック・ボッタ

ヘルレイザー/リターン・オブ・ナイトメア

目次

 

ヘルシーカー


ゲート・オブ・インフェルノから2年、あのカースティが主婦となって帰ってきました!!
ちょ、ちょっと(ぐっと)老けこんだけど、さもヒロイン然でありながら実は一番ヤバくない!?!
みたいに、はるかアサッテな人物像は昔のまま!!

ただ、そのタマゲた人物像がマニア向けだった1に比べて今作のヤバさは万人向け、という路線変更が見えたかも。

カースティの本性が、たぶん、小学生にもわかりやすいレベルまでむき出しになるという大サービスとなっています。
小学生にオススメするような映画じゃない以上、そんなサービス必要ないぞ


今回のヘルレイザーはカースティの夫 トレヴァーが主人公。
アタイ的には好きな顔じゃないんだけど、妙に頭の形とかイイし、置物みたいな存在感があって、少なくともちっとも魅力的に感じないのにいやに気になってしょうがない。

ナニゲに生臭い人間関係を臭わせながら、表情的にはストイック。
ぶっちゃけ女が大好きらしいのに、全くそうは見えない、というか。
よくわからないアンバランスさが、モヤモヤ気になる感じです。

ところが、最後のシーンで仰向けの人になった瞬間、ぱーーーーっと目の前の霧が晴れるように魅力的に見えたのです!
血の気と一緒に生臭さが消え、その顔面に漂うのは、悲しさ、哀れさというよりも、神々しいまでの清潔さ。
う~ん、良いわあ~~。

あらすじ

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今回も、前回同様、プチ・レイザー。

車の事故を起こして妻を失って以来、ひどい頭痛に悩まされ、次第に現実とうつつの区別がつかなくなる男の話です。
それが、カースティーの夫ってわけ。

妻殺しを疑われたり、キモイデキゴトばっかりおこるし記憶はないし、頭は痛いし踏んだり蹴ったり。
その錯綜ぶりの描き方がみょうに上品で引き込まれるので、見ているこっちも一緒になって動転します。

ただ、相変わらず問題なのは、これが「ヘルレイザー」だってこと。ヘルレイザーの「上品」って、ぜんぜんホメ言葉じゃないですもんね!


まぁピンちゃんもお年ゆえ、いつまでも昔と変わらぬイキの良い、オゲレツ血みどろ布教を期待するのも酷かなあとは思います。
ピンちゃん頑張りすぎてぎっくり腰!!……なんちゅうニュースは、アタイの目が黒いうちは聞きたくないさ……。


トレヴァーの幻想的で美しくも痛々しい悪夢の中には、たしかにヘルレイザーの世界観が生きていることだし、そこはもうそのへんで手を打たなきゃしゃぁないのかもしれません。

個人的には、こういう夢と現実のはざまで、正気と狂気が交錯するような話が好きなのです。
ピンヘッドの存在感はうすいけど、それゆえな怖さもあると思うし。

ホラ、そこに見えない時でもジツはいるかもしれない、みたく存在って、安心できるイトマのない「怖い」のダダ漏れ状態じゃん。
いつも背後にピンヘッド。まぶたのピンヘッド。お星様になって見守ってくれてるピンヘッド。(いやすぎる~~)

ただそれは、すでに不動の地位を確立しているピンちゃんなればこそじゃない?
ピンちゃん以外のセノバイトの活躍が薄すぎるのには、声を大にして「異議アリ!!」と小槌を鳴らしたいです。

セノバイトについて

その1


スティッチの使い方!!もったいないにもホドがある!
あのもわーっとした顔つきといい、ぼよーんと弾力つきの迫力も福々しいガタイといい、もうちょっとしつこくいじり倒さずして何としましょう?
ついでに言うなら、フィギアよりぬいぐるみでこそ真価が発揮されるキャラだとおもう。
はよ作ってくださいね、ふわふわモコモコの素材で!

 

その2


せっかくチャタラー(チャタラーⅢ)を出しながら、10秒で引っ込める意図って一体!
おまけに頭はトルソの流用?た、担当は小道具さんだかメイクさんだか知らんけど、な、な、何やってんの?
私のチャタ坊に向かって、そのよーなお安い扱いは許しませんよ!
10秒ぽっちしか出ないんなら、いっそ出すなと私は言いたい!!
期待はずれも鼻はタダ。じゃない、はなはだしい!!

 

その3


せっかくの新キャラ、バウンド、サージェオン、出番といえば、カップヌードルにお湯を注ぐヒマもないほどのあの一瞬ですか!!せっかくお話はオモシロイのに、セノバイトが脇役どころかエキストラ?つーか、背景?

だいたいねえ……サージェオンなんて相当愛らしいキャラなのに……。
ねじりはちまきにカレースプーン。上着はピンちゃんに借りました。ズボンはチャタラーに借りました。って感じがエコで、奥ゆかしいし……。
そんないじらしいキャラを背景扱いする無駄遣いは、お茶漬けサラサラを、トリュフでやるぐらいの狼藉であるかと。


そんなこんなで、食いたりなさが気になりすぎる。
映画で食い足りないぶんは、ついついフィギアあたりで補いそうになってしまう点、かなりハタ迷惑な作品なのでは。

あ、まるっきし余談ですけど、リック・ボッタのヘルレイザー鑑賞時のツマミには、なぜかスルメがよく合います。さきイカはダメさきイカは。ちゃんと炭火であぶりましょう。ぜったい、ホントによく合うから!!

 

(2004年)


 ▼ヘルシーカーで検索したらこれが出た(笑)

 

 

 ▼正解はこっち、こっち。

 

ヘルレイザー リターン・オブ・ナイトメア [DVD]

ヘルレイザー リターン・オブ・ナイトメア [DVD]

 

チラ見動画

 

一応ようつべにアップしときましたんでよろしかったら見てね。

 

「ヘルレイザー6 リターン・オブ・ナイトメア」データ

HELLRAISER : HELLSEEKER 2002年 アメリカ

監督

  • リック・ボータ

出演

  • ダグ・ブラッドレイ (ピンヘッド)
  • アシュレイ・ローレンス (カースティ)
  • ディーン・ウィンタース
  • レイチェル・ヘイワード
  • サラ=ジェーン・レッドモンド
  • ジョディ・トンプソン

『映画』ヘルレイザー5 / ゲート・オブ・インフェルノ(2000)

HELLRAISER:INFERNO/スコット・デリクソン

ヘルレイザー5

目次

 

Vシネマ版ヘルレイザー

 

思い起こすまでもなく、ピン氏、前回こっぱみじんの大往生(?)にて、宇宙の塵と化しましたよね・・・。
いくら未来の出来事とはいえ、いまさらとりかえしのつかない「アーメン」ナドという遺言まで残しお亡くなりになって、話はひとまず完結しているわけなので、これは番外編といった扱いなんだと思います。

 

魔道士たちもリアルな地獄の使者というより、人の意識のあいまを縫って、モグラ叩きのモグラのようにぴょこんぴょこんと出没します。

そのせいなのか、以外と誰でも脳味噌のどこかに、魔道士さんが住んでいるものなのかも・・・みたいに不条理さが身近にすら感じられ、妙なリアリティに焦ります。

モグラ叩きをやる時は、ついついバリバリ全開真剣勝負な体になる、という副作用もモレなくついてるかもしれません……。

 

今回の主役はグレイグ・シェーファー演ずる小悪徳刑事ジョゼフ。
1や2のジュリアやフランクのように極悪でしぶといモンスターというわけではなくて「いるんだろうなあ、こうゆうヤなやつ。」みたいな、中途半端な悪事が煮え切らないおっちゃんです。

行動は確かにアコギでうす汚く、ありがちゆえにより忌まわしく、とても好きにはなれないし、感情移入もしたくない。

 

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それでもジョゼフは、ヘルレイザー的地獄に放り込むほどでもないよね、みたいな小悪党レベルなんです。
世の中には、もっとその快楽にふさわしい悪がゴマンとあるけど、でもまぁ、その理不尽さがヘルレイザーよね、と言って言えなくはないのかなぁ。

 

それにしてもグレイグ・シェーファーという人は、こういう役が似合いすぎ(笑)!!
演技力もあるんだろうけど、なんともいえないいびつさと、にじみ出てくるふてぶてしさが、この男なりのセコい地獄にハマって見えます。

 

ちなみに、ピンヘッドは、ちょっと人格が変わりました。
なんか、そらアカンやろ、と突っ込む以外ないような、ムチャクチャさがなくなりました。
つーか、むやみにおごそか、いっそ神々しいと言ってもいい。<暴言

 

さては宇宙で死んでから極楽にでも寄り道して、「アーメン」の副作用で、悟りとか開くハメにでもなったかなぁ?
それとも、腹ついでにココロも脂肪をたくわえて、すっかり丸く変わり果てたか。

 

それは決して、ちょっと年をとった、ダグ・ブラッドレイの外見上の問題だけじゃなく、本当にカドがぽろんと、かさぶたみたいにとれちゃったカンジ。
案外、顔にまんべんなくささったピンも、年とともに抜け落ちる、髪の毛みたいなモンなのかも。

となるともはやピンヘッドも奈良の大仏も十字のまんなかのあのヒトも(も、もののたとえですけど!)京都によくいたタヌキの置物も、そんなに大差ないような気がしてきます。

 

まぁ、やっぱ「プチ・ヘルレイザー」になりましたよね。
ピンヘッドキャラのみならず、イターイ地獄もミニサイズ。
1や2で目をそむけたような、飛びぬけたえげつなさは見当たりません。

 

でも、こういう話も、それはそれで私は好きです。
場所を選ばず舞う雪(?)も、ひんやりとした色彩も、どうにもやりきれなく美しく、ジョゼフの地獄の悲しさを、バックアップしてるよね。

セノバイトも、出番少ない分ある意味スタイリッシュさが強調されてて、まートルソは思わず「カヤコ」と呼びかけそうになっちゃうものの、エンジニアという存在も、ちょっと気になるっちゃ、気になります。

これからは、コンパクトにまとまったサスペンスタッチのこの路線で「1とか2でゲットしたファンから搾り取れるだけ搾り取るヘルレイザー」を見届けることになるヨカンです。

やだ~それアタイのことじゃん!!

 

(2004年)

少しですけど動画おすそわけ

 

「ヘルレイザー ゲート・オブ・インフェルノ」データ

HELLRAISER:INFERNO 2000年 アメリカ

監督

  • スコット・デリクソン

出演

  • ダグ・ブラッドレイ
  • クレイグ・シェーファー
  • ニコラス・タートゥロ
  • ニコラス・サドラー
  • ノエル・エヴァンス

『映画』ヘルレイザー4/ブラッドライン(1997)

HELLRAISER: BLOODLINE/アラン・スミシー(ケヴィン・イェーガー)

ヘルレイザー4

目次

 

ピンヘッドちゃん宇宙編

 

さすが我らがピンヘッドちゃん!!
今度の舞台は宇宙です!!
あんな痛そうなお体なのにそんな遠路はるばるお出かけなんだし、ちょっとは労をねぎらいましょうよ・・・。

なのに感傷にふける余裕もくれず、恐怖にふるえるイトマもくれず、アタイがポカーンとおやつのまんじゅうなどとり落としてる間に、スピーディに変わり果ててしまわれる。

ああクライマックスにあるまじき、ご都合なオチ。
アーンド、ピンヘッドに対する中ボス程度の軽々しい扱い!

だからこんな有様か!とか言って、アラン・スミシー名義の真相に思いを馳せてみたりする。

あらすじと感想

 

お話は、中世に始まり未来で終わり。
何世代ものめくるめく時を、まとめてあっさりと駆け抜けました。

設定が壮大な割には、あれもこれものエピソードを手当たりしだい組み込んで、古新聞紙でカサ増しした福袋的な?B級の中でも、1.2を争う、お得感をひねりだせない内容でした。

例えばアルジェント映画なら、それでも全然オッケーですよね。

しかし、こと「ヘルレイザーの完結編」ってことになると話はべつよね!!
シリーズ最初から欠かさず見ているヒマ人としては、「ヘルレイザーの完結編」を見終わって、物足りなさにボーゼンとたたずみたくはないのであーる。
どうせだったら、あっけにとられて愕然とさせてもらいたいのであーーーる。

これ、大きな違いだからね・・・。

 

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ただ、前述の部分だけ100歩譲れば、ほんとは結構面白かったとこもあります。
映画としてどうよとは感じるものの、自前の想像力を活用すれば、物足りなさは過剰なほどに補うことが可能。
だいたい、宇宙船が箱になっちゃうなんて、アイデアとしては最高だったと思います。さぞかしピンちゃんもたまげたろうなぁ・・・。

 

キャラクター的にもブルース・ラムゼイはミーハー好みのいい男だし、パズルも解いてないっていうのにあまりにもご災難な双子とか、ザコとどこが違うんだ?みたいな微妙な立場の闇の女王だとかとか、3日ぐらいのヒマがあれば気が済むまで突っ込めて楽しめるのかもしれません。

双子セノバイトの、体を張ったワザも好き。
人間、清く正しく生きた以上は、双子にサンドイッチされて、体がぐるんぐるんと巻き込まれるような死に方だけはしたくないのはまぎれもない。

 

などなど、不満以上に好きなシーンも多いので、「見なくてもいい(ぷんぷん)!」とまでは思ってません。
ヘルレイザーって、3以降は見てない人も多いと思うけど、ものは試しという言葉は、この作品のために生まれたはずです。

もしも、アゴのひとつやふたつ、外れたとしても、近代医学は優秀なので、なんら臆することはありません。
難易度の高いつじつまあわせに苦労した暁には、脳細胞の活性化も期待できそう。

ホ、ホ、ホラー・セラピー的な?わりかし最先端の頭の使い方ではないでしょうか。

 

(2004年)

 

ヘルレイザー4ブラッドラインのブルース・ラムゼイ

ヘルレイザー4 HDリマスター版 [DVD]

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ヘルレイザー:ピンヘッドファンコのPOP  Hellraiser: Pinhead Funko POP

ヘルレイザー:ピンヘッドファンコのPOP Hellraiser: Pinhead Funko POP

 

 

「ヘルレイザー4/ブラッドライン」データ

HELLRAISER: BLOODLINE 1997年 アメリカ

監督

  • アラン・スミシー(ケヴィン・イェーガー)

出演

  • ブルース・ラムゼイ
  • ヴァレンティナ・ヴァルガス
  • ダグ・ブラッドレイ
  • キム・マイヤーズ
  • クリスティーン・ハーノス
  • アダム・スコット

 

 ヴァレンティナ・ヴァルガス?誰?と思う人多いと思うんだけど、どうか「薔薇の名前」を思い出して!!!いるから!!

ただし、ちょ・・・こんなとこで何やってんの・・・・。
というセリフは一応禁句ではないでしょうか。

『映画』ヘルレイザー3(1992)

HELL ON EARTH /アンソニー・ヒコックス

ヘルレイザー3

目次

 

ヘルレイザー3/エリオットとピンヘッド

 

問題はねぇ・・・待望の新セノバイトのデザインがあまりにも手抜きでアホっぽいことなんですよね・・・。

多分おおむねそのせいで、幾久しい間「しょうもな~。」……という感想を抱き続けていたこのレイザー!!

あらためて見返し味わえば・・・なななんと、じわじわと面白く思えてきました!

確かにピンヘッド以外のセノバイトはジャージを着て「きざんで漬けてもんだだけ」の浅漬けみたいなもんだけど、確率はどうあれそれゆえのシンプルイズ一点豪華ってもんがある・・・かもしれない!

なにより肝心のピンヘッドさんですね。
シリーズ中出番が最も多かったのが、地味にオタクをくすぐります。
そしてアゴといい腹といい、まだ贅肉のない、平らなラインが美しい!

いまさらながらに「地獄に歯磨きはナイ!」ってことを擦り込んでくれるような笑顔もキュート!!

しかも、「ピンヘッドin真昼のお花畑」という、他では絶対見られない映像まであるからには、3だからとか言ってスルーしてる場合じゃないです!
まだ見てない人は、いますぐ見ましょう!

 

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あらすじとか感想とか

お話は一応前回からのきれいな続きもの。

美人キャスターを主役にするという、大衆融合路線をとりつつも、ピンヘッドのなりたちが、さりげなく明かされていきます。
アタイは仮にも地獄の修道士を名乗るからには、なにはさておき神秘的であるべきよねっていうスタンスなので、どっちかっていうと明かされない方がよかったんです。

が、すでに問答無用で明かされてしまったので、見ないわけにいかないちゅーか、だったらまぁ、開き直らせていただきます。

 

前回、人間の記憶を取り戻して死んだゆえに、今回はピンヘッドの人格が、明(エリオット)と暗(ピンヘッド)に分かれているとこからが始まりです。
エリオットという「分別」の部分が、スコーンと抜けたピンヘッドが、やりたい放題な暴走アサッテ野郎と化していました。

 

教会のシーンなどでは、ピンヘッドがアタマのピンを引っこ抜くと、ピンに刺さった中身(イモムシ状脳味噌)がうにゅるっっっと出て来たりする。
別段、必要とも思えないシーンゆえ、逆にリアルといえなくもない。

ひとたび「リアル」の方向に頭の切り替えが行われますと、回りまわって「ピンちゃんキモイよ!」と嬉しくなります!
うーん、私にも1本抜かせてくれ~!!となることまでが1セットです。

けど、脳味噌ひっこ抜いて、オツムの隙間は大丈夫かなぁ?
ただでさえ、やること暴走してんのに、脳味噌の半減したセノバイトなんて、シャレにならんと思うけど!

 

思うんだけど、ピンヘッドはIQ高めで気が狂ってるからいいんだよ!

だからして、もし私がピンヘッドなら脳味噌の再生など狙いつつ、それを食っちゃうとか、押し戻す、とか平凡なことをしでかしそう。

でも、今作のピンヘッドは、単に手のひらに突き刺すぐらいの奥ゆかしい行為しかしませんでした。

だからこそ、胸肉をちぎって牧師さんに食わせてしまうというDVぶりが際立ちました。
うーん、ピンちゃん流最後の晩餐は、まことに高蛋白低脂肪!!

 

ま、そりゃーよくよく考えると、話自体は月並みだけど、その分自分の脳内でカスタマイズしたキャラが、どんどん発酵してオモシロイので、最後には「あーおもしろかった!!」と充分錯覚できました。

 

個人的にはテリーのくちびるの魅力だけで、ゴハン3杯は軽いでしょう!!

 

(2004年)

 

ヘルレイザー3 [Blu-ray]

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「ヘルレイザー3」データ

HELL ON EARTH 1992年 アメリカ

監督

  • アンソニー・ヒコックス

出演

  • ケビン・バーンハート
  • ローレンス・モートロフ
  • テリー・ファレル
  • ケン・カーペンター
  • ダグ・ブラッドレイ

▼前2作

 

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